前回、戦うことを決めた鳴海。
彼のなかで、戦う理由は明らかになったのでしょうか。
そろそろフラーヴィオ戦も決着です!

感想です☆





からくり〜男第12幕  「悲鳴」




※以下、ネタバレあり※






◎あらすじ◎

屋敷の中ーギイは、フラーヴィオの手下のオートマータ殲滅を一人で引き受けていた。
彼は全てを倒し、鳴海(なるみ)たちの元へ向かう。


その頃鳴海は、フラーヴィオと戦っていた。
子供に悲鳴をあげさせたことを許せない鳴海。
フラーヴィオはそれを面白がる。
なぜ強いのに、子供の悲鳴なんかに囚われるのか、と。

それは鳴海にも分からないことだった。
子供の頃は、弱くていじめられてばかりだった。
それが拳法を習ってからは、徐々に強くなっていった。

そのきっかけはー彼の母親の妊娠だった。
新しく生まれてくる兄弟のために、彼は強くなろうと思ったのだ。

だが、新しい兄弟は生まれてこなかった。
それどころか母親は、2度と子供を産めない体になってしまったのだ。
鳴海は絶望したー。

そんなとき、師匠は話してくれた。
万物は流転する。
生まれられなかった兄弟も、またどこかに生まれおちているはずだ。
だからその兄弟といつか会うときのために、強い兄になるのだーと。

それを思い出す鳴海。
彼はオートマータ、そして「しろがね」に怒りを感じる。
彼らの扱う命が、すごく軽いことにー。

そう、命はあまりにも軽くすり抜けてしまう。
記憶の中の子供もそうだ。
強くなったのに、またすり抜けてしまった・・。

鳴海は渾身の力を込めて、フラーヴィオに殴りかかる。
その拳はフラーヴィオを、打ち砕くのだった。


鳴海に破壊され、焦るフラーヴィオ。
彼は体液を補給するために、外に飛び出す。
そこには教師と子供がいて、悲鳴が鳴海の耳に響く。

そこで鳴海は気づく。
なぜ自分が子供の悲鳴に動揺するのか。
それはー子供の悲鳴が、自分の悲鳴だからだったのだ。

だから戦うのだ!
フラーヴィオの口から飛び出した棘が、教師に刺さる。
そこに鳴海は飛び込んでいくのだった。





鳴海、覚醒!!

彼の戦う理由が、ついに明らかになりましたね!

生まれてこれなかった兄弟が彼にはいたのですね。
強い兄になるために弱い自分に打ち勝ったのに、そこには何も残らなかった・・。

だから、彼は強くなることに失望を覚えてしまったのですね。

それにしても師匠は良いことを言いますね。
彼の言葉を借りるなら、勝が鳴海にとっての、生まれ変わった弟なのかな。
だからこそ守りたかったのに、またすり抜けてしまった・・。

・・あぁ、早く鳴海を勝と会わせてあげたい(><)

という訳で、彼の中で戦う理由がはっきりしましたね。
沢山の後悔を抱えて、これから彼は敵に向かっていくのでしょう。
ゾナハ病もオートマータも、子供にも襲い掛かりますからね。
鳴海の「しろがね」入りは決まったでしょう!


そして次回はいよいよフラーヴィオ戦決着でしょうか!
先生がフラーヴィオに襲われたのが気になりますね。。

次回も楽しみです☆