前回、200体もいたオートマータを全て破壊したギイ。
彼の伝説が生まれた瞬間でした。

オートマータを全て倒した今、エレオノールは無事なのでしょうかー?!

感想です☆






サーカス~最終幕第36幕 「井戸の中」




※以下、ネタバレあり※















◎あらすじ◎

200体もいたオートマータを、全て足したギイ。
彼はフランシーヌ人形が、一本杉のほうへ逃げたと推測する。
彼女はそこしか、行き場所を知らなかったから・・。


その頃、一本杉の井戸の周りをオートマータが取り囲んでいた。
他を探し尽くした彼らは、フランシーヌ人形が井戸の中にいるとアタリをつける。
そして彼らが井戸の中を覗こうとしたその時だったー

ギイとオリンピアが、宙を舞う。
2人はオートマータを瞬殺し、彼らのいたほうを探るのだった。


すると、そこには井戸があった。
この中にいるのかー?
ギイはフランシーヌ人形の名を呼ぶ。

だが返事がなく、彼は焦る。
もしエレオノールまで死んでしまったら・・
そう怯えるギイは、井戸の中を覗き込む。

その時、赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。
よく目をこらした彼は、エレオノールがその底で泣いている姿を発見するのだった。


すぐに下に降り、彼女を介抱するギイ。
彼は強く、エレオノールを抱きしめる。

それから彼は、周りを見やった。
点々と残る、バラ色の水ー
それは生命の水だった。

恐らくエレオノールが井戸の水に落ちたときに、何らかの理由で「柔らかい石」が発動し、井戸の水を生命の水に変えてしまったのだろうー
ギイは考える。

では、フランシーヌ人形はどこに行ってしまったのか?

井戸の中には、彼女が着ていた洋服の端切れがあった。
今までのエレオノールへの態度や言葉を思い出し、フランシーヌ人形がエレオノールを見捨てるはずがない、と確信するギイ。
彼はフランシーヌ人形が生命の水に溶けても尚、最後までエレオノールを守ったことを知るのだった。


2人で会話を交わした時、フランシーヌ人形は言っていた。
自分には大切な歯車が欠けているような気がする、と。
それさえあれば、自分は何かになれる気がするーと。

井戸の底は、割れていた。
そこには何度も拳で売った後があり、フランシーヌ人形がエレオノールを助けるために水を出そうとしていたことが読み取れた。

お前の欠けた歯車は、埋まったのか・・?
ギイは、消えたフランシーヌ人形に問いかける。
お前は何かになれたのかい・・フランシーヌ・・




その後、正二(しょうじ)も後から辿り着き、彼らの戦いは終わった。
だが予想もしないことが起こった。

「あの子に私のような運命を背負わせないでー」
アンジェリーナが最期に残した言葉は、実現しなかったのだ。

月明りの下に出た2人は、エレオノールの髪の毛と目が、銀色に変わっていることに気付く。
彼女は、生命の水を飲んでしまっていたのだー。



1910年、黒賀村に1人の「しろがね」が生まれた。
井戸にあった生命の水には、フランシーヌ人形と、その髪の持ち主―フランシーヌの記憶が溶けていた。

その水を飲み、「しろがね」となったエレオノール。
彼女はまだ1歳にも満たない赤子であるのに、戦いの運命を背負ってしまったのだったー。











エレオノール、「しろがね」に!!


ついに黒賀村の戦いが終わりました・・。
2人も大切な仲間を失い、残されたのは正二とギイとエレオノールだけでした。


おまけに、エレオノールは井戸の生命の水を飲んで、赤子であるのに「しろがね」化してしまったのです!!

謀らずも、本部の最初の計画通りになってしまったという訳ですね。
彼女が「しろがね」になった記憶がないことも、これで合点がいきました!

本部はこの事実を前に、彼女をどうするのでしょうか・・。
アンジェリーナの願いは、叶わないのでしょうか。


また、エレオノールが飲んだ生命の水には、フランシーヌ人形とフランシーヌの記憶が溶けている、というのもポイントですね!
ということはエレオノールが記憶を取り戻せば、ゾナハ病の治癒方法は分かるのではないでしょうか!!

なぜギイがそれをしなかったのかは謎ですが・・。
まぁ、記憶が蘇らなかった可能性もありますもんね。

でもフランシーヌ人形亡き今、エレオノールの記憶だけが頼りですよね!
なんとかして、彼女からその記憶を引き出せればいいのですが・・。

また、フランシーヌの記憶も持っていると考えると、彼女が鳴海に惹かれたのも関係ないとは思えませんね。
鳴海は銀に似ていますからね。
遠い記憶が、彼に懐かしさや愛しさを感じた可能性もあります。

彼女たちが叶えられなかった幸せを、エレオノールと鳴海が叶えられるといいですね。




さて、後はフランシーヌ人形について。

結局、彼女は完全に溶けてしまったのですね。

井戸を必死で割ろうとしていた事実には、泣きました。
最期まで、エレオノールを守り通したのですね・・。

ギイの中でも、もうすっかり彼女は悪ではなくなりました。

真夜中のサーカスの団長として恐れられたフランシーヌ人形ですが、その最期を考えれば幸せだったのではないかと思います。

仲間に信頼され、大事な子供を守り切ったー
彼女はその時、人形から人間へと変われたのではないでしょうか・・。


アンジェリーナといい、フランシーヌ人形といい、一瞬で優しい人たちを2人も失ってしまいましたね。
この後、「しろがね」化したエレオノールを抱えて、男2人はどうするのでしょうか・・。

そういえば、結局アンジェリーナの死んだ時期が、今までの情報と違うのはなぜだったのでしょう。
彼女が死んだことを隠し、「柔らかい石」のありかをうやむやにするためでしょうか?

「柔らかい石はいい笑顔の者にー」
この言葉の意味もまだ理解できませんし、その内説明があるのでしょうか。






さて、次回は戦いのその後の話ですね。

そろそろ、正二の記憶も現代に近づくのではないでしょうか。
生き残った3人は、その後どんな運命を歩むのでしょうかー

次回も楽しみです☆