前回、ようやくエレオノールを日本へ呼び戻す手はずがつきました!

しかし、彼らには貞義の手が伸びようとしていたのですー
現代に近づき、ついに最後の謎が明かされようとしています!

感想です☆





サーカス~最終幕第38幕 「影がいる」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

1982年。
キュベロンに正二(しょうじ)はいた。

自分の元にエレオノールを呼び寄せるために、理由をつけて彼女を派遣するよう頼む正二。
彼の申し出を受けたルシールたちはそれを承諾し、彼女の元へと案内するのだった。


エレオノールが生まれてから70年ほどー
その間会えなかった子供に、やっと会うことができるー!
正二は喜びに震えながら、エレオノールの元へ向かう。

岩場に、彼女はいた。
「しろがね」年齢では、彼女は14歳になっていた。
そのアンジェリーナにそっくりな姿に、正二は感動する。
だがそれを気取られないよう、彼はさりげなく挨拶をしようとする。

はじめましてー
そう言って近づこうとした、その時だった。
エレオノールは、暫くぶりでした、と口を開く。
そして彼を呼んだのだ。
正二おじいさま、とー。


それを聞いた正二は、驚く。
なぜ自分のことを知っているのだ・・そう尋ねると、エレオノールは不思議そうに彼を見やる。
何度もお会いしているのに、おかしいわー
彼女はそう言うのだった。



時は戻り、正二がキュベロンに来る5日前。
日本のサイガに、ギイは訪問していた。

正二の元へやってきた彼は、社内で偶然貞義(さだよし)と出会う。
相変わらず、人懐こい貞義ーディーン。
彼は再び正二の下で、貞義として働いていたのだ。

彼と別れたギイは、正二のもとへ通される。
相変わらずの貞義の様子に、若干呆れるギイ。
それを正二は笑う。
彼には1910年の黒賀村の事件直後から世話になっているから、許してやってくれ、と。

2人の再会も、10年ぶりだった。
エレオノールの様子を尋ねる正二に、ギイは自分と旅を続けていると話す。
それを聞いた正二は、2人の計画が順調に進んでいることを確認するのだった。


エレオノールを戦わせたくはなかった・・
彼女を「しろがね」にしてしまったことに、悔いを残すギイ。
正二も同じ気持ちだが、ギイが守ってくれていることに感謝も示す。
彼が側にいるからこそ、エレオノールに会わずに耐えていられるのだ・・そう言って、正二は笑う。

計画が進めば、もう少しで正二はエレオノールと会える。
そうしたら、離れていた70年分の時間も取り戻せるー
そう夢見る正二。

だがそれを聞いたギイは、何か言いたそうにしている。
彼は正二の様子を見ていたが、やがて口を開く。
では、エレオノールとはあれ以来一度も会っていないのだな・・?


それを聞いた正二は、心外だというように語気を荒げる。
自分はずっとエレオノールと会えるのを楽しみに過ごしているのだ。
それを待てないほど、愚かではない、とー。

だがその時、彼は気づく。
ギイがそう尋ねるということは、何かあったのかもしれない・・と。
そしてギイは、それにうなづく。
彼の訪問の目的は、そこにあったのだ。

ギイは言う。
エレオノールの様子がおかしい、と。
あの子は、人形になっている・・と。



キュベロン。
今正二は、ギイのその言葉を思いだしていた。

エレオノールは、確かに自分のことを知っているようだった。
彼女は正二と何度も会ったことがある、と言った。
正二は一度も会ったことがないのに、だ。

更にエレオノールは、彼が自分のことを人形だ、と話したと言う。
わたしは人形なのが、嫌でたまらないわ・・だから男の子を守らなくちゃ・・
そう呟くエレオノール。
正二は何かが動いているのを確信し、彼女をこんな風にした者に憤りを覚える。

そこで彼はエレオノールに、自分と一緒に日本へ来るよう話す。
ギイとも話したことだが、今守らなければ、エレオノールが危ないのだ。

するとエレオノールは、不思議そうに彼を見遣った。
エレオノール?違うわ・・
彼女は言う。

わたしの名前は「しろがね」。
ほほえみさえ忘れた、かわいそうなお人形ー












正二を騙る者ー。


前回の続きから始まりました、今回。
ついに貞義が動き出したようですね。

彼はやっぱりあの夜、黒賀村にいたのでしょうか。
でなければ、エレオノールの存在に気づくことはないですものね。

それか、アンジェリーナに似ている彼女に違和感を感じたか・・。

何にしても、貞義にはギイと正二の計画はバレていたということですね。


そのうえで、正二の懐に潜りこんでいた貞義。
なかなか巧妙ですよね。
これで正二たちは彼の手の内ですもんね。

そうして、ギイがエレオノールから離れている間に、洗脳を施していたのでしょう。
自分を人形と思うように洗脳するなんて、なんて鬼畜な行為なのでしょう。

正二のショックを思うと、怒りがおさまりませんね!!
何が目的なのかはまだ分かりませんが、貞義に人間の心はあるのでしょうか・・。



で、そんな彼ですが、相変わらず見かけは人たらしなのですね。
ギイと久しぶりに会ったときの、彼の態度を見たら・・。

ただ、勝の父親の印象が、こういうカンジではないのは引っかかるんですよね~。
どちらかというと、冷徹な印象だったようですが、これはなぜなのでしょう。

彼には既に、裏の顔を見せていたということなのでしょうか。
計画の全貌も見えないし、まだまだ貞義には謎が多いですね。


それにしても、サイガを訪れたギイ・・
いつのまに、彼は女たらしになってしまったのでしょうw
アンジェリーナが嘆いていますよw






さて、次回は正二たちが第三者の影を追うのでしょう。
彼らは全ての事件の犯人が、貞義だと気づくのでしょうかー。

次回も楽しみですね☆