今回から34巻です!

前回、ついにシルベストリと対峙した勝。

今までで最も強い者との戦いー
彼は無事勝ち、夏祭りに戻れるのでしょうか。

感想です☆





本編~黒賀村の夏第8幕 「夏祭り」




※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

黒賀村。
夏祭りの準備は進み、いよいよ仲町サーカスの開幕も間近となっていた。

仲町サーカスも呼び込みを行い、その盛況さに胸弾ませていた。
勝(まさる)にも見てもらえる・・しろがねもいつになく、気持ちを高ぶらせるのだった。

また阿紫花(あしはな)家も、祭りの準備でバタバタしていた。
そんな中、彼女たちは勝がいないことに気付く。
先に出かけた・・と話す平馬(へいま)に、菊(きく)は何か知っているのか、と詰め寄る。

彼女は勝が山道の方に行くことを、伝令と話すのを見て知っていたのだ。
勝には事情があるのだから行かないほうがいい・・と制する平馬だが、菊はそれには答えないのだった。


そしてー夏祭りが始まった。
だが勝は裏山で、シルベストリと対峙していた。
向かい合う2人ー
するとシルベストリは首を振った。

駄目だ・・と。
彼は自分の質問に答えるには、勝は幼すぎると判断したのだ。
こうなったらただその四肢を切断するのみ・・彼はそう言い、目を光らせる。

その時、菊がこちらへ走って向かってきていた。
彼女はやはり勝が気になり、探しにきたのだ。
そこで彼女は、勝が老人と女の子と一緒にいるところに彼女は出くわす。

彼に一体どんな秘密があるのか・・そう考えてきた菊は、勝の様子を見て息を呑む。
緊張感に身を包む勝の姿は、今まで見た彼とはまったく違っていたのだ。

質問があるならするように、勝は言う。
するとシルベストリは、あの疑問を口にした。
人間はなぜ群れるのかー


現在の人間には、天敵などいない。
それなのに人間はなぜ群れて暮らしたがるのか。
文明も発展し、一人で生きていくことだって難しくないのに、人間は有人を求め集団に属したがる。
だから諍いも絶えないーそれはなぜなのか?

シルベストリは問い、そして動きを見せる。
その時、菊は彼に殺気を感じ、身をすくませる。
あの老人は危険だ!

だがそう思っても、彼女は声が出せないでいた。
このままでは勝は殺されてしまうーそう思っても、恐怖で体が動かないのだ。

質問に答えない勝にしびれを切らしたシルベストリは、コロンビーヌにゲームの開始を宣言するよう告げる。
それに合わせて、コロンビーヌもハンカチを落とすー
夏祭りの始まりと共に、2人の戦いも始まった。

質問は分かった、と口を開く勝。
だが分かっただけでは駄目なのだと言い、シルベストリは腕の剣を抜くー



一方、イギリス。
そこではギイが、フーから今までの出来事を全て聞いていた。

「しろがね」がオートマータと全面戦争になり、その結果全滅したことや、今まで自分たちの動きはアイセクトによって監視されていたこと・・
余りの話に、もはやギイには驚くこともなくなっていた。

彼らはモニタ―上で、勝とシルベストリの戦いを見る。
勝を育てるのは大変だったろう・・と話すフー。
ギイもそれにうなづき、彼は天才だ、と語った。
全てを見ていたフーも、それに同意する。

勝はモンスター級の、天才だ、と。


―今、勝はシルベストリの初太刀を受け止めていた。
パンタローネたちでも出来なかったことをやってのける勝に、シルベストリとコロンビーヌは驚く。

彼はそのまま身を翻し、片手で糸を繰る。
そしてーゴイエレメスを召喚した。

巨大なからくり人形を片手で操る勝に、シルベストリはただ者ではないことを感じるのだった。








勝VSシルベストリ!

ついに始まりました、シルベストリ戦!
あれだけ事前に盛り上げてたので、やっぱりすごく楽しいですね!

シルベストリがただのオートマータじゃないのもいいです!
考えるオートマータと、勝はどんな戦いを見せてくれるのかー
ワクワクする導入でした!


そして、菊はやっぱり来てしまいましたね(^^;)
皆に気付かれてないのが、まだ救いかな・・。

よく考えたらコロンビーヌが手空きですもんね。
彼女に殺されてしまう可能性だってあるのです。

どうかそのまま、大人しく見ていてくださいよ~。
ドキドキしちゃいますね。。



そして、ギイも。

やっぱり行き先は、フーのところでしたね。

彼から聞く大勢の仲間の死、彼はどう思ったのでしょうね。
彼は仲間にずっと秘密を貫いていましたからね・・。
思うところは色々あったでしょう。

特にルシールに関しては、その思いは強いでしょうね。
ある意味彼女のことを、一番欺いていたことになりますもんね。

アンジェリーナのこともエレオノールのことも、彼は伏せたままでした。
きっと話したかったことだってあったはずですよね。
でももうそれは永遠にできなくなりました・・。

平静そうに見えますが、恐らくギイも深く傷ついていることでしょう・・。
もう正二もいないし、それを共有できる人もいない。
切ないですね。

早く鳴海と再会してほしいなぁ・・。
彼も飄々としてる分見えませんが、過去編から辿れば普通の少年だったんですよね。
一人で抱えて生きていかないといけないのは、辛いです。

勝を育てることに今は心を注いでいるようなので、勝と鳴海が彼の心の救いになるといいですね。
後はしろがねの幸せか・・。

ギイにも幸せになってほしいものです。。



さて、話は戻って、そんな2人が語る、天才勝の姿。
長い「しろがね」の歴史から見ても、彼は特別な才能を持っているようです。

確かにシルベストリにも、現状引けを取りませんね。
思ったよりも善戦しそうで安心しました。

この調子なら、後1年ほどでやってくるフェイスレスとの戦いもどうにかなりそうにも思えますね!

もちろん簡単には行きませんが、それほど勝の成長はめざましいです!
まずはシルベストリ戦で、その実力を見たいと思います!






さて、次回もシルベストリ戦ですね。
今回はどうやら珍しくゴイエレメスで戦うようですね!

強敵相手に、どんな戦いを繰り広げるのかー

次回も楽しみです☆