前回、幸せな生活を送っていた勝。
そこに忍び寄る闇の影・・。

サハラ砂漠の生き残りたちも動き出しました!
フェイスレスの企みのもと、何が起ころうとしているのでしょうか?!

感想です☆




幕間~ 「黒色化」



※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

勝(まさる)はしろがねと裏山に来ていた。
ここはフランシーヌ人形が彼女を守ったところだ。
彼は秘密がバレやしないかと焦る。

そんなことをつゆ知らないしろがねは、勝の様子がおかしいことを気にかける。
そこで彼女は、何か隠し事があるのか・・?と彼に尋ねるのだった。

そのため、勝はごまかそうとして、しろがねにも同じ質問をぶつける。
すると彼女は急に、気まずそうな雰囲気に変わるのだった。


そうして勝は、なんとかしろがねを裏山から連れ帰ることに成功する。
ほっと一息ついた彼は、しろがねの様子が変わったことから、彼女が何か隠し事をしているのか?と考える。

そのしろがねは、鳴海(なるみ)のことを勝には言えず、思い悩んでいた。
今の鳴海は、自分の命を狙っているだなんて・・絶対に言えない!
その時、勝が口を開いた。

彼は言う。
しろがねは90年も生きてきたのだから、自分が知らないことを知っていてもいいんだよ、と。
自分はしろがねが好きだから、世界中の人が敵になっても、絶対に裏切らないよー

そう言われたしろがねは、目を細める。
そして彼女は喜び、自分も同じ思いだ、と勝に伝えるのだった。

その表情を見た勝は、しろがねは綺麗だなぁ・・と見惚れた。
そうして過ぎていく夜。
そこで、楽しい物語は幕を閉じるー


醜く、長い夜が舞い降りるー

明け方、勝は仲町サーカスで目を覚ました。
今日サーカスは黒賀村を立つので、彼は泊まったのだった。

今日の予定を思い出して、阿紫花(あしはな)の家に戻る勝。
途中、彼は村の様子がおかしいことに気付く。

早朝とはいえ誰も通らないし、おかしな風の音が聞こえるのだ。
不思議に思いながらも家に帰った勝は、百合(ゆり)がピクニックの準備をしていたことを知る。
作りかけの弁当、そして火がついたままの鍋・・
おかしいな、と思い、彼が火を消したその時だった。


突然、百合が倒れ掛かってきたのだ。


彼女は苦しみの表情を浮かべながら、喉を押さえていた。
その呼吸音は乱れ、「ぜひぜひ」という音が鳴るのだったー。

勝は、必死で家族を呼ぶ。
だが家の中は静かなまま。

今、新たな幕が上がったのだった・・。









地獄の幕開け。

ついに来てしまいました・・。

前回覚悟はしましたが、この見開きの百合は辛すぎる・・。
これが他の皆も同じ状態なんですよね。。
酷すぎる・・。

平馬とか、夜まで仲町サーカスで楽しそうにしてたじゃないですか!!
なのにこうなってしまうのでしょうか?!

余りに酷すぎる・・。
これは絶望しますね。


ただ気になったのが、勝が起きたときには仲町サーカスには異常がなさそうだったこと。
ということは、村の人間だけが感染したのでしょうか。

でもそんな選り好みみたいなこと、出来るんでしょうかね?
蟲たちに彼らを襲わせなければ可能なのかな・・。


それにしても、村の人たちも何回もゾナハ病に苦しめられて、本当に可哀想です。
フェイスレスを倒さないと、この状態は収まらないんでしょうか・・。

それまで皆持つのかな。。


それにこの状況を鳴海が知ったら、ますますしろがねへの当たりが酷くなりそうですね。
今は離れていますが、いずれフェイスレスとの戦いで2人も再会するでしょう。

その時の鳴海のことを考えると、憂鬱ですね。



で、今回はなんといっても構成が素晴らしかったですよね!

この平穏な幸せからの、突き落とし!
見る者の心を揺らすことに、大成功してますよね。

途中のピエロの語りもいいです。
ああいうの入ると、ゾクゾクしますね。


でもここで引き返せる人なんているんだろうか・・w
逆にいたら、尊敬するレベルですねww


こういう物語風の流れは、まさに藤田先生だよなぁ・・と思いますね。
完全に心つかまれました!

う~ん、すごい!



で、これでついにフェイスレスが黒幕だと皆に知れ渡るわけですね。
しろがねもいよいよ戦うことになるのでしょう。

ということは、勝が人知れず戦ってきたことも分かってしまうのでしょう。
その時、しろがねは今までの真実を知ることになるのでしょうか・・。

勝が自分のために戦っていたと知ったら、どんな反応をするでしょうね。
いつのまにか、立場が入れ替わっていたのですから。


一体、今後はどんな展開になるのでしょう・・。
次回を見るのは怖いけど、楽しみでもありますね!






さて、次回はいよいよフェイスレスのお目見えですね。

黒賀村を襲ったゾナハ病の全容を見たとき、勝は彼と戦うことになるでしょう。
それはしろがねも・・。

次回も楽しみです☆