今回は、ギイの大舞台でした!
1話まるまるギイとは、さすが・・!

原作に忠実でしたが、声がつくと余計に泣けてきて仕方がありませんでした。
最後の独白、本当に良かった・・。


アニメだと省かれたシーンも多く、鳴海や勝との関係がどうにも薄くなってしまったのは残念でしたが、それでも彼の未来に託す思いは、十分に伝わりました!!

感想です☆






アニメからくりサーカス第30話 「Pieta」





※以下、ネタバレあり※






◎あらすじ◎

部屋に2人でいた、しろがねとギイ。
ギイが身支度をしているのを見て、しろがねは思わず吹き出す。
彼の胸のリボンが、なんだか愛らしかったのだ。

それを告げると、ギイは可愛らしいなんて言葉、自分は教えなかった、と笑う。
仲町サーカスの皆に教わったのだーしろがねがそう言うと、ギイはうなづいた。
以前はもっと寡黙なイメージだったが・・変わったんだな、と。

そうして彼は、しろがねの頭を撫でた。
そのままでいい。君は、もう僕の教え子は卒業したのだから・・。
そう言われ、しろがねはほほ笑む。

こうしているのが懐かしい・・久々に頭を撫でられ、彼女は温かい気持ちになった。
いつもギイの手は温かいー彼女は少し恥ずかしそうに、そう伝えるのだった。

そこに、リーゼがやってきたので、ギイは用児を思い出した、と部屋を出た。
2人でいたのを見て、リーゼはギイとは恋人同士だったのか・・?としろがねに尋ねる。
だがしろがねは首を振り、自分に年の離れた兄がいたら、あんな方だったんじゃないか・・
そうほほ笑むのだった。


一方、鳴海(なるみ)とミンシアは一緒にいた。
エレオノールの一件を知ったミンシアはそのことを伝えようとするが、言いよどむばかりだった。

そんな彼女の様子に、鳴海は苦笑する。
せっかく元気になったのだから、いつものように叱り飛ばしてくれよー
彼はそう言うのだった。

それを聞いて笑顔を見せるミンシアに、鳴海はようやく笑った・・と息をつく。
ここに来てからの彼女はエレオノールのことしか言わなかったから・・
そう言われて、ミンシアは口を開く。

彼女はエレオノールがしていたことを伝えようとした。
だがその前に、鳴海が彼女への憎しみを口にした。
いつか本性を見せたとき、あいつは絶対に俺が・・

そう話す彼の顔は、歪んでいた。
鳴海・・あなた辛そう・・。
そう感じたミンシアは、その時気付く。

まさか・・鳴海もエレオノールのことを・・?!
そのことに気付いた彼女は、肩を落とす。
もしそうなら・・勝ち目なんてないじゃない・・。
2人が思い合っていることを思い、ミンシアは敗北を感じるのだった。


その後、鳴海はギイに呼ばれ、機関車の発車場に出向いた。
こんなところで、何か用か?
そう尋ねる鳴海に、ギイは口を開いた。

ー君はエレオノールに悪意がないと知っても尚、最後には彼女を殺すというのか?

そう問われ、鳴海はうなづく。
フェイスレスは彼女のせいでこんな騒ぎを起こした。
その責任は取ってもらう・・と。

するとギイは、仕方ないな、と呟く。
そうして指にオリンピアの糸をはめると、その手を広げた。
それなら僕は保護者として、決闘を申し込むー!!

その言葉に、鳴海は動揺する。
明日、鳴海とエレオノールは射場へと出発する。
その前に、決着をつけたいのだーそうギイは話す。

彼女を傷つける者を、僕は生かしておけないー
彼はオリンピアを舞わせた。
真っすぐ向かってくるその姿に、鳴海は彼の本気を感じる。

約束しろ。僕が勝ったら、エレオノールには手をあげない、と。
そう叫ぶギイに、鳴海も返す。
彼女はお前がそうまでして守る女なのかー?!

その問いに、ギイは真っすぐな瞳で答えた。
ああ、そんな女だー。

彼の胸に、アンジェリーナの最期の言葉がよみがえる。
エレオノールをお願いね・・。

その言葉を抱え、彼は鳴海に飛びかかる。
彼女はいかなる時、いかなる者にも優先するー
真向からぶつかった2人。鳴海の腕に衝撃が走る・・

大切な妹のような存在だー

勝負はギイの勝ちだった。


腕を押さえながら、鳴海はうずくまる。
ふと、彼はギイの破れた服の間から覗く体に、目を見張る。

彼の体はー硬化が始まっていた。

その時が来たのだ・・。
ギイは静かに話す。

ここ1年、彼の体は生命力が衰えていた。
ついにその時が来たのだ・・。
だから戦いを再開しよう、と彼は言う。

だがそのことを知ってしまった鳴海に、戦意はもはやなかった。
死にかけのお前と戦えるかー
彼のその言葉に、ギイはなら降参するのだな・・と手を下げる。

彼は鳴海をしっかり見据え、言った。
この勝負は僕の勝ちだ。
僕がいなくなった後、君は絶対にエレオノールを殺さないかー?

そう詰め寄られ、鳴海はたじろいだ。
約束はできない・・そう呟く彼に、ギイは更に迫る。
では、この質問に答えてもらおうー
そう言うと、彼は言った。

お前は男として、エレオノールをどう思っているー?

その言葉に、鳴海は激しく動揺した。
ギイの目は、決して彼を逃がさないー
そのまま2人は暫く見つめ合った。

・・それを答えと受け取り、ギイは笑った。
君は分かりやすい奴だ・・。
そう笑う彼に、鳴海は声をあげる。

勝負は?!
鳴海に問われるが、ギイは首を振る。
もうどうでもいい・・と。
そこで鳴海は彼に、射場に先に行って、待っているんだよな・・?と念を押す。

そこに行くまでは、エレオノールには何もしない。
だから勝負はお預けだー
だから、それまで死ぬなよー!!

彼の言葉に、ギイは答えなかった。
明日のために今日はもう休め・・
そう言い、背を向けるギイに、鳴海は守らないと殴るからな、と拳を向ける。

君は本当に無粋だなぁ・・。
その姿にギイは息をつき、あの飛行機の戦いのときのように、ウインクして見せた。
こんな時には、エスプリをきかせてこう言うんだー
von voyage-と。



一方その頃ー
勝(まさる)は一人の女性の元で世話になっていた。

彼女の名前は、シャロン。
教師だという。

彼女はなぜか、ゾナハ病にかかっていなかった。
不思議がる勝とグリュポン。
すると彼女は、思い当たることが1つだけある・・と語った。

シャロンは以前、オートマータに襲われたことがあるのだという。
その際、彼女は一度死んだが、とても強い男性に助けられ、その人の血を飲むことで生き返ったのだ。

その男性は、背が高くてたくましく、東洋の拳法を使っていたー
それを聞いた勝は、はっとする。
それから黒髪黒目で、きっと勝と同じ国の人だ・・シャロンはそう話した。

勝の胸に、鳴海の姿がよぎる。
もしかして・・彼はその男性が何と呼ばれていたかをシャロンに尋ねた。
すると彼女はよく聞き取れなかったのだけど・・と前置きし、言った。

ナアミかナルメと聞こえた・・と。

その言葉に、勝の背に衝撃が走る。
鳴海兄ちゃんだーーー!!
生きていたんだ・・!
彼は震えた。

その瞳に、涙が浮かぶ。

どうやって助かったのかは分からないけど、「しろがね」になって旅をしていたんだー
喜びと安堵に、彼は思わず大泣きしてしまうのだった。


その後、勝はシャロンと別れた。
彼女は別れ際、鳴海のことを語った。
彼はシャロンを救った際、泣いたのだという。
そしてーこう言ったそうだ。

ありがとう、助かってくれて・・。

だから勝がその人に会ったら、伝えてほしいことがあるー
彼女は言った。
今度はあなたが助かって・・と。

彼女には、鳴海は人のために命を燃やしてしまう人物に見えたのだ。
それを聞いた勝も、うなづく。
彼は必ず伝えると約束し、その場を去るのだった。


一方ー
カピタンとフラッシュ・ジミーは、ついに「しろがね」たちが潜む場所を見つけることに成功していた。
彼らの居場所である居城を目指し、カピタンがオートマータに集合をかける。

全軍、出撃だー!!
その声に、無数のオートマータが声をあげるのだった。



その頃、フーたちは仲町サーカスの旅立ちを見送りに出ていた。
この先の人類の命運は、彼らに委ねられたー
ボードヌイの射場で先に待っている・・フーはそう言い、彼らを送り出す。

皆、それぞれに別れを告げた。
トム達は鳴海に、手紙を渡した。
鳴海はその手紙を受け取り、必ず敵を倒し、また外で遊べるようにしてやる・・と笑みを見せるのだった。

一方ヴィルマには、阿紫花(あしはな)が別れを告げに来ていた。
ここで出会ったばかりの2人だが、彼らは妙に意気投合していた。
この戦いが終わったら、あたしの旦那として、仲町サーカスに入らないか?
ヴィルマにそう言われ、阿紫花も笑みを返す。

そしてーミンシアはしろがねの前に立った。
彼女は拳をしろがねの腹に撃ちつける。
それから彼女が倒れないのを見ると、うなづき言った。

鳴海は・・あなたが守って・・と。

私は鳴海が大好きだった・・。
そう言いながら、彼女はしろがねの髪の毛に触れる。
綺麗な銀色・・。

そう呟くミンシアの表情は、泣きそうな笑顔だった。
参っちゃうな・・。
彼女はそう言い、離れていくのだった。

その後、ヒロとノリたち仲町サーカスを、まだ怪我の癒えないリーゼが見送る。
仲町(なかまち)の号令で、彼らは機関車に乗り込むのだった。
しろがねも、ギイに先に発車場で待っていてくれ、と声をあげる。
ギイは片手をあげ、その旅立ちを見送るのだった。

シェイクスピア曰くー
この世は舞台なり。
誰もがそこでは一役演じなくてはならぬー


ここへ来て、自分の役が分かったような気がするー
ギイは、一人地下に残った。
そこでオートマータを待つ彼の元に、大きな音が飛び込んでくる。

彼はオリンピアを繰ると、来たるべき敵に備えた。
ここはやっぱり私の一人舞台でなくてはなー

そこに、オートマータが襲来した。
彼らは建物内に侵入し、カピタンの命のもと人間を探した。
その音を聞きながら、ギイは待ち構えていた。

そしてーついにオートマータが彼の元へ現れる。
ギイはオリンピアを繰り、その攻撃を止めた。

彼一人しかいないことに、カピタンは疑問の声をあげる。
他の人間とシャトルを載せた機関車はどうしたー
そう問われ、ギイはここにはいないことを告げる。

だがカピタンは彼の奥にある線路を見て、ここを辿れば追いつけるだろうーと踏む。
そこで彼は、総勢力でギイに挑むよう、命じるのだった。



仲町サーカスを見送った後、一行はボードヌイ射場へ先回りするため、ヘリに乗り込んだ。
ふと、リーゼはギイが乗っていないことに気付く。
そこでフーに訊くと、彼は言った。
ギイは屋敷に残った・・と。

それを聞いたミンシアと阿紫花も、どういうことか、とフーを見る。
ギイは時間稼ぎのため、一人残ったのだ・・そう言い、フーは彼の死期が近いことを告げた。
彼自身もそれを知り、自分で決めたのだ・・
そう言いながら、フーは目をつぶる。

彼はいつだって、そういう男だったよ・・。


ーその言葉の通り、ギイは一人オートマータと戦っていた。
その数は3000体もいる、とカピタンは言う。
ギイはそんなにいるのか・・と息をついた。

体の硬化は、どんどん広がっていた。
もう限界か・・?
彼は唇を噛みしめる。
ここで点火するか・・?

オートマータを見やり、ギイは首を振った。
だめだ、まだ早い・・。
もっと中に誘き寄せなければー!!

だが体の自由が効かない彼は、どんどん追い詰められていった。
オートマータの激しい攻撃に、彼は血を流し、ふらつく。
仕方ない、スイッチを入れるかー
そう考えたその時だった。

ギイさんー!!
聞き覚えのある声が、飛び込んでくる。
それはー勝だった。

彼を見たカピタンは、どうして宇宙に行ったはずのフェイスレスの体がー?!と驚く。
勝は加勢し、ギイを連れて逃げようとした。
だが、ギイは自分は行けない、と首を振る。

そうしてー彼は硬化した体を見せた。
その姿に、勝は息を呑む。

僕の代わりにしろがねを守ってくれー
ギイにそう言われ、勝は泣きそうになる。

ギイを残してなんて、いけないよー!!
彼がそう叫ぶと、ギイは勘違いするな・・と制した。
今、人間たちは命を賭けて自分の舞台を踏んでいる。
そしてここは僕の舞台だ。君は君の舞台で、命を賭けろー

彼はそう言い、オートマータの前に進み出る。
行け、勝ー!!
ギイの言葉に、勝は涙を振り切り、トンネルの先へと進む。

また、天国で会おうー
2人はそう言い、別れるのだった。


泣き声をあげながら、去っていく勝。
ギイはその後ろ姿を見送りながら、相変わらず泣き虫だな・・と一人ごちる。

でも・・君はサーカスにとって、本当に良い観客なのだな。
彼はいつのまにか体が熱くなっているのに気づいていた。
その目は、サーカスの芸人を奮い立たせる。
どんなに心が折れた芸人でも、しっかりしなければ。
せめてこの演目が終わるまではーと思ってしまう。

僕もそうさー
彼は最後の力を振り絞り、戦った。
鳴海もエレオノールもそうだったのだろうー

オートマータの攻撃は、容赦なくギイの体を刻んだ。
それでも応戦し、ギイは思う。

鳴海・・出発していく君たちを見て、僕が何を考えたか分かるかいー?
彼の胸には、いつか見た教会が思い起こされた。
その教会では、結婚式が行われていた。

一人待つ新郎。
そこに父親に腕を引かれ、花嫁がやってくる。
やがて彼女はその手を離れ、新郎の元へ行くのだー


鳴海、君はなぜ僕が君を助けたかを知りたがったな。
それは、僕が君を認めたからさ。
ギイは彼を初めて見た日のことを思い出す。

それは軽井沢の事件のときだった。
彼はエレオノールを心配し、必要なら手助けしようと様子を窺っていたのだ。

その時、ギイはエレオノールが鳴海を愛し始めていることを知った。
だから彼がこの世を去ろうとするのを引きとめ、同じ運命に巻き込んだのだ。

君こそがエレオノールを分かってやり、側にいてやれる唯一の男だと思ったからー

あの、素晴らしいアンジェリーナと正二(しょうじ)のように・・!


だからあの時、この世という舞台での自分の役を買って出たのさー
そうして、彼は機関車を見送ったときのことを思い返した。
ふらつく彼を見て、カピタンは最後の攻撃だ、とオートマータをけしかける。

ギイは、既に顔まで硬化が来ていた。
彼もまたー最後の攻撃に、身を乗り出す。

オリンピアを舞わせていた彼の腕も、硬化して砕け散った。
ここまでか・・
ギイは笑みを浮かべる。

オリンピア、ありがとう。
僕たちはそろそろ退場らしいー

彼はオリンピアの顔を見やり、笑った。
セリフが無粋かい?じゃぁこんな時はなんと言おうー

そう言い、彼は歯の奥を噛んだ。
それと同時に、起爆スイッチが入るー

最後のスポットライトを浴びながら、ギイは呟いた。
ああ、そうか・・。

いつか見た、結婚式。
彼はそこで、父親の役だった。

新婦を見送り、満足そうに彼は笑うー


幸せにおなり・・だ・・


その後、大爆発が起こった。
オートマータが驚くのも間に合わないほどに、あっというまにトンネルは崩れ去る。
その音を聞き、勝は悲鳴をあげるー


そうして、建物ごとトンネルは崩れ去った。
がれきの中、ギイはオリンピアの腕に抱かれていた。

オリンピア、君の顔はママンのデスマスクから作ったんだ・・。
彼はそう言い、ほほ笑む。
ママン、今行くよ。
今度はたくさん僕を抱きしめてー

そう言い、彼は自らの大舞台に幕を下ろすのだった・・。





















幸せにおなりー

いやー、泣いた。
ラスト、もう号泣でした!


わたしはギイ好きなんですよねー。
なんかいいじゃないですか、時代を見守り続ける役目をはたしてきた、とか。

そういう姿に、惹かれるんですよねー。


だから彼の死は、本当に辛い!!
分かってはいたけど、もうお別れなのですねぇ。。


それにしても、スタッフさんのギイへの思いが伝わってくる回でしたね。
まさか1話丸ごと、ギイとは・・。

・・ありがとうございます!!


それでは見て行きましょうー。


まずはしろがねとの別れ。
仲町サーカスとの関係を見て、安心している様子のギイ。
しろがねは本当に人間関係に恵まれましたね。

彼女の周りは温かく、これなら安心して置いていける・・とギイも思ったのでしょう。
自分が見守るから、他者に委ねる・・
それができて、ギイは幸せだったと思います。


それにしても改めて思うと、しろがねとギイは20歳近く年の差があるのですね。
確かに年の離れた兄、というカンジだなぁ。。

アンジェリーナや正二が生きてたら、お兄ちゃんなんて呼ばれることもあったのかな、とか考えると切なくなりますね。
本当に彼らに幸せが訪れていたら・・とつい考えてしまいます。

ちなみによくする妄想は、しろがねと鳴海の間に子供が生まれて、ギイとフランシーヌ人形が奪い合いする絵ですw
いや、そういう幸せなシーンも見てみたかった・・。





さて、その後ギイは鳴海と対峙します。

そこでしろがねの命を賭けて戦い、勝ったギイ。
彼は鳴海に、エレオノールをどう思っているのか、と尋ねます。

その答えは・・見ればわかりますよねw
答えない、というのが一番の答えです。

ギイと戦っていても覚悟が足りていないし、これは殺す殺す詐欺ですね。
好きを隠すのに、殺すを連呼するところが、ギイの言う猿っぽいな・・とか思いましたw


で、この鳴海の気持ちですがーいつからそうだったのでしょうか。

前回のしろがねの告白でも揺らいでいたので、やっぱり深層心理ではしろがねをずっと好きってことなのでしょうか。

でもその気持ちはなかなか認められないですよね。
なんせオートマータには、「しろがね」の仲間たちが沢山殺されていますから。

その恨みは、フェイスレスとしろがねにしか現状ぶつけられません。

それに何より、彼の中には皆を越えて自分が幸せになってはいけないーという思いがあります。
ロッケンフィールドたちは彼が幸せになることを望みましたが、鳴海自身がそれを許せないのですよね。

うーん、分かるけど、これでは勝が言うように誰も幸せになれないのですよね。

皆の気持ちを受けて、幸せな姿を見せることも、大事だと思うんですけどねぇ。。
鳴海は決して皆を踏みにじって、生き残った訳ではありません。
むしろ、最後まで皆のために命を張りました。

だから皆は彼に生きてほしいと願い、力を尽くしたのです。
だから鳴海は幸せにならなければいけないのです。

彼がそのことに、気づけるといいのですが・・。



そして、それはしろがねにも当てはまります。
彼女の幸せを、亡くなった皆が祈っていました。

アンジェリーナ、正二、フランシーヌ人形・・
彼らの思いは、ギイに、そして勝に引き継がれました。

しろがねもまた、幸せにならなければなりません。
そしてそこにもまた、鳴海が必要なのです・・。


それを思い、ギイは鳴海に向かったのでしょう。
彼と勝は、両者を知る数少ない人物ですからね。

2人の幸せを思い、何をするべきか知るー
まさにギイにしかできないことだったと思います。


鳴海が自分の気持ちを認められるかが、焦点ですね。
今後もそこは見守っていきたいと思います。


ラスト、ギイから2人に向けられた「Von Voyage」。
胸が詰まりますね。

良い旅を、とは、2人の未来への言葉でしょう。
その幸せな姿を、彼が見られなかったのが、つくづく残念でなりません・・。




さて、そこで話は変わり、勝とシャロンが登場。
シャロン、さくっと出てきましたねw
なんかいつのまにか助けたことになってるしw


でもここは抜けないですもんねー。
ここでようやく、勝が鳴海の生存に気付くのですから。

この物語のすごいところは、前回はフェイスレスだと書きましたが、この主役2人がラストまで会わないところもだと思うんですよねー!


3巻以降、ずっとすれ違いですからね。
なんて壮大な物語なんだろう・・。



でもようやく、2人の再会フラグが立てられました。
シャロンの、今度はあなたが助かって・・という言葉を聞いて、勝は何を思ったのか・・。

彼がどう動くのか気になります。





さて、舞台は戻って、ついに仲町サーカスは旅立つことに。
ヴィルマと阿紫花は、ここに来て急接近。
でもフラグ立ててるようにしか見えない・・(^^;)

そしてミンシアの敗北宣言。
ここはエリがいてほしかったなぁ・・とやっぱり思ってしまう。

鳴海がしろがねを好きだ、と漏らしたシーンがないから、なんか髪の毛を触るシーンも物足りないんですよねぇ。
っていうか、ミンシアがちょっと哀れになってしまう・・。

しろがねよりもよっぽど一緒にいて命を賭け合ったのに、気持ちに気付いてももらえないなんて・・。
でも、残念ながらここで脱落です。

まぁミンシアのようなしゃきしゃきした性格なら、きっと良い相手が見つかるでしょう。
お疲れ様でした。





そしてー
ここからは、まさにギイの一人舞台です!!

機関車を見送る映像、良かったですね~。
永遠のお別れかと思うと、きゅっとなりました。


彼が相手するは、なんとオートマータ3000体!
200体破壊者の名がかすむほどの人数だ・・どこにそんないたんだ。

カピタンとは1対1では戦わないのですね。
その役は、勝なのかな。


ギイの秘策は、トンネル内にオートマータをおびき寄せ、爆弾で地下に閉じ込めるというもの。
既に硬化が始まっている体での戦いは、本当にキツそう・・。

途中、勝が来なかったら、作戦は成功しなかったかもしれませんね。

原作では師弟関係でしたがアニメではその辺カットされたので、アニメだけの方はこの2人そんな中良かったっけ・・?みたいな疑問がありそうw

でも勝の瞳に動かされ、ギイは無事に舞台を務めあげることができます。

この辺の彼の独白は、泣けてきますね。

しろがねを思い常に見守ってきた彼には、しろがねの恋心がすぐにわかったのでしょう。
だからこそ鳴海を見極め、それに足る人物として彼を救った・・

知られざるエピソードですね。。


そんな2人が反目し合うのを見て、ギイはどんな気持ちだったのでしょうね。
そしてどんな思いで、鳴海に託したのか・・。

うん、まさに花嫁を見送る父親ですね。



そんな彼のラストシーン・・ここからは映像も声も本当に良くて、涙止まりませんでした。
爆発時のスポットライトのようなシーンは、まさにアニメだから表現できたと思います。
オリンピアがお辞儀してないのは気になったけど・・なんでだろ。


そしてオリンピアに抱かれての最期。
ママンの腕の中で、彼は幸せそうに眼を閉じました。

きっとその先で、アンジェリーナや正二と再会しているのでしょうね。
たくさん抱きしめてもらえたかな?幸せに笑っているのかな?

本当にギイの死も、「からくりサーカス」屈指の名シーンだと思います。
こういうのを見れるから、アニメ化って幸せだなぁと思いました。


もうギイに会えないのは寂しいですが、彼もまた最後まで生き抜きましたね。
どんどん登場人物が減り、彼らが背負うものも増えていきます。

全てが終わったとき、皆に幸せは訪れるのかー?
後数話、ギイに代わり見守っていきたいと思います!!






さて、次回はヴィルマ戦と仲町親子戦でしょうか。
仲町親子VSレディー・スパイダー・・ありますよね?

ここで出番がないと、彼らの出番なくなっちゃうよ・・。

ついに仲町サーカスにスポットライトが当たる時・・!
その勇姿が楽しみです!!


次回も楽しみです☆





今回はこの辺~。