前回、9人の中に通信機を壊した犯人がいることが発覚し、疑心に襲われる一行。

そんな中、船が突然爆発します!!

これは犯人の作戦なのか、それとも・・?!

感想です☆




「STAR OF HOPE」#10




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

ウォーターサーバーが爆発し、機体に穴が開いた・・。
空気が漏れ出し、一行は慌てて立ち上がる。

その後、電気がついたり消えたり、体が浮いたりと異常な事態が次々続いた。
どうやら重力制御装置も壊れたようだ・・。
カナタは息を呑む。
船を破壊するために、誰かが爆発物を仕掛けた・・?!

その時、シャルスが原因はこれのようだ・・と手に握ったものを見せてきた。
それは、流星体だった。
宇宙を飛んでた小石が衝突したのだ。

それを聞いたザックは、偏向防壁を作動させていなかったことに気付く。
じゃあ事故なのかーアリエスは少しほっとする。

だが状況は変わらない。
空気が漏れていくのは変わらず、皆急いでヘルメットをかぶった。

早速カナタが指示を出す。
ザックには重力制御装置を見てくるように、ルカには修繕ツールで壁の穴をふさぐように、そしてウルガーには区画隔壁を閉めるように彼は言い渡す。

そこでルカは、宙を舞う彼のバッグを近くにいるユンファに取ってもらおうと声をかけた。
ユンファはうなづきすぐに取りにいこうとするが、彼女は姿勢制御装置の動かし方を誤ってしまう。
宙をくるくる回る彼女を見て、ルカは思わず呆れる。

するとシャルスが、彼女を助けた。
彼が優雅にバッグを取り、ルカにパスする。
受け取ったルカは、その中からグルーガンと瞬間硬化ゼリーを取り出した。

彼は手際よく、見る見るうちに穴を埋めていく。
皆が彼をほめる姿を、ユンファは後ろでただ見つめているのだった・・。


ユンファは、数日前のことを思い出していた。
女子だけに偶然なった時、彼女はアリエスに言ったのだ。
アリエスはいいなーと。

可愛くて能力もあって、皆の役に立って・・。
そう言われ、アリエスは照れて首を振る。
自分の記憶力なんて大したことない、と。

それよりも、ユンファだってすごく可愛いー
そう話すアリエスに、ユンファは少し照れた様子を見せた。
そんなこと、今まで言われたことない・・。

そう言ってうつむく彼女に、アリエスは言った。
それは前髪で顔を隠しているからではないか、と。
すると話を聞いていたキトリーも、入ってくる。

自分に自信がないのよね。
彼女はユンファの本質を言い当てると、はっきりと言った。
アリエスに対しての、さっきのような言い方はない、と。
皆努力していない訳じゃないのだー
そう言われて、ユンファはそんなつもりじゃなかった、とますますうつむく。

不穏な空気を感じたアリエスは、ユンファにも何か得意なものや夢はないのか、と尋ねる。
するとユンファは、得意なとこはないけど夢ならある・・と答えた。
だがその夢が何かについては、彼女は語らなかった・・。

その煮え切らない態度に、キトリーは怒って出ていってしまう。
あたしたち、友達じゃないもんねー
そう言われても、ユンファは何も言い返すことができないのだった。

そのことを思い出した彼女は、決意する。
何もできないままじゃダメ。役に立って、仲間にならなきゃー


一方カナタの元には、重力制御装置を見に行ったザックから通信が入ってた。
装置はやっぱり流星体の衝突を受けて壊れていた。
装置自体にダメージはないが、配電盤が壊れているのでシステムがダウンしている・・
ザックはそう状況を説明した。

それを聞いた一行は、焦りを見せる。
応急処置だけで、果たして着陸できるのか・・。
不安を漏らすキトリーに、アリエスはデフレクターも作動させたので大丈夫だろう、と楽観的に返す。

他のメンバーは、破損個所や船内の気圧をチェックする。
無重力状態で動きづらいため、皆イライラしている・・
それを感じたカナタは冷静に努めようとするが、そこにシャルスが更なるトラブルを告げた。

アストラ号が、惑星シャムーアの引力に引かれて落ちて行っている・・。
彼の言葉に、皆目を見張る。
重力コントロールを失ったせいで、真下に自由落下している状態だ。
このままだと、地面に衝突するー!!

すぐに、ザックが墜落までの時間を計算した。
減速時間を確保すると、後9分ー
ザックは配電盤の修理は9分では到底間に合わない、とつぶやく・・。

それを聞いたカナタも、呆然とした。
終わった、今度こそ・・。


だがその時、アリエスが叫んだ。
終わりじゃない!!
彼女は予備発電機があることを覚えていた。
そこからケーブルを重力制御装置につなげば、電力は供給できるー

彼女の案に、ザックはケーブルが足りない、と汗を浮かべる。
するとウルガーが、倉庫にケーブルドラムがいくつかあった、と告げる。
1本15メートルあるから、つなぎ合わせれば行けるんじゃないかー
その言葉に、皆うなづいた。

やろう!!

皆それぞれ色んな力をがっちり合わせれば、大抵のことはどうにかなる!!
9人は顔を見合い、実行に移るのだった。

ユンファもその中で、役に立とうと考える。
残り時間は8分ー
決死の計画が、スタートした。




















最大のピンチ。

今回は流星体の衝突によりアストラ号が破損し、墜落の危機に見舞われる話でした。

爆発の原因は、流星体の衝突ということで、人為的なものではなかったのですね!!
ただ果たしてザックのミスだけなのか、というところは疑問に残りますね。

彼一人が着陸の準備をしていた訳でもないでしょうから、偏向防壁が作動していないのに気づけた可能性もあったと思います。
もしかしたら彼を手伝っていた人物が・・?

そんな予測もできますね。


ただ今回を見ると、ルカの疑惑はちょっと晴れるかなーと。
彼が犯人だとしたら、船を爆破するようなことはしないのかな、と少し思いました。

穴をふさぐのは想像してみれば彼の役割になるのはほぼ間違いないですし、そうなると爆発させることは無駄になります。
もしルカが犯人だとしたら、そんな意味のないことをするよりもっと別の方法を取ったのではないか・・そう思えるのです。

逆に今回怪しいかも・・と感じたのは、シャルス。
彼確か、ヴィラヴァースのときに気圧調整をしたり、少し機体の操縦に関わっていました。

となると、今回も彼がザックのアシストをしていた可能性はあります。
さっき書いたように、偏向防壁をあえて作動させていなかったとしたら・・彼にはそれをする術があったのかな、と思えるのです。

まあ他にも手伝っていた人物はいたかもしれないので全くの推測に過ぎないですが、可能性は洗い出したほうがいいかな、と。

ルカ、シャルス、ユンファに関してはまだバックボーンが明らかになっていないので、何かありそうな感じもしますし、引き続き注視していきたいと思います。





さて、そしてトラブル続きの中で、今回は少しユンファに焦点が当たりました。

今まで彼女、ほとんど出番なかったですもんね。
描かれてなくても、気づかなかった勢い・・。

そんな彼女ですが、自分に自信がないから前に出ていけないだけで、皆と協力していこうという思いはあるようですね。
そこは知れて少し安心しましたね。

今回を見ても思うのですが、誰かが突出している訳ではなく、皆が自分にできることをしてキャプテンであるカナタを支えています。

ユンファだって、きっと何かできることはあるはずなのです。
たまたま皆能力が高いですが、苦手なことだってきっとあるはず・・。
そこを補えればいいのだと思います。

誰かとまずは1対1で向き合って、しっかり対話できるといいですね。
大勢とは緊張するから無理でも、話しやすそうな人となら、本音を打ち明けられるのではないでしょうか。
アリエスか、カナタかなー。シャルスもアリかも。

折角頑張ろうと思えたのですから、その思いが無駄にならないといいですね。
応援したいです!!





さて、次回は墜落を阻止するために皆が力を合わせる回ですね。

ユンファも活躍できるといいですね。

残り9分・・皆の命が懸かっています。
どうか計画が無事成功しますように・・

次回も楽しみです☆