前回、再びワームホールに狙われたカナタ。

彼は刺客の正体に気付き、真っ向からぶつかることを決意します!

いよいよ刺客の正体が明らかになるときー
事件の全容は、解明されるのでしょうか?!

感想です☆





「FRIEND-SHIP」#41




※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

今日は少人数で探索に出るー
その朝、カナタは皆にそう言った。

天候が読めないから、残りのメンバーは船で任務についてくれ・・。
彼はそう言いながら、探索に出るメンバーを選び出す。
そうしてザックとシャルスを指名すると、カナタは2人を呼び出すのだった。

外に出る前に、カナタは2人だけに話すと、昨日ワームホールに襲われたことを打ち明けた。
驚く2人に、彼は言う。
刺客はこの惑星が最後のチャンスと、ここで全員を抹殺するつもりでいる。
だから殺られる前に、こっちからやるーと。

それを聞いたシャルスは、刺客の正体が分かっているのか?と尋ねる。
するとカナタは窓の外を見やった。
彼の視線の先を追った2人は、息を呑む。

そこにはーウルガーの姿があった。
ウルガー?まさかウルガーなのか?!
彼らはカナタを問いただした。

カナタはうなづき、だが確証がない、と話した。
だから証拠をつかむために、彼を罠にハメようとも。

シャルスが理由を問うが、今は作戦の方が先だ、とカナタは遮る。
そして昨日考えた策を、彼は2人に話した。

惑星マクパでワームホールに襲われた後、彼らはヴィラヴァースでも再びワームホールを見た。
それは恐らく、刺客がワームホールを持ち運べるからだ。

ポリーナの話によればワームホールは定位置に設置するもので、移動できるものではなかったらしい。
ということは、誰かが小型化し、性能を改良しているということだ。
手の中に隠し持っていたということか・・。
話を聞いたザックがうなづく。

シャルスがそうだとしても、なぜ今再び攻撃を始めたんだ、と疑問を口にする。
カナタは、恐らく自分一人でアストラに帰るつもりなのだろう、と話した。

刺客の目的は、当初は自分も含めた全員の死亡だった。
だが途中で作戦を変えて、自分だけ戻ることにしたのだろう。
けれど船の操縦はザックしかできない。
だからここまでは皆に協力してきたのだ・・。

しかしアストラまで近くなった今なら、密かに覚えた操縦でも何とかなる。
攻撃を再開するなら、このタイミングなのだー。

カナタの話に納得しつつも、2人はだったら今拘束すればいいのではないか、と彼に問うた。
だがカナタは、ウルガーは武器を2つ持っているから危険だーと答える。
その言葉に、2人ははっとする。

銃と・・ワームホール!!

飛び道具は危険だし、仮に捕えてもワームホールを使われたらどうなるか・・。
その危険を回避するには、彼が自分の正体を知られたことを気付いていない内に先手を打つ必要があるんだ、と彼は話した。

ーそこで、ザックはどんな作戦なのか、と訊いた。
カナタは概要を説明する。

昨日、ウルガーは自分一人を狙ってきた。
ならば彼は今後も一気に全員を狙うのではなく、一人ずつ仕留めていくつもりだろう。
そこを逆に狙いたい・・
彼はシャルスを見た。

まず、シャルスがウルガーと2人で探索に行く。
カナタとザックはその後をつけるので、シャルスには洞窟の方へ誘導してもらう。
道中は3人だけで通信できるように設定して、ヘルメット通信で随時連絡を行う。

そしてウルガーがシャルスを消そうとワームホールを出した瞬間に、カナタたちは彼を取り押さえる。
そうすれば証拠があるので、逃れようがないー
カナタはそう説明した。

勝算はあるのか、とシャルスに問われ、彼はうなづく。
ウルガーは不意をつくつもりでいるが、こっちはもう彼を警戒している。
ワームホールを出す瞬間はそっちに集中するだろうから、その隙をつけば取り押さえることもできるだろうーと。

更に、カナタはウルガーはワームホールでの失敗を既に3回起こしていることから、次は先に銃を使うだろうと予測していた。
先に殺してワームホールで飲み込む方が、効率がいいからだ。

だから彼は、ウルガーの銃に既に細工もしていた。
今、彼の銃はすぐには撃てないようになっているー

そこまで聞いたシャルスは、作戦に同意した。
気は進まないが、やるしかない。
彼は早速ヘルメットを装着するのだった。


そしてー3人は作戦を決行した。
幸い雨が降っていたので、ヘルメットをつけることを怪しまれることはなかった。
シャルスは注意深くウルガーを見やりながら、雨だから洞窟内を探索しようと彼を誘い出す。

洞窟に入る2人の背中を、カナタたちも追った。
シャルスは時折通信を挟みながら、緊張に汗を滲ませる。
どう動けばいい・・?判断を誤るな。

すると2人は広い場所に出た。
カナタが、食料採集をするふりをしながら警戒を続けろ、とシャルスに指示する。
もし何もしなかったらどうする?
シャルスがそう尋ねたその時だった。

突然、カナタは作戦の中止を叫んだ。
フニが姿を消したという連絡がアストラ号から入ったというのだ。

皆で彼女を探すために、一旦作戦はなしにしようー
カナタはそう言うと、すぐに船へと駆け出す。
シャルスもウルガーに声をかけ、戻ろうとした。

だが・・声をかけようと振り返ったその時、彼の目に銃口が映るー

ウルガーが、銃を構えていたのだ。

驚いたシャルスは息を呑むが、ウルガーが引き金を引いても銃は作動しなかった。
ウルガーは戸惑い、銃を確認する。
するとー2人の前に、ワームホールが現れた。

ワームホールはシャルスとウルガーの間で、眩い光を放つ。
2人は互いに見つめ合い、動かずにいた。
そこにーカナタが飛び込んでくる。

彼はーシャルスの腕を掴んで押さえた。
押し殺した声で、彼はシャルスに球体を解除するように言う。

カナタが押さえたシャルスの手には、スイッチのようなものが握られていた。
やっぱりお前が刺客だったんだなー
カナタは言う。

シャルスー




















刺客の正体。

今回はカナタが刺客をあぶりだすために、策を仕掛ける回でした。

やっぱり刺客はシャルスでしたね。
これは予想していたので驚きませんでしたが、9人の中に敵がいたと分かるのは悲しいですね・・。

今回は正体が明らかになっただけなので、動機などは次回に持ち越しですね。
どんな理由があって、彼は自らの命を賭してまでこの任務についたのか・・。

知りたいですね。



さて、今回は謎に迫るというよりは、カナタの作戦力に魅せられた回でしたね。

まさに作戦勝ち・・!
シャルスも色々思考を巡らせていたようですが、カナタに軍配が上がりましたね。

結果から察するに、彼は他の仲間にはシャルスを疑っていることを事前に告げていたようですね。
その上で、シャルスをだますための作戦を打って出た・・
なかなか見事な駆け引きだったと思います。


フニが行方不明になったという突発的状況を作るのも、うまかったですね。
そんな状況なら、カナタならすぐに走って探しに行くだろう・・
シャルスは絶対にそう思ったはずです。

だから彼はウルガーに向けてワームホールを繰り出したのでしょうしね。

っていうか、カナタに続いてウルガーにもワームホールは向けるんですね。
ということは、前回ワームホールをしまったのは、やっぱりアリエスを守ろうとしたからのように思えます。

その辺の理由も次回明らかになるのでしょうか・・。
シャルスとアリエス、やっぱり何か隠れた関係性がありそうです。



で、この時のウルガーの演技もすごかったですよね!!
ワームホールを出されても、全く動じない・・
さすがウルガー、といった感じです。

これはウルガーにしかできない役目だっただろうなぁ。

彼の度胸も、勝負に一役買ったと思います。
いつのまにか、カナタの頼もしい相棒に彼もなってたのですね。




さて、そして今後ですが・・
シャルスはすんなりと負けを認めるのでしょうか。

カナタの運動能力、そしてウルガーの銃があるので、逃げるのは容易ではないでしょうね。
ワームホールのスイッチも奪われてしまいましたし。

でもこんな形で対立するのは見たくありませんでしたね。
シャルスがどんな事情を抱えているのかは知りませんが、何とか今までの関係を取り戻すことはできないのでしょうか。


彼の笑顔や好奇心いっぱいの顔が、全て嘘だったなんて思えません。
きっと彼だって、この旅を楽しんでいたはずです。

8人には、仲間の罪を許す度量だってあるはずです。
どうかもう一度、絆を取り戻してくれたら・・と願います。


間違っても、死のうなんてしてほしくはないですね。
10人全員でアストラへ帰る・・
それが今の皆の目標です。

その目標を叶えるには、シャルスもいなくてはならないのです。

実行犯ではあるけれど、計画者は他にいるのですから、どうかシャルスも自分の罪を認め、その上で関係の再構築に臨んでくれるといいなと思います。

ハッピーエンドで終わるよう・・見守りたいと思います。



最後に、ワームホールのスイッチについて。

まさかあんなに小さいスイッチで出せるとは思っていなかったので、ちょっと驚きました。
なんかポリーナの話しているワームホールの技術と、大分差がありますね。
12年の間に、それだけ技術が進歩したということでしょうか。

でも、公式にワームホールの研究は進められていたのかというと、疑問。
カナタたちは、今の世界にはない技術かのように話してましたしね。


となると、ザックの父のジェドが秘密裏に開発していた・・という線が濃厚かな、と思います。
恐らく移住の過去を消すためにも、ワームホールの使用は禁止されたのではないかと想像されます。

そんな中、ジェドは裏で記憶の研究と共にワームホールの研究も進めていたのではないでしょうか・・。

これが当たってたら、ますます罪状が増えますねw


この辺の技術についても、次第に明かされるのかなと思います。
ワームホールに関しては世界の謎にも関与しているようですし、詳細を知りたいですね。

シャルスはどこまで知っていて、一連の計画に協力していたのか・・
彼の答えを待ちたいと思います。








さて、次回はシャルスが刺客であることを認める回でしょうか。

一体どんな理由があって、大人側につくことになったのか・・。
以前彼の過去にはちょっと触れましたが、まだ隠された真実もありそうですね。

そして彼の罪を知った一行は、どう対応するのかも気になります!

次回も楽しみです☆