前回、シックスの恐怖に怯える弥子を心配し、料理に挑戦した弥子の母、はるか。

彼女の優しさに触れた弥子は、悪いことばかりに目を向けず今を楽しもうーと決意します。
束の間の平和な時間ー
今回は誰にスポットが当たるのでしょうか?

感想です☆




闇の隣のインターミッション~第126話 「♂♀【だんじょ】




※以下、ネタバレあり※









◎あらすじ◎

ー池谷通(いけやとおる)の場合。

彼はあの事件の後ー新ブランド「トール・イケヤ」を立ち上げた。
そんな彼は、雑誌のインタビューでこう語る・・。

なぜ女に座るかって?そこに家具があるからですよ。

あの征服感のためだったら、手錠・薬・手段は選びませんね。
え?今座りたい女?-そりゃいますよ。
これがなかなか、骨のある家具でねぇ・・。


絵石家(えしや)邸ー
由香(ゆか)は、池谷の持ってきた椅子を見て目を見開いた。

その椅子は、池谷が新ブランドを立ち上げるために作った第1作目の作品だった。
手慣らしだからやるよーそう言われて、由香は驚く。

池谷は、この家には父親好みの家具はたくさんあるが、由香専用のものはないだろうー?とほほえむ。
その言葉に、由香は椅子に座って早速その座り心地を確かめた。
サイズも形も好みにぴったりで、彼女は感動するー。

その時、池谷が床に工具を置きっぱなしだった、と言った。
拾ってくれないかー?
そう言われた由香は、椅子から下りて身をかがめる。

いつもは外道だと思ってたけど、やっぱりやるときはやるんだなぁ。
工具に手を伸ばしながら、由香は声を弾ませて話す。
これで女に座りたがる癖さえ治れば・・
そう言った彼女は、今まさに池谷が自分に座ろうとしているのを目撃するー

すぐに由香は工具で彼を殴って、その行為を阻止した。
言った側から何座ろうとしているんだ。この前の事件でいい加減懲りろよ!!
そう怒鳴ると、由香はもう椅子なんていらない、とそっぽを向く。

それでもしつこい池谷との攻防を、彼女は何とか潜り抜けるのだった・・。


その夜ー
由香は1人ベッドに寝転がりながら、昼間の池谷の奇行を思い出して憤っていた。

でも・・あの椅子はもらっておきたかったな・・。
彼女はふと思い出し、1人呟く・・。

するとそこに、椅子を持って戻ってきた池谷が窓から入ってきた。
相変わらず隙を見れば由香の上に座ろうとする彼に、彼女は怒りの雄たけびを上げる。

結局冒頭の池谷のインタビューは、趣旨が違うということで別のいかがわしい雑誌に掲載されることとなったのだった・・。



ー望月建雄(もちづきたてお)の場合。

会社でー。
望月はいつものように、吾代(ごだい)にくだらないことで絡んで怒鳴り散らされていた。

2人でじゃれ合っていると、そこに部下がやってきて、望月の妻が来社したことを告げる。
妻がいたのかー?!
初めて知った吾代は驚き、気になって様子を見に行くことにするのだったー。


入口に降りると、望月の妻は弁当を持って待っていた。
和服姿の若く美人な女性ー
彼女は望月の好きなものを詰めてきたと話すが、望月は冷たくあしらう。

そこで彼女は望月の好きな和服を着てきたのだ、と言い寄ろうとするが、更に彼は冷たい態度を妻に向ける。
彼の妻はまだ未成年らしい。
和服には着る人間の品格が求められるのだから、お前にはちっとも似合わないーと望月は見ようともせずに言い捨てる。

君にその格があるかね?
社長夫人として公の場に出すには、足りないものが多すぎる。わきまえて陰で己を磨きなさいー

そう言って去っていこうとする望月に、妻は必死に取りすがる。
待ってください!私、あなたに見合う女になりたいんです!!だから・・
その瞬間、望月は彼女を突き飛ばした。
妻は転がり、弁当は無残にもぐちゃぐちゃになる・・。

その姿に、望月は一喝した。
帰りなさい!!妻が夫の職場に顔を出すものじゃない!!
彼の剣幕に、妻は涙をこぼし、その場で泣き崩れる・・。

望月はそのまま、振り返らずに戻っていく。
その一部始終を隠れて見ていた吾代は、震えながら首をひねった。

なんで・・?


その後、吾代が社長室に戻ると、望月はまたいつものように彼にうざ絡みをしてきた。
さっきの光景を見た後だと、倍にウザいー!!
吾代はテカテカの望月の頬に頬ずりされて、悲鳴をあげるのだった・・。



ー籠原叶絵(かごはらかなえ)の場合。

ーロクな男がいない!!
昼休み、お弁当を食べながら叶絵はそう叫んだ。
弥子はいつものことか・・とため息をつく。

また別れたの?
彼女がそう尋ねると、勢いよく叶絵はうなづいた。
条件を満たす奴がいないのよー

そう口を尖らせた彼女は、そうだ、と身を起こす。
探偵事務所で働いているなら、色んな人脈ができるだろう?
誰か良い男はいないのかー?
そう訊かれた弥子は、考える・・。

個人的には、魅力ある人ばかりだと思うけど・・。
彼女は今まで関わった人たちを思い出す。
それを聞いた叶絵は、理想像を伝えるからその条件を満たす人を探してほしい、と頼み込む。
弥子もうなづき、絵にしてみようと紙を取り出した。

叶絵は考えながら、理想の男性像を語っていく。
身長が高くて、鼻筋が通ってて日本人離れした感じ。手や口が大きくて、包容力がありそうなタイプ。
やせ型でスーツが似合い、髪は長めがいい・・。

ー弥子は出来上がった絵を見て、絶句した。
そこにあったのは、ネウロの絵だった・・。
早速オチに行っちゃった!!
彼女は苦笑し、顔を歪ませる・・。

叶絵は最適な男がいるのかと目を輝かせるが、弥子は彼だけはやめておこう・・と絵を破り捨てた。
DV気質だと言うと叶絵も諦めたので、2人は他のタイプを探っていくことにする。
さっきみたいな絞り込んだ条件じゃ駄目だー
叶絵は手当たり次第男性の特徴をあげていき、弥子はそれを必死に絵に反映していくー。
そうして出来上がった絵を見て、2人は絶句した。

そこにいるのは、人間とは思えないような異様な姿だった・・。
今度は欲張りすぎるから・・弥子は呆れて息をつく。

そんな中、ふと叶絵は弥子の大ファンだった浅田(あさだ)を最近見ないことに気付く。
弥子も思い出し、いなくなると少し寂しいものだなーと呟く。
ーその時、彼女は壁に何か染みのような跡があるのに気づいた。

それは何か人型のような形をしていた。
ここは確かいつも浅田がいた・・
壁に近づいた2人は、そこでハッと気づく。

裏写りしたんだ・・。

お互いロクな出会いがないようだね・・。
叶絵は苦笑し、弥子も引きつり笑いを浮かべる。
彼女の周りの男女関係は、こんな感じで幕を閉じるのだったー。




















異性へのこだわりのある3人。

今回は弥子たちの周りの3人の男女に、スポットが当たる回でした。

オムニバス形式ですね!
なかなか変わったチョイスで、まずそこに吹きましたw

いきなり池谷とは・・。
これは予想つかなかった!!


彼は相変わらずですが、何だかんだ由香の元気な姿も見れて良かったです。
この2人、くっつくこととかあるんでしょうかね・・。
池谷がボコにされている想像しかつかないんですが・・w

まぁ2人共事件を乗り越えて前向きに生きているということで、いいんじゃないでしょうか。
また弥子たちと絡むのも楽しみにしたいと思います!




さて、2人目は望月。

正直、彼が一番驚きの展開でしたね!!


まさかあんな幼な妻がいるとは・・。
未成年って、一体何歳差なんだ・・。それこそ、犯罪じゃないかw

しかもめっちゃ亭主関白という、顔に似合わないキャラ!
これは吾代じゃなくてもびっくりですね。

どうやら奥さんは不良少女だったようですが、望月が警察時代に改心させた・・とかなのかな。
あの望月がそんなことするとは思えないんですが・・分からないものですねw


吾代、これは悔しいだろうなぁ・・。
相変わらずの望月のうざ絡みも笑えたし、このコンビも末永く仲良くしてほしいものですね。
いやー、面白かった!!



そして最後に、叶絵。

彼女は弥子と違い、恋愛に貪欲ですね。
弥子はそういう欲は、全部食欲に持っていかれてしまっているようですw

それにしても、好みのタイプを突き詰めるとネウロとは・・。
絶対にお勧めしちゃいけないパターンですねw
勧めた弥子まで、どんな恩着せられるか分かったもんじゃないですし(^^;)

で、オチは浅田先輩という・・。
そういえば最近見ないけど、元気なんでしょうかね。

彼が弥子とくっつく日はやってくるのでしょうか?!
これからも楽しみに、見ていきたいなーと思える平和な回でした!






さて、次回はどんなキャラにスポットが当たるのでしょうね。

今回は男女だったので、次回はなんだろ・・。
犯人と警察とか?

子供と老人とかもありかな?
あ、でも子供は睦月がいても、老人はいないか・・。


個人的に期待するのは、やっぱり早坂兄弟と笛吹かな!
彼らの日常生活なんかを見てみたいものだなーと思います。


次はどんな話が待っているのか・・


次回も楽しみです☆