前回、廃遊園地で最後の戦いを行うことにした弥子たち。
そんな彼らの前に、シックスは恐るべき策を打ち出しますー!!

Ⅺのトレース能力の前に、精神的にも肉体的にも翻弄される2人。
彼らはこのまま、シックスたちの前に倒されてしまうのでしょうかー?!

感想です☆




それぞれの決戦~第191話 「金肉【ちょうてん】」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

シックスはⅪ(イレブン)に待機するよう命じた。
ネウロが逃げても止めを刺せるように・・。
そう言うと、彼はついにネウロの元へと降り立つー。

満を持して、悪が動き出したー・・

目の前に立ったシックスを受け、ネウロはがれきをどけて立ち上がる。
その姿を見て、シックスは笑った。

どうしたネウロ。殺したくて仕方なかったシックスが目の前にいるぞ。
その挑発を、ネウロは静かに受ける。
殺されない覚悟があるから、出て来たのだろうに・・。

するとシックスはうなづき、自分の核心の源を見たいか?と尋ねた。
そう話す彼の腕に、細胞の変化が起きるー
なに、隠すほどのもんじゃない。なんてことない単純な力さー。

ーその腕が、みるみるうちに金属で覆われていく。
ネウロが目を見張るなか、その腕は真っすぐに彼に伸びーネウロの体を殴り飛ばした。
その余りに強い力に、ネウロの体は遊具と一緒に吹き飛ぶー

そこに、シックスは攻撃を続けた。
人類の発展において、金属の重要さは語るまでもない・・。
彼は金属で使用する部位を固めると、強度を得たその体で遊具を蹴り飛ばしながら進む。
遊具はその度に破壊され、ネウロの上に容赦なく降り注ぐ・・。

だがーネウロにはもはや、動く体力も残されていなかった。
無様に横たわる彼に、シックスは自身の能力について語る。

血族は、7000年前の鍛冶屋から進化してきた。
だから合金と細胞の総合技術など、とっくに完成している・・。

最も硬く最も柔らかく最も強い金属と、強化細胞のハイブリッドー
頂点であるために、これ以上の小細工はいらないよ。
シックスはそう誇り、笑う。

・・その説明を聞きながら、ネウロは焦りを感じていた。
万全の自分でも手こずるだろうパワー・・
これ以上ダメージを受けるのは・・マズい!!

だがそんな彼の思いをあざ笑うかのように、シックスが力を加えた観覧車の支柱が折れていくー。
シックスが軽く一押しするだけで、その支柱はネウロの体を圧し潰していくのだった・・。


その光景をただ見ることしたできなかった弥子(やこ)は・・次第に無力感に苛まれていった。
冗談でしょ・・。
彼女はシックスの強大な力の前に、圧倒されていた。

何千倍にも強化された元人間と、弱体を極めた魔人。
2人の力関係は、とっくに逆転しているー!!

彼女はちらとⅪを見た。
しかもそんな怪物が、後1人いるのだ。こんな戦い・・無理に決まっている!!

その時ー彼女は体に、妙な違和感を感じた。
気付くとジェットコースターのレールにぶらさがっていた彼女の体に、バネのようなものが巻き付いているのだ。

バネの先端はレールの一番高い部分にある・・。
まるでパチンコのようになっているのを見た弥子は、はっと気が付き叫んだ。
ネウロ、まさかアンタ・・!!

するとネウロはー体を痛みで震わせながらも、いつもの不敵な笑みを見せた。
そのまさかだ。

ー魔界777ッ能力、射手の弛緩。
ぎゃああああああ!!!!
弥子は悲鳴と共に、遥か彼方へ飛んでいくのだった・・。

彼女の悲鳴が遠くなっていくのを眺めながら、ネウロは笑う。
その姿を見たシックスは、疑問を感じる。
分からんな、ネウロ。なぜアレを助ける必要がある・・?

ネウロがここまで追いつめられた原因は、明らかだ。
彼は足手まといの弥子をかばい続け、魔力を消耗してきたからだ・・。

するとネウロは、では理由を教えてやろうーとシックスに応えた。
あの娘は・・我が輩の魔力を回復する体質の持ち主なのだ。

ー?!
その話に、シックスは目を見開く。
ネウロは笑いながら、語る。
自分の魔力は、彼女の肉体にダメージを与えることでわずかに得ることができるのだ、と。

だから彼女を生かしておけば、自分は最低限の魔力を得られて生存できる。
そのため、自分はあらゆる方法で彼女を守っているのだー。

それを聞いたシックスは、なるほどな・・とうなづいた。
彼は笑みを浮かべ、安心するようにネウロに言う。
もうお前が魔力の補給に苦心する必要はないー。

その手に、金属が混ざり合ってゆく・・。
お前は今、ここで壊れるのだからー。
ネウロはふらつきながら、自分に伸びる手を見た。
そこにークラクションが響き渡る。

捕まれ、化け物!!
吾代(ごだい)の車が飛び出し、ネウロを攫っていく。
その荷台には、彼がキャッチしたヤコも気を失ったまま横たわっていた。

打ち合わせ通りのタイミング、上出来だ吾代。
ネウロは荷台に乗り込むと、吾代をほめて笑う。
そのまま車は猛スピードで現場を離れていったー。

一方残されたシックスは、悪あがきをするネウロ一行に苛立ちを覚える。
彼とⅪはネウロの話から、弥子とネウロをここで始末することを改めて決意するのだった。




















シックスの能力。


今回はシックスの真の能力がついに明らかとなった回でした!

サブタイの漢字が初めて見る・・と思って調べたけど、どうやら造語のようでしたw
確かに今回の話には、この漢字が合うよなー。良いセンスです!!


ついに明らかになったシックスの能力。
金属とは・・さすが兵器製造会社の長ですね!

そういえば最初にネウロと対峙したときに、血族の始まりは鍛冶屋だった・・と確かに言っていました。
あれは伏線だったのかー・・。まったく気づかず、予想もしていない能力でした(^^;)

水、土、木、ジェニュインは何だろう・・。そして火と来て、ラストは金。
合金と融合した超人的肉体を誇るシックス。
まさにシンプルだけど、最強ですね。ラスボスにふさわしい能力です。

ただ、戦いが進むにつれ、シックスが超合金のロボットみたいなってしまったらどうしようw
全身メタル化したら、ちょっと笑っちゃうかも・・とか考えてしまいましたw


しかし、シックスは本当に強い。
ここまで反撃もできずにネウロがやられてしまうとは・・。

恐らく弥子を救うのに使った魔力で、もうほとんど力は出し切ってしまったのではないでしょうか。
吾代に助けられるのも、ほっとはしたけどなんからしくないですよね・・。
ここまで弱体化してしまって、この後挽回はあり得るのでしょうか。
本当に心配です。

あのシックスに言った弥子の真実だって、あれ・・嘘ですよね?
体のいいDVの言い訳ですよね?w
今までそんな描写なかったし、弥子とⅪを戦わせるように誘導するネウロの策だと思われます。

だから彼に魔力を回復する術は、もうほとんど残されていません。
髪飾りを噛み砕くことしか、有効な方法はないんじゃないかな。
それだって個数に制限はありますしね。

う~ん、なんか有効な手立てが本当に分からない。
一旦退いたネウロですが、何か策はあるのでしょうか・・。
見守りたいけど、これはさすがに不安・・。

どうか逆転の目があるといいのですが。。



それにしても、シックスがあの嘘を信じちゃったのはちょっと意外でしたw
もうちょっと考えようよ、シックス。普通の人間に、そんな力がある訳ないじゃん。。

まぁ彼からしたら弥子とネウロの普段の関係なんて知らないし、魔人なんて存在がいるんだから魔力を回復できる人間がいるーと思っても仕方ないのかな。
でもちょっと面白かったですけどね。そこ信じちゃうんだ!!ってw

まぁネウロにとって、弥子が活力源というのは本当ではありますけどね。
でもその意味が違う・・。
そこに気付けないシックスには、やっぱり肉体の強さ以外のところに弱点があるように感じられます。

そこに付け入る隙があるのかな。。
でもそれだけで勝てる存在だとは思えないので、まだどうなるか分かりませんね。

次回から、いよいよ弥子とⅪの戦いも始まりそうですね。
まずはⅪを崩さないと、もはや弥子たちの勝利はありえないでしょう。
どんな戦いを迎えるのかー
非常に楽しみです!!






さて、次回はネウロたちの反撃の回でしょうか。

恐らく一時撤退で、この後も戦いを続けるつもりでしょう。
シックス同様、ネウロも戦いを先延ばしするつもりは毛頭ないでしょう。

弥子とⅪ、そしてネウロとシックスー
いよいよ中盤戦ですね!

吾代や笛吹たちも参戦するのか・・
気になるところです。


次回も楽しみです☆