前回、当日を迎えたアキラのプロデビュー戦。
対する座間王者は、アキラに静かな闘志を燃やします。
それに対しアキラは、どこまで王者に食らいついていくのでしょうかー。
注目の1戦の始まりです!
感想です☆
院生試験~第48局 「王座VS.アキラ①」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
幽玄の間に入ると、座間(ざま)はアキラに、ここは初めてではないんだろうー?と尋ねた。
座間としては父親の付き添いなどで来ているものと思っていたが、意外なことにもアキラの答えはNOだった。
それに彼は院生ではなかったので、秒読みや記録をしたこともない。
これからはそういうことも覚えないといけませんねー。
アキラはそう言って、記者たちと共に笑う。
それを聞いた座間は、可愛げがないな・・と眉をしかめた。
新人なら、少しは緊張しろっていうんだー。
彼の中のアキラへの不満は、どんどん膨れ上がっていく・・。
そのうち、対局の説明が始まった。
ルールは新初段の先番で、コミが5目半つく。持ち時間は、2時間だ。
その後、監督官の合図で、2人は頭を下げる。
いよいよ、対局の始まりだー。
まずは、先番のアキラが置く。
座間がそれに続き、打ち合いが始まった。
それを見届けると、記者たちは邪魔にならないようにーと幽玄の間を退室する。
彼らはそこから、テレビのある休憩室へと移動した。
そこには塔矢(とうや)名人門下の芦原(あしわら)、そしてアキラと同じ新人プロの真柴(ましば)という先客がいた。
2人ともアキラの試合が気になり、見に来たのだ。
芦原に記者の男は、アキラは大したもんだね、と話す。
彼が今まで見た新初段は皆、萎縮しているか気負っているかのどちらかだった。だがアキラにはそれがない・・。
その言葉に、先に新初段シリーズを済ませた真柴は苦笑する。
彼は対局相手の桑原(くわばら)の雰囲気に初手から呑まれて、力を発揮することが全くできなかったのだー。
それに対して、アキラの対局はどうなるか・・。
皆楽しみに、勝負の行方を見つめるのだった。
同刻、院生たちはいつものように対局に励んでいた。
今日は和谷(わや)は伊角(いすみ)と組む日だった。
結果は、伊角の6目半勝ちだった。
2人は軽く反省をすると、碁盤を片付けてアキラの対局を見に行くことにする。
その姿に気付いた佐為(さい)は、まだ対局中のヒカルを急かした。
彼とヒカルは、アキラとは都合4回対局している。だが他の人物と戦うところを見るのは、初めてだったのだ。
一方伊角たちが休憩室に入ると、2人を見知った先客たちは、快く彼らを受け入れてくれた。
記者の男が流れが分かるように、棋譜を1から並べていってくれる。
やっぱり塔矢アキラは注目度が高いな・・。
記者はそう言うと、伊角にちらっと視線をやる。
伊角君も、来年こそはプロ試験合格したいな。
うなづく伊角に真柴が、伊角は自分より強いんですよ、と笑う。
彼はこの前のプロ試験までは、和谷たちと同じ院生だったのだ。
和谷は、自分は受かったと思って楽しそうに・・と真柴のことを睨む。
記者の男は、真柴が受かったのだって実力があるからだろうーと取りなす。
打倒塔矢アキラ一番乗りは、真柴かな・・。
そんな軽口を叩いていると、芦原が首を振った。
いや・・君ら程度では、打倒塔矢アキラは無理だよ。
彼の眼は、テレビの画面に注がれていた。
そこには、王座を苦戦させるアキラの姿があったのだー。
そこで皆、流れをじっと見据える。
確かに王座の手は必死で、新人相手のものじゃないな・・。
彼らは座間の手を再現し、彼は何が何でも勝つ気だろうーと息を呑む。
和谷と伊角はその輪から少し離れ、別の碁盤で対局を再現し、考察することにした。
その間もアキラは着実な手を打ち続け、じわじわと座間を圧していく・・。
それを見ていた芦原は、今頃座間は扇子の先をかじっているかもなーと呟いた。
それは座間が真剣になったときの癖なのだ。
記者の男は、ちょっと様子を見てくると言って、一旦休憩室を離れる。
ーその頃ヒカルもまた、終局を迎えたところだった。
結果はヒカルの2目半勝ち。
彼は意気揚々と立ち上がろうとするが、相手の女子は反省をする気のようでヒカルに意見を求めてくる。
するとそのやりとりを聞いていた講師もまた、反省に加わってきてしまった。
よりによって急いでいるときにー!!
ヒカルと佐為はぎょっとしながらも、無碍にすることもできず焦れた時間を過ごす。
アキラの対局は、どこまで進んだのだろう。相手の王座というのは、どれくらい強いんだろう。
ヒカルは思考をぐるぐる巡らせながら、早く終わることを祈るばかりなのだった・・。
その頃、記者の男は幽玄の間にたどり着いたところだった。
彼は一瞬で局面を読み取り、アキラが攻め込んでいるのを知る。
その時ー彼は座間を見て、はっとした。
座間は・・扇子をかじり、眉根に皺を寄せていたのだー。
真剣になっている・・!
アキラが着実に座間を締めにかかっていることを見抜いた記者は、緊張した面持ちで対局の行方を追うのだった。
アキラVS座間!!
今回はアキラが新初段シリーズで、座間と対局する話でした。
いよいよ始まったアキラのデビュー戦。
いきなり王座には嫌われてしまい、全力ででぶつかることとなりました。
今のところは、アキラの優勢なのかな?
でも王座としてプロの世界に君臨する相手です。そう簡単には勝たせてくれないでしょうから、まだまだ油断はなりませんね。
最後まで気を抜かず、アキラには頑張ってほしいです。
皆が注目する一戦ですからね。当然アキラも、ヒカルの目は意識していることでしょう。
強手で臨んでいるようなので心配はなさそう。目いっぱい力強い対局を見せてほしいものですね。
頑張れ、アキラ!!
そして今回は、院生の微妙な立ち位置についても見ることができました。
本当、前回の和谷の言葉が身に沁みますね。
院生である限りは、前には進めない・・。
実力では、確かに真柴より伊角のほうが力はあるのかもしれません。
でも運もあるし、勝負所で発揮できる力の差ーというものもあります。
そこで2人の間には、プロとアマという歴然とした差がついてしまったということなのでしょう。
和谷の悔しさも分かるけど、ここは勝負の世界。今は真柴のほうが立場は上というのが、純然たる事実です。
彼を追い抜くためには自分たちもプロになるしかなく、本当に厳しい世界です。
院生編に入ってから、そういう厳しさを見せつけられるばかりですね・・。
プロ試験までは、後半年くらいでしょうか?
それまでに皆、自分にできる限りの努力をしていくしかありません。
プロに一番近く、プロに遠い場所ー
改めてそんな立ち位置を思い知らされる話でもありました・・。
こちらも皆、頑張れー!!
さて、次回はアキラと座間王座の戦いの続きですね!
現状はアキラ優勢のようですが、座間のアキラへの思いを考えると、ここからの逆転も十分ありえそう。
ここからどんな流れとなるのか、ドキドキします。
そして、ヒカルもそろそろ休憩室に来れる頃かな?
アキラのプロとしての戦いを見て、色々と刺激を受けられるといいですね(^^)
注目の一戦はまだまだ続きますー
次回も楽しみです☆
対する座間王者は、アキラに静かな闘志を燃やします。
それに対しアキラは、どこまで王者に食らいついていくのでしょうかー。
注目の1戦の始まりです!
感想です☆
院生試験~第48局 「王座VS.アキラ①」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
幽玄の間に入ると、座間(ざま)はアキラに、ここは初めてではないんだろうー?と尋ねた。
座間としては父親の付き添いなどで来ているものと思っていたが、意外なことにもアキラの答えはNOだった。
それに彼は院生ではなかったので、秒読みや記録をしたこともない。
これからはそういうことも覚えないといけませんねー。
アキラはそう言って、記者たちと共に笑う。
それを聞いた座間は、可愛げがないな・・と眉をしかめた。
新人なら、少しは緊張しろっていうんだー。
彼の中のアキラへの不満は、どんどん膨れ上がっていく・・。
そのうち、対局の説明が始まった。
ルールは新初段の先番で、コミが5目半つく。持ち時間は、2時間だ。
その後、監督官の合図で、2人は頭を下げる。
いよいよ、対局の始まりだー。
まずは、先番のアキラが置く。
座間がそれに続き、打ち合いが始まった。
それを見届けると、記者たちは邪魔にならないようにーと幽玄の間を退室する。
彼らはそこから、テレビのある休憩室へと移動した。
そこには塔矢(とうや)名人門下の芦原(あしわら)、そしてアキラと同じ新人プロの真柴(ましば)という先客がいた。
2人ともアキラの試合が気になり、見に来たのだ。
芦原に記者の男は、アキラは大したもんだね、と話す。
彼が今まで見た新初段は皆、萎縮しているか気負っているかのどちらかだった。だがアキラにはそれがない・・。
その言葉に、先に新初段シリーズを済ませた真柴は苦笑する。
彼は対局相手の桑原(くわばら)の雰囲気に初手から呑まれて、力を発揮することが全くできなかったのだー。
それに対して、アキラの対局はどうなるか・・。
皆楽しみに、勝負の行方を見つめるのだった。
同刻、院生たちはいつものように対局に励んでいた。
今日は和谷(わや)は伊角(いすみ)と組む日だった。
結果は、伊角の6目半勝ちだった。
2人は軽く反省をすると、碁盤を片付けてアキラの対局を見に行くことにする。
その姿に気付いた佐為(さい)は、まだ対局中のヒカルを急かした。
彼とヒカルは、アキラとは都合4回対局している。だが他の人物と戦うところを見るのは、初めてだったのだ。
一方伊角たちが休憩室に入ると、2人を見知った先客たちは、快く彼らを受け入れてくれた。
記者の男が流れが分かるように、棋譜を1から並べていってくれる。
やっぱり塔矢アキラは注目度が高いな・・。
記者はそう言うと、伊角にちらっと視線をやる。
伊角君も、来年こそはプロ試験合格したいな。
うなづく伊角に真柴が、伊角は自分より強いんですよ、と笑う。
彼はこの前のプロ試験までは、和谷たちと同じ院生だったのだ。
和谷は、自分は受かったと思って楽しそうに・・と真柴のことを睨む。
記者の男は、真柴が受かったのだって実力があるからだろうーと取りなす。
打倒塔矢アキラ一番乗りは、真柴かな・・。
そんな軽口を叩いていると、芦原が首を振った。
いや・・君ら程度では、打倒塔矢アキラは無理だよ。
彼の眼は、テレビの画面に注がれていた。
そこには、王座を苦戦させるアキラの姿があったのだー。
そこで皆、流れをじっと見据える。
確かに王座の手は必死で、新人相手のものじゃないな・・。
彼らは座間の手を再現し、彼は何が何でも勝つ気だろうーと息を呑む。
和谷と伊角はその輪から少し離れ、別の碁盤で対局を再現し、考察することにした。
その間もアキラは着実な手を打ち続け、じわじわと座間を圧していく・・。
それを見ていた芦原は、今頃座間は扇子の先をかじっているかもなーと呟いた。
それは座間が真剣になったときの癖なのだ。
記者の男は、ちょっと様子を見てくると言って、一旦休憩室を離れる。
ーその頃ヒカルもまた、終局を迎えたところだった。
結果はヒカルの2目半勝ち。
彼は意気揚々と立ち上がろうとするが、相手の女子は反省をする気のようでヒカルに意見を求めてくる。
するとそのやりとりを聞いていた講師もまた、反省に加わってきてしまった。
よりによって急いでいるときにー!!
ヒカルと佐為はぎょっとしながらも、無碍にすることもできず焦れた時間を過ごす。
アキラの対局は、どこまで進んだのだろう。相手の王座というのは、どれくらい強いんだろう。
ヒカルは思考をぐるぐる巡らせながら、早く終わることを祈るばかりなのだった・・。
その頃、記者の男は幽玄の間にたどり着いたところだった。
彼は一瞬で局面を読み取り、アキラが攻め込んでいるのを知る。
その時ー彼は座間を見て、はっとした。
座間は・・扇子をかじり、眉根に皺を寄せていたのだー。
真剣になっている・・!
アキラが着実に座間を締めにかかっていることを見抜いた記者は、緊張した面持ちで対局の行方を追うのだった。
アキラVS座間!!
今回はアキラが新初段シリーズで、座間と対局する話でした。
いよいよ始まったアキラのデビュー戦。
いきなり王座には嫌われてしまい、全力ででぶつかることとなりました。
今のところは、アキラの優勢なのかな?
でも王座としてプロの世界に君臨する相手です。そう簡単には勝たせてくれないでしょうから、まだまだ油断はなりませんね。
最後まで気を抜かず、アキラには頑張ってほしいです。
皆が注目する一戦ですからね。当然アキラも、ヒカルの目は意識していることでしょう。
強手で臨んでいるようなので心配はなさそう。目いっぱい力強い対局を見せてほしいものですね。
頑張れ、アキラ!!
そして今回は、院生の微妙な立ち位置についても見ることができました。
本当、前回の和谷の言葉が身に沁みますね。
院生である限りは、前には進めない・・。
実力では、確かに真柴より伊角のほうが力はあるのかもしれません。
でも運もあるし、勝負所で発揮できる力の差ーというものもあります。
そこで2人の間には、プロとアマという歴然とした差がついてしまったということなのでしょう。
和谷の悔しさも分かるけど、ここは勝負の世界。今は真柴のほうが立場は上というのが、純然たる事実です。
彼を追い抜くためには自分たちもプロになるしかなく、本当に厳しい世界です。
院生編に入ってから、そういう厳しさを見せつけられるばかりですね・・。
プロ試験までは、後半年くらいでしょうか?
それまでに皆、自分にできる限りの努力をしていくしかありません。
プロに一番近く、プロに遠い場所ー
改めてそんな立ち位置を思い知らされる話でもありました・・。
こちらも皆、頑張れー!!
さて、次回はアキラと座間王座の戦いの続きですね!
現状はアキラ優勢のようですが、座間のアキラへの思いを考えると、ここからの逆転も十分ありえそう。
ここからどんな流れとなるのか、ドキドキします。
そして、ヒカルもそろそろ休憩室に来れる頃かな?
アキラのプロとしての戦いを見て、色々と刺激を受けられるといいですね(^^)
注目の一戦はまだまだ続きますー
次回も楽しみです☆
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