前回、不戦勝ながらも何とかプロ試験本選へと進んだヒカル。
しかし彼は大人と打つ経験が少なすぎる、という弱点に直面します。

そんな彼を、碁会所へと誘う和谷。
ヒカルは本戦に向け、少しでも対策を打つことができるのでしょうかー?!

感想です☆




プロ試験予選4日目ーそして~第69局 「チーム結成!」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

夏休みのある日。
ヒカルは和谷(わや)と伊角(いすみ)と共に、碁会所を訪れようとしていた。

ヒカルが碁会所で老人と打ったことがないと聞き和谷たちは驚きながらも、3人で行くのにただ打つだけでは面白くないなーと彼らは考える。
そこで和谷は碁会所に着くと受付の女性に、この中で一番強い人と打ちたい、と申し出た。

するとそれを聞いた1人の男性が、自分が打とうと進み出てきた。
だが和谷は、3人揃って打ちたいんだ、と話す。
彼は3対3で団体戦をしよう、というのだ。

伊角が大将、和谷が副将、ヒカルが三将ー
その提案にヒカルは囲碁部の頃を思い出し、興奮する。
そこに、もう1人男性が参加したい、とやってきた。

老人たちが勝ったら、ヒカルたちが碁石を洗う。ヒカルたちが勝ったら、場所代は老人たちが払うー。
条件も決まり沸いていると、残り1人の枠に入りたい、と声をかけてくる老人が現れた。

これで3対3だー!
騒ぎに客の注目が集まるなか、一行は3組ずつ向き合える席に座る。

大将の老人がニギるのを見ながら、ヒカルはわくわくと胸を弾ませた。
懐かしい団体戦。自分はいつも三将だーと彼は思わず笑ってしまう。

お願いしますー。
3人は真剣な顔で頭を下げると、盤面に向き合った。
皆が見守るなか、団体戦が始まるー。


まず勝利に近づいたのは、ヒカルだった。
彼は相手の顔が歪むのを見ながら、落ち着いて打てば負けることはない・・と自分に言い聞かせる。
そして無事、1勝目を手にする。

次に勝ったのは、和谷だった。
続いて少し遅れて伊角も、大将戦を勝ち抜ける。

あっというまに3勝を取られてしまった老人たちは、悔しそうに盤面を見つめる。
それから彼らは、ヒカルたちの正体を知りたがり、3人の顔を交互に眺めた。

そこで和谷は、今度は2子置いて勝負しよう、と持ち掛ける。
彼はヒカルを指し、プロ試験までに大人と打つのに慣れさせたいんだーと、自分たちが院生だということを明かす。

院生ー!!
それを聞いた老人たちはぎょっとし、自分たちでは無理だ、と慌てる。
だが今日はこの碁会所で一番強い人物は来ていないらしい・・。
仕方なくさっき負けた3人が、再びヒカルたちと戦うことになるー・・。


同刻、1人の男が碁会所へと向かっていた。
彼は足を踏み入れるなり、いつもの碁会所と雰囲気が違うことに気が付く。

近くにいた老人に尋ねると、なんと院生が来ているらしい。
その院生たちは老人相手に団体戦を行い、ちょうど今2戦目が終わったところだった。

2子置いての戦いー
ヒカルはギリギリ勝利を勝ち取った。

先に勝っていた和谷に続き、伊角も終局する。
これで席料がタダだー!!
喜ぶヒカルの声を聞き、男は何をやってるんだ?!と人垣をかき分けて入った。

すると和谷が、今度は3子置いて戦ってほしい、と老人たちに頼んだ。
力の差を考え伊角は止めるが、そんなことじゃプロ試験には勝てない!と和谷は伊角を睨む。
それを聞いていたヒカルも、3子置いて勝てるくらいじゃないとな!とうなづく。

だが彼らの話を聞いていた男は、自分たちを馬鹿にしているーと怒った。
彼はヒカルの頭をぐしゃぐしゃにすると、自分と3子置いて戦え、と老人と席を代わってもらう。

彼の参加に、今までヒカルたちの相手をしていた老人たちは、たちまちほっとした顔を見せた。
そう、この男こそが、この碁会所で一番実力のある男ー河合(かわい)だったのだ。

伊角が青ざめるなか、ヒカルも和谷もやる気満々で盤面に臨む。
一方の河合率いる老人たちも、次こそは負けられないーと気合を入れなおし、3戦目に挑むのだった。




















碁会所での団体戦。

今回はヒカルたちが碁会所の老人相手に、団体戦を行う回でした。
 
どうやら紹介された碁会所ではなく、適当に入ったらしい碁会所。
久しぶりにヒカルや和谷が子どもなんだなーと感じました。好き勝手しすぎw
伊角の苦労が思われます。。

でもこうやってたまに子どもがやってきて打つのって、老人にとっても良いことだと思うのですよね。
お互いに馴染みと打っているばかりでは刺激にはならないし、こういうことでもないと違う世代と触れ合わない人もいるでしょうから。

ヒカルもまさにそのタイプなので、ここで全然年の違う人と打てた経験は純粋に糧になったことと思います。
これから1か月、こういう機会を自分でもたくさん作れるといいな、と思います。
佐為に言い切ったんだから、猛特訓ですよヒカル!!w


で、和谷の提案ですが、生意気ながらもなかなか良い案ですよね。
目上の人が置き石をするのは抵抗あるでしょうが、普通にしていたら院生に勝てないのも事実。ここは何子置くまで通用するのか是非見せてほしいものです。

でも伊角の反応からすると、さすがに次は厳しいのかな。それなりに打てる人なら、巷にもゴロゴロいそうですもんね。
特に突然現れた河合ー
彼がどのくらい強いのかは普通に興味があります。

ヒカルたちは勝てるのか?それとも負けて碁石洗いをする羽目になるのか?w
勝負の行方が気になりますね!頑張れ、院生たち!!






さて、今回緒方と桑原のタイトル戦について老人たちが触れていましたね。
なんと緒方、負けてしまったようです・・。

うーん、さすが狸ジジイwしぶといw
簡単にはタイトル譲ってくれませんね。これは当分引退もないのでしょう。

まぁ囲碁界が活気づくのはいいことということで、緒方にはまた頑張ってもらうしかありませんね!
でも緒方の本因坊・・ちょっと見て見たかったな。残念。

アキラも順調に勝ち上がってきていますし、言わずもがなヒカルもプロへの道をひた走っています。
彼らが囲碁界でのし上がっていくとき、それを迎えるのは誰になるのかー
引き続きプロ囲碁界も見守っていきたいと思います。








さて、次回は碁会所での団体戦第3戦ですね!

この碁会所で一番強いという河合。
3子置いての戦いで、ヒカルは彼に勝つことができるのでしょうかー?!

和谷、伊角の戦いも気になるし、これは面白くなってきました!

次回も楽しみです☆