前回、プロ試験本選初日を迎えたヒカルたち。
碁会所で鍛えた甲斐あり、ヒカルは精神を落ち着けた状態で初戦に臨むことができました。

そんなヒカルの姿に、恐れを感じる飯島。
初日にぶつかった2人。
果たして勝つのはどちらでしょうかー?!

感想です☆





本戦開始~第78局 「連勝の波紋」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

初戦ー。
ヒカルは飯島(いいじま)に勝った。

飯島が肩を落として対局場を出て行くなか、ヒカルはほっと一息つく。
だが28戦中の、まだたった1勝だ。気は抜かないぞーと彼は自身に誓う。

そのたくましい表情に、佐為(さい)は笑みを浮かべる。
ヒカルが、第一歩を踏み出したー。


2日目。
この日のヒカルの相手は、外来だった。
彼は、ここでも勝利を掴むー。

そしてその対局が明けると、中学では2学期が始まった。
同じクラスの生徒たちは、ヒカルが囲碁のプロ試験のために暫く毎週火曜と土曜は学校を休むと聞き、驚く。

そんな中、第3戦、そして4戦目でもヒカルは勝利を勝ち取った。
対局表を眺めていた越智(おち)は、自分以外に伊角(いすみ)と和谷(わや)、そしてヒカルが連勝していることを知る。

あくまで彼の目標は、全勝してプロ入りー。
だがその胸に、ヒカルが連勝しているという意外な事実は引っかかるのだった。

ー続く第6戦も、4人はそのまま連勝した。
さすがにこの結果には、院生仲間たちもにわかに騒ぎ出した。

皆の注目は、もちろんヒカル。
その騒ぎを聞きつけた監督官は、まだ始まったばかりだよーとざわめきたつ院生たちをたしなめる。

6連敗していたってその後連勝することもあるし、連勝が崩れて一気にがたつく者だっている。
そう話す監督官の言葉に、越智は全勝に良し悪しなんてあるものかーと鼻を鳴らす。

そこで話を終えた彼らは、ヒカルと初戦で当たった飯島にヒカルとの対戦の感想を尋ねた。
落ち着いた囲碁を打って、自分の方が焦ってしまったよ・・。
そう答えた飯島は、ヒカルは変わったーと息をつく。

当たれば分かる。あいつは案外トントン上に行ってしまうかもな。
その飯島の言葉を、越智は胸に留めるのだった。


その夜、越智は自宅でプロ棋士による指導碁を受けていた。
裕福な彼の家は、毎週のようにプロ棋士を呼び、越智に個人指導を受けさせていたのだ。

その習慣は、元々は祖父の道楽のためだった。
それを横で見ていた越智は次第に囲碁に興味を持つようになり、あっというまに祖父を抜いてしまった。
そして今では立場が変わり、越智のためにプロ棋士たちが出向くようになった・・。
プロ試験まで進んだ孫の成長を思い出しながら、祖父はそう嬉しそうに語る。

それから祖父は、プロ試験には合格できそうか?と尋ねた。
越智はうなづき、院生順位も最後には1位だったので大丈夫だろうーと答える。

その回答に満足しながら、祖父はこの先は誰を呼ぼうかーと手帳を繰る。
そうだ、塔矢(とうや)二段はどうだろうー?

それを聞いた越智は、顔を上げる。
塔矢二段ーアキラは、去年のトップ合格者だ。
祖父は、プロ試験の心構えやプロになってからの話を聞いてみたらどうだー?と薦める。

越智も考え、興味が沸いたのでお願いすることにした。
アキラとは若獅子戦で会ったことがあるものの、自分が3回戦で負けてしまったので対局したことはない。
プロになったら低段者同士すぐに当たるかもしれない相手だし、1度打ってみたいと越智自身も常々思っていたのだったー。

同刻ー
アキラは自室のパソコンで、プロ試験本選の途中経過を確認していた。

そこに記されたヒカルの6連勝に、彼は思わず立ち上がる。
長いプロ試験の中での6連勝・・。たかだか6連勝だともいえるが、実際に他に6連勝している者は彼を含めて4人しかいない。
その4人の中に、あの進藤(しんどう)が・・?!

アキラは最後に対局した団体戦を思い返し、にわかには信じられない気持ちでその結果を見つめた。
誰か・・今の彼の実力を教えてくれ!!
その胸に、焦れる気持ちが沸き上がっていく・・。

と、その時彼に、日本棋院から電話だ、と母親が告げた。
アキラが電話に出ると、早速越智の祖父が連絡したのだろう。越智の家に出向いて指導碁を打ってくれないかーという依頼が入ってきた。

その依頼に対し、練習時間を削られたくないアキラは、最初は断ろうとする。
だが指導碁の相手が院生ーしかも今まさにプロ試験を受けている子だと聞き、彼はすぐに表情を変え、受話器に食いついた。
行きます!!

アキラは越智家の申し出を受ける。
そこに行けば、ヒカルの今の実力を知ることができるかもしれないー!!
彼は思わず受話器をぐっと握りしめるのだった・・。




















プロ試験、6連勝!!

今回はプロ試験で、ヒカル他3名が6連勝する話でした。

いやー、予想以上に順調でしたね!
28戦中の連勝・・約4分の1の勝負は勝ち取ったということになります。
仲間も皆驚いていましたが、読んでいるほうもヒカルがここまで快勝するとは思っていませんでした。

でも他のメンバーも頑張っていますね。
やっぱり院生組は強い!
和谷、伊角、越智ーこの辺りがヒカルとプロ入りを争う相手となりそうです。

ただこの結果だけ見ていると、外来の受験者ってかなり厳しいんだなーという印象。
皆年齢制限という壁を抱えながら、恐らく仕事を調節などしてやってきていることを思うと、本音は皆に受かってほしいくらいなんですけどね。。
勝負の世界の厳しさを、今回もまたひしひしと感じてしまいました。

去年は外来からアキラが受かっているけど、真柴は院生だし、基本的には院生からプロ入りするほうが多いんでしょうかね。
その辺もヒカルがプロ入りしたら描かれるのかなぁ。
個人的にはよく話題になる倉田八段なんてどうだったのだろう・・とふと考えました。

まぁまだ前半戦。
皆腐らず、戦い続けてほしいですね。半分も戦っていない訳ですから、これからどんでん返しがあることだって十分考えられる訳ですし。

ヒカルたちだって連勝すればするほど、プレッシャーは重くなります。
まず4人の中から誰が1番に連勝記録をストップさせてしまうのか・・そのプレッシャーは大きいですよね。
そこから監督官の言うようにどんどん崩れてしまったりしたら、それこそ他の受験者よりショックも大きくなりますし、とても天狗でいられるような状況ではない訳です。

本当に精神的に強くないと乗り切れない戦いだなーと思います。
周りを気にするなというのは無理だけど、気にしすぎるのは絶対に良くないです。
どちらかというと、自分との戦いだと考えて臨むのが最善なのではないでしょうか。

勝負は始まったばかり。後22戦も残っています。
どうか皆が最後まで全力を尽くせますようにー。
祈っています。






さて、そんな中今回は越智にスポットが当たりました。
皆からもプロ入り最有力候補と見られている彼。
実家のサポートも手厚く、彼が強い理由が今回垣間見られました。

プロの棋士を個人的に家に招くって、どのくらい費用がかかるのでしょうね。
それを日常的に行える環境、そして祖父の越智への期待が越智の強さを育ててきたのでしょう。
おまけに院生として同年代とも打つし、碁会所にも通っているということで、練習環境は申し分ないですね。

っていうか、アキラと似た環境で学んできているんだなーと感じました。
アキラも常に塔矢と打てる環境ですし、自宅で研究会も開かれていましたよね。
院生だという点だけは違いますけど。

で、そこまで考えて気付いたのが、ヒカルも似たようなものだということ。
初めは佐為と打つのみでしたが、今では研究会にも通うし碁会所だって行きますからね。
皆似たような状況だからこそ、短い時間で力をつけてこれたのかもなーと思いました。
やっぱり個人レッスンって、大事なのかも!

なのでこの状況を鑑みると、プロ試験での越智のライバルはヒカルかもしれないですね。
まだその意識は越智にはないようですが、少しずつ視界に入ってきているのも事実ですし。

その上、アキラは越智を利用してヒカルの情報を仕入れる気満々w
これはまた、アキラがひと悶着起こす予感ですよー(^^;)

自分の相手をしに来ているのに、アキラが同じ院生のヒカルのことばかり気にしていたら?
越智はショックを受けるでしょうし、ヒカルのことを気にしてペースを乱してしまうかもしれません。
何より超失礼な状況ですが・・アキラはそんなこと気にしないんだろうな。想像すると、越智可哀想になるんですけど。。

ヒカルと越智は、いつぶつかるのでしょうね。
負けたときにトイレにこもる癖などを見るに、越智も強メンタルの持ち主という訳ではなさそうです。
このことがきっかけでヒカルを気にしすぎて、調子を崩さないといいのですが・・。


何だか波乱の予感がしてきましたね。
ここからプロ試験も中盤に突入していき、ますます荒れそうですし・・これは何かが起きる予感!!

皆が悔いないように戦えることが一番なんですけどね・・。なかなか厳しいというのもまた事実。
これからどんな展開が待ち受けているのかー
ドキドキです。。








さて、次回は越智がアキラの指導碁を受ける回でしょうか。

ヒカルの快進撃にショックを受けるアキラ。徐々に近づく2人の距離は、アキラの心を掻き立てます。
そんな状況に巻き込まれていくだろう越智・・。
この2人の出会いが、プロ試験にどんな影響をもたらすのか、気になります。

またその間も試験は続くので、皆の成績がどうなっていくのかも注目ですね!
ヒカルの連勝はいつまで続くのかー?!他の院生仲間たちの運命は?!


いよいよ中盤戦!
次回も楽しみです☆