前回、大将として対韓国戦に出場することになったヒカル。
対中国戦でも圧倒的な強さを見せる永夏を前に、彼は勝てるだろうかーと自身に問い続けます。

そして運命の2日目!
予想外のオーダーに周囲の反応は?!そして永夏は、戦う相手がヒカルと知ってどう出るのでしょうかー?!

感想です☆




打倒高永夏~第183局 「永夏の問い」





※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

会場に着くと、倉田(くらた)は渡辺(わたなべ)に早速オーダー表を手渡した。
用紙を嫌いて中身を確かめた渡辺は、その瞬間目を剥いた。

大将ー・・進藤(しんどう)君?!

驚き声をあげる渡辺に、倉田は何でもないかのように笑顔でうなづく。
そして何か言いたげな渡辺を置いて、彼はヒカルたち3人を引き連れて中へと進んでいくのだった。

そこへ、韓国チームもやってきた。
太善(テソン)がオーダー表を渡している間、秀英(スヨン)が対局席を見てあっと声をあげた。
大将戦のテーブルに、進藤の名前が置いてある・・!!

それを聞いた永夏(ヨンハ)は、進藤?!とヒカルの顔を見やった。
ヒカルはうなづき、永夏の顔を見返すのだったー。

一方観客席には、アキラと永夏の対局を一目見ようという客が集まっていた。
皆昨日の中国戦でのアキラの活躍を知り、今日の勝負も見守りたいとワクワクしている。

だが彼らは対局表が出たことで、その対局が見られないことを知って驚愕した。
進藤っていうのが大将で、塔矢(とうや)は副将ー?!

その事実はたちまち観客の間に広がり、会場は一時騒然となる。
主催者たちも、どういうことだ・・と顔を見合わせた。

昨日に引き続きアキラの活躍を見に来た北島(きたじま)たちも、当然ヒカルが大将という発表に憤慨した。
文句が飛び交い、動揺は収まらない・・。
そんな騒ぎに、会場に到着した和谷(わや)、伊角(いすみ)、越智(おち)、本田(ほんだ)も気が付いた。

更に尹(ユン)に秀英の叔父、河合(かわい)たち、そして筒井(つつい)までやってきたので、場は更に騒然となる。
ヒカルが大将ー
その事実は、予想以上に大きな波紋を呼んだのだったー。


一方ー対局相手がヒカルだと知った永夏は、自分の相手は進藤なのか?とアキラに尋ねた。
アキラがうなづくと、横にいた太善は予想はしていたが・・と頭を抱えた。

倉田は昨日のヒカルの活躍を、すごく評価していた。またあの時のヒカルの頑張りを、永夏のおかげだと言っていた。
つまり永夏の発言がヒカルを発奮させ、今日ぶつかる理由になったのだー。

韓国選手たちは、改めて永夏の発言がもたらした影響の大きさに驚きを隠せなかった。
まさかこんなことになるとは・・。
対局相手が入れ替わるまでの事態になったことに衝撃を隠せず、自然選手たちの顔は険しくなる。

そもそも秀策(しゅうさく)を馬鹿にされただけで、どうしてヒカルはそんなに怒るのだ。そんなことが理由で、ヒカルが日本選手の大将になるなんてー・・。
秀英ももはや呆れ、ため息をつく。

そんな中、永夏はヒカルの顔を睨みつけた。
やけに秀策に肩入れしているようだが、お前普通じゃないよ。一体秀策の何なんだ?

そう問われたヒカルは、思わず言葉を失う。
自分は・・
そのまま固まるヒカルを、永夏同様アキラもまた見つめるー。

俺は・・。だって俺が碁を打つのは・・。
ヒカルは答えを考え、瞳を泳がせる。
だがその瞳は次第にはっきりとし、彼はきっと永夏を見据えた。

俺が碁を打つのはー・・

その時、司会者が選手に席につくように声をかけた。
そのマイクの音声に掻き消え、ヒカルの言葉はアキラの耳には届かなかった。
仕方なくアキラは、自分が座る副将の席へと向かうー。

そして・・ヒカルと永夏もまた、大将席へと向かった。
いよいよ、運命の一戦が始まるー




















大将の余波。

今回はヒカルが対韓国戦の大将だと明らかになり、周囲に動揺が走る話でした。

やっぱりアキラが大将ではないーという余波は大きかったですね。
そりゃ中国戦ではアキラが大将なんだもんなぁ。まさかそこを入れ替えてくるとは誰も予想しないでしょう。
アキラと永夏の対局を見に来た人たちは、文句の1つも言いたくなりますよね(^^;)

でもそういう声をものともしないのが、さすが倉田といったところ。
渡辺のほうがあたふたしていましたね笑
まぁ解説も、どっちの解説するか悩みますよね・・。アキラの方が、注目度高いのだし。

だけどここは、是非ヒカルを応援してほしいところ!
渡辺だってヒカルと社の一戦を見てヒカルを評価していましたし、こういう場じゃなければ心から応援してくれているはず!
どうかヒカルに期待してほしいものですね。

そして他の観客にも、ヒカルのことが知れ渡るチャンスです。
やっぱり同世代というとアキラが突出して名声がありましたが、これからはヒカルや社が出て行く番です。
アキラに並ぶ将来のある棋士はたくさんいる、囲碁界の未来は明るい、と皆に思ってもらえれば光栄ですね。

恐らく騒ぎも今だけで、始まってしまえばヒカルと永夏の戦いに皆注目するはずー。
だからこそヒカルにはしっかり実力を発揮してほしいものです。
日本チームも1勝したいですね!頑張れ!!


で、今回観客で見に来ているメンバーがもう全員集合って感じで・・感慨深かったです。
筒井さんまで来てるんだもんなぁ。いよいよラストが近いことを思わされて何だかぐっときました。

これだけの人たちに囲碁を始めてから出会い、見守ってもらってきたのです。やっぱりヒカルはこの戦い負けられませんね!
皆と笑顔で喜び合う姿、読者の私たちも待ち望んでいますよー(^^)

・・そういえば塔矢は見に来るって言ってたけど、どうしたのでしょう?
この後来るのかな?彼がアキラが大将でないと知って、どんな反応をするのかも楽しみです笑






さて、そんな中ヒカルが大将であるということに戸惑いを隠せない韓国チーム。
そりゃそうですよね、まさか永夏の発言がここまで戦況を狂わせてくるとはって感じでしょう。

太善や斗煥の読みが外れたような感じにもなるし、それだけのことでオーダーを変えてくるのか・・とちょっと日本チームに不信感もあるのでしょうね。
始まる前から空気がバシバシに凍ってて、ちょっと怖かったです。。

ただ・・永夏の態度が大きすぎて、いけすかない!!
なぜあんなに偉そうなんだ・・。最初は誤解とはいえ、話を大きくしたのは彼の方なのに。
1度たりとも、ヒカルが相手になるとは考えなかったのでしょうかね・・。

人それぞれ囲碁や棋士には思い入れもあるものなので、確かにちょっと変だなとは感じますが秀策にこだわるからってあそこまで詰めなくても、とも思います。
まぁ喧嘩を売られたようにも見えるから、単純に怒っているんでしょうが・・うーん若いなって感じ。

これは怒りに若干永夏がペースを乱される展開も・・?いや、永夏に限ってそれはないか。
むしろ力を増幅させてくる可能性のほうが高い気がします。
今回も、ヒカルの対局は荒れそうですね・・。

後は気になるのは、アキラと斗煥の対局の方も。
斗煥は逆にヒカルと当たると思っていたのがアキラと当たることになったので、どう感じているのでしょうね。
ちょっとしか出てきてないので計りかねますが、わりと強気そうだからむしろ歓迎って感じかも?

ってか、斗煥ちょっとかっこいいですよね。永夏のほうが美形だとは思うけど、わたしは斗煥のほうが好きです(何)

社と秀英は予想通りの組み合わせなので、ここはしっかり組んでほしいところ。
社も2日目なので緊張は昨日よりは少なそう。
趙とも良いところまで戦えたので、今回の秀英との対局も楽しみにしています。


色々ありましたが、いよいよ日韓戦も始まります。
こんなにギスギスした感じでぶつかり合うことになるとは始まる前は思ってもみなかったけど、本当に予想外の展開ばかりで休む間もなく楽しませてもらっています。

巻数的に、これが最後の対局となるのかな・・。
ヒカルがどんな成長を見せてくれるのか、最後までしっかり見守りたいと思います。

日本も韓国も全力でぶつかって、悔いのない戦いとしてください!頑張れ!!








さて、次回は日韓戦スタートですね!

対局前からぶつかり合い空気の重い日本チームと韓国チーム。
特にヒカルと永夏の対局は荒れそうで、ドキドキしますね。

個人戦の行方も気になりますが、団体としては日本だけ勝利がないので何とか1勝したいところ。
厳しい戦いではありますが、ヒカルたちも健闘しています。
きっと1勝できると信じて応援していきたいですね!


いよいよ北斗杯最終戦。
どのような戦いを、若き選手たちは見せてくれるのでしょうかー?!

次回も楽しみです☆