前回、就職活動を始める三葉女子短大柔道部の面々。
そんな中富士子の元には、西海大編入の提案がついに祐天寺から持ち込まれます。

思いがけない話に、動揺を隠せない富士子。
しかし柔はそんなことは露知らずー?!

2人の進路は、どうなってしまうのでしょうか!!

感想です☆





白帯軍団の精一杯~第149話 「柔道VS就職!!」





※以下、ネタバレあり※











◎あらすじ◎

とある日ー。
柔(やわら)は就職活動の第1歩として、まずは企業の面接を1社受けた。

面接官たちは猪熊柔(いのくまやわら)という名に驚き、何度も「あの猪熊柔」か?と尋ねる。
だが質問の意図を読めない柔は柔道については一切触れず、面談は終わるのだった。

手ごたえを感じられなかった柔は、次は頑張ろう、と自分を鼓舞する。
しかし彼女が帰った後、面接官たちは大騒ぎし、広告塔が自ら飛び込んでくるなんてこんなチャンスは滅多にない、と早速柔を採用する準備を始めるのだった。

一方、富士子(ふじこ)はある喫茶店で祐天寺(ゆうてんじ)と面会していた。
祐天寺は先日富士子の両親にしたのと同じように、富士子には柔道の才能があり、西海大で鍛えればバルセロナオリンピックでの金メダルも夢ではない力説する。

富士子はそれを聞いて驚きながらも、乗り気な様子も見せる。
だが彼女は1つ気になっていることあった。
それは柔も一緒に西海大に編入する話が出ていると聞いているのに、当の彼女が就活まっしぐらなことだったー。

祐天寺にその懸念を伝えると、彼は柔のことは滋悟郎(じごろう)に任せてある、と胸を張った。
そして早速富士子が編入するために必要なことについて説明を始める。

編入に当たっては祐天寺の推薦と共に、確かな実績がなくてはならない。
そのため富士子の個人戦での戦績が欲しいのだ、と祐天寺は話すと、ある提案をした。
それは富士子に近々行われる全日本体重別選手権に、61kg以下級で出場してほしい、というものだった。

その大会で勝てば確かな戦績となるし、何より優勝者はその後行われる世界選手権に出場する権利も与えられるのだー。
祐天寺の説明に富士子は現実感なくただただ驚くが、柔も出場して一緒に世界大会に出られたら、いい卒業旅行になるな・・と皮算用も始める。

こうして、富士子は祐天寺に乗せられて、まずは全日本体重別選手権にエントリーするのだった。


その頃ー
滋悟郎の整骨院には、松田(まつだ)が患者として訪れていた。
彼は先日徳永(とくなが)の後を追ってさやかの居場所を突き止めようとした際に、不慮の事故で骨折してしまったのだー。

手荒い治療を受けながら、松田は滋悟郎にどんな取材をしていたのだ、と探りを入れられる。
さやかと虎滋郎(こじろう)の修行のことなど、滋悟郎に明かせるはずがない。
松田は必死に情報が漏れないように、口を結ぶのだった。

同刻、面接を終えて帰宅中の柔は、富士子のアパートに寄ろうとしていた。
だが彼女が留守だったので、仕方なく柔は帰ることにする。
と、その道中柔は近くのグラウンドに、富士子と花園(はなぞの)によく似た背中を見かけるー。

似た人かな?と思い柔は声をかけずに帰ったが、その背中は紛れもなく2人のものだった。
祐天寺の話を聞いてきた富士子は、居てもたってもいられず、花園に悩み相談をしていたのだ。

西海大編入の話に、花園は行くべきだ、と即答する。
同時に彼はうだつの上がらない自分を反省し、それでも待っていてほしい・・と富士子に懇願する。
その背中に胸打たれた富士子は、ますます花園のことを好きになっていくのだった・・。


翌日、昨日見かけた背中の話をしたら、柔は皆に笑われた。
皆、その背中は間違いなく富士子と花園だ、というのだ。

驚く柔に柔道部の仲間たちは、富士子と花園はずっと前から付き合っているのだ、と口々に言う。
そこで柔は登校してきた富士子に、早速その話を振る。

だが昨日の花園とのやり取りで西海大行きを決めた富士子は、上機嫌で柔に世界選手権のことを話す。
一緒に世界選手権まで進んで、会場のユーゴスラビアで卒業旅行をしましょう!
突然の富士子の提案に、柔は訳が分からず目を丸くするのだった・・。




















富士子の決断。

今回は富士子が皆の声を受け、西海大編入を決めた話でした。

いよいよ皆、大学卒業後の進路に向かって動き出しましたね。
まずは富士子が、西海大編入への意志を固めました!

まだ大会の結果次第なので完全に入れると決まったわけではないですが、やる気になったら富士子も強いです。
きっと全日本体重別選手権でも、素晴らしい戦いを見せてくれることと思います。

そしてその次は、世界選手権にも・・出られるといいですね。
今回は体重別なので、61kg以下級というと誰がいるのでしょう。
どんなライバルたちとぶつかるのかも、楽しみです(^^)

花園との関係も順調のようだし、富士子はまさに絶好調ですね。
柔は富士子に救われ、富士子もまた柔に救われ・・。本当に良い出会いに恵まれて良かったな~と2人が楽しそうにしている姿を見ると、心からそう思います。

たとえ進路が違ったとしても、2人の友情はこれからも続くでしょう。
一緒にこれからの柔道界を盛り上げていってほしいですね!




さて、一方の柔。
まだ滋悟郎の妨害に気付かないまま、まずは自分の興味ある会社を数社受けてみることにしたようです。

ただ相手の企業側の反応を見ると、複雑な気持ちになりますねー・・。やっぱりオリンピック選手ともなると、人柄とか関係なく広告塔としてしか見られなくなっちゃうものなんですかね。。
柔の純粋な気持ちを思うと、モヤモヤします。。

この感じだといざ希望の職種につけたとしても、いずれ失望することになるんじゃないかなぁ。
柔道から離れて、個人として見てもらいたい柔と、柔道で有名な選手としてしか皆企業。
そこで柔が幸せにやれるのか、今回の対応を見て疑問に感じました。
その辺、柔はどう折り合いをつけるのでしょうかー。

まだ彼女が何も気づいていないだけに、これから柔を待ち受ける展開を思うと気持ちが重くなりますね。
またひどく落ち込まないといいんだけど・・。

滋悟郎による妨害にだってこれから気付いていくでしょうし、富士子の西海大に一緒に行きたいという気持ちにも向き合わなければならないし、柔は卒業まで大変ですね(^^;)
全ての事情を知る松田が、上手くフォローしてくれること期待しています。

就職活動はまだ始まったばかり!
柔には卒業まで、しっかり自分の進路と向き合ってほしいと思います。
応援していますよー☆







さて、次回は柔が滋悟郎の企みを知る話でしょうか。

富士子によってもたらされるであろう西海大編入の話。
寝耳に水の柔にとっては、ものすごく困る話ですよね。就職活動、始めているというのに・・。

でも一緒に編入したいという富士子の気持ちも無下にはできないし、柔がその辺どう向き合っていくのか、まずは見守ることにしましょう。
卒業までバタバタだな~汗)


皆が納得いく進路を選べるといいですね!
次回も楽しみです☆