前回、3位入賞を逃した富士子。
ついに、順番は柔の決勝戦に回ってきますー。

未だ不調の柔。
けれども、会場にはようやく松田が到着してー?!


やっといつもの柔の実力が発揮されるのでしょうか?!
感想です☆




不敗神話~第179話 「不敗神話」





※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

松田(まつだ)とタクシーの運転手は、全速力で会場へと走った。
中ではー今まさに、柔(やわら)とフルシチョワの決勝戦が行われようとしていたー。

観客席からでは、遠すぎる・・。
松田は何とか柔の近くへ移動しようとするが、IDカードがないため警備の人間に止められてしまう。
何とかならないかーと2人は抜け道を探すのだった。

そんな中、ついに柔とフルシチョワは礼をし、組み合う。
フルシチョワの裏投げにとっては、柔の背負い投げは技をかける絶好のチャンスだ。
柔が勝つには、裏投げよりも速いスピードで自分の技をかけなければいけないー。

だが柔はまともに組み合うこともせず、逃げ腰でフルシチョワの攻撃をよけるばかりだ。
皆が心配し声援を送るなかー運転手の機転で何とか選手席の方へ入り込んだ松田は、富士子(ふじこ)たちの横で大声を張り上げる。

その姿に驚きながらも、ようやく救いの神が来た、と皆は喜んだ。
富士子もジョディも、松田と共に一層声張り上げて応援を始めた。

けれども試合中の柔の耳には、その声は届いていないらしいー。
何とか松田がいることに気づかせられれば・・。
富士子たちが焦るなかー更に横で、ひと際大きい声をあげる者がいた。

それは、タクシーの運転手だった。
彼はいつも歌を歌っているため、声量がすごいのだー。
その声に勇気づけられた松田は、運転手と共に力いっぱい声を張り上げる。

するとーその声が、柔にも届いた。
彼女は戦いの刹那、松田の姿を見る。
その瞬間ー彼女の動きが変わった。

一気に自分の型に持ち込み、小内刈りの態勢に入る。
これは背負い投げに入るつもりだー!
すぐに気づいたフルシチョワは、裏投げに入れるように構える。
この後、背負い投げに移行するはず・・

その読み通り、柔は背負い投げに入った。
フルシチョワもまた、裏投げの態勢に入るー

だが、その瞬間フルシチョワは目を見張った。
ー速い!!
なんと柔の方が一段スピードが速く、裏投げの態勢に入ることができなかったのだ。

そのままフルシチョワは宙を浮き、気付いたときには床に叩きつけられていた。
あまりに速い背負い投げー
会場に審判の一本の声が響くなか、皆驚きに声を発することができないのだったー。




















一本背負い!!

今回は会場に松田がいることに気づいた柔が、フルシチョワ相手に見事一本背負いを決めた話でした。

いやー、最後にやりましたね!
見事な一本背負い!これが見たかった!!と心の底から思いました。

松田たちの応援も良かったですよね。
運転手さんと声を合わせての応援。遠くからやってきた甲斐があったというものです。
ちょっと泣けちゃいましたね。

まさに大団円という感じで、終わり良ければ全てよし!
今回も柔の実力は世界中に伝わったと思います。

フルシチョワは噛ませ犬みたいになってしまって少し気の毒ですが、やっぱり柔の真のライバルはテレシコワだということも改めて分かったし、今後ますます世界との戦いも楽しくなりそうだーと新たな期待を感じさせる大会でしたね。
そこに富士子も加わったら、ますます面白いことになりそう!
皆、この大会が終わってもそれぞれ実力を磨いていってほしいと思います。


次回は、柔と松田の距離が少し近づくかな?
ようやく会えて安心したのだから、お互い少しは素直になってくださいよ!笑
できればそろそろくっついてほしいけど・・どうなるかな?w

後は大会が終わったら、いよいよ柔の就職問題も表面化してきますね。
滋悟郎は相変わらず西海大編入しか考えていないようなので、どうにか彼を説得しなければならないですね。

あっというまに大学生活も終わりですが、柔の望む道に進むことができますようにー。
そちらも引き続き見守っていきましょう。









さて、次回は大会の終わりでしょうか。

柔の優勝で一気に盛り上がった世界選手権。
残る戦いは、テレシコワとクリスティンによる無差別級決勝戦だけですね。

この戦いも、どっちが勝つのか非常に楽しみ!
どちらも今後の柔のライバルとして台頭してくるだろう2人ーどんな戦いになるのでしょうか。


いよいよ世界選手権も最終幕。
色々ありましたが、学びもあった良い大会でしたねー。

次回も楽しみです☆