前回、会場へと急ぐ富士子。
そんな中花園は死闘を繰り広げ、ついに準決勝まで駒を進めます。

しかし立ちふさがる強豪たちに、苦戦を強いられ続ける花園。
彼は準決勝に勝ち、先に待つ稲垣と対戦することができるのでしょうかー?!

感想です☆





歯ァ食いしばれィ!!~第229話 「たどり着いたら・・?!」






※以下、ネタバレあり※













◎あらすじ◎

電車の中、富士子(ふじこ)ははやる気持ちを抑えて、駅で買った日刊エヴリースポーツの記事を読んでいた。

そこには花園(はなぞの)が特訓に励み、今回の試合に臨んだことがしっかりと記されていた。
それなのに、自分は花園を信じてあげられなかった・・。
富士子は自分が花園が負けるのでは・・という気持ちに囚われていたことを、深く反省する。

だがこの特訓はきっと、柔(やわら)と滋悟郎(じごろう)がついて行ってくれたのだろう。だとしたら、会場では柔がきっと花園を見守ってくれているはずー。
だからまだ負けているわけがない!!
富士子はそう信じ、会場へ引き続き急ぐのだった。

同刻ー
花園は準決勝に臨んでいた。

相手の八重樫(やえがし)は大きな体で、いとも簡単に花園の奥襟を取る。
まともに組んだらやられてしまうー。
皆が心配しながら応援するなか、花園は早速力で押し切られて有効を奪われてしまう。

そのまま八重樫は寝技に持ち込もうとしたが、すんでのところで花園は逃れた。
だがこれは苦戦確実だ・・。
花園の顔が歪むのを見た滋悟郎は、技のキレや間合いを思い出せ!と喝を入れる。

そこにーついに富士子が会場に到着した。
彼女は急いで中へ駈け込むと、近くにいた人に今は何回戦目かと尋ねる。
そして花園が準決勝まで勝ち進んだことを知ると、大きく息をついた。

すごい・・。

だが目の前で行われている試合での、花園の動きははかばかしくなかった。
残り時間も少ないうえに、彼は有効を2回も取られてしまっているのだ。
このままでは負けてしまう・・。
皆の表情も、段々と曇っていく。

けれどもーここでも花園の闘志は、消えることはなかった。
彼は滋悟郎のアドバイスを思い出し、自身を落ち着かせようと呼吸を整える。
そして最後の機会だ、と果敢に八重樫に掴みかかっていった。

間合いと、技のキレ!もっと速く!!
彼は柔との稽古を思い出し、勢いよく八重樫の懐にもぐりこむ。
それから、腕の引きを思いっきり速くし、八重樫の巨体を背負い込んだ。

その技のキレは素晴らしく、タイミングも完璧だった。
八重樫の180kgの巨体が浮き、そのまま床に叩きつけられる。
ついにー花園は一本を取り、準決勝をも勝ち抜いたのだ。

その勇姿に、富士子は飛び上がって喜んだ。
観客も蛯天堂大学柔道部員たちも、彼がここまで進むとは思わなかったために大いに盛り上がる。
こうして興奮も高まってきたなか、決勝の組み合わせは決まった。
花園の最後の相手はー西海大の稲垣(いながき)だ。

ーその稲垣の応援に、西海大の部員たちに見つかってしまった富士子は駆り出されてしまっていた。
本当は花園の元に行きたいのに・・。
富士子はがっくりうなだれながら、彼の優勝を願うのだった。




















ついに決勝へ!

今回は花園が死闘を乗り越え、決勝進出を決めた回でした。

すごい!!
花園、ついに決勝まで駒を進めました!!

準決勝の戦いぶりも、本当に素晴らしかったですね。
ここまで実力をつけるには、かなりの特訓が必要だったと思います。
それを乗り越えたから、今があるーそう思うと、なんだかじーんと来ちゃいますね。

この調子なら、優勝も夢じゃないのではないでしょうか。
富士子も会場に到着したし、しっかりと勇姿を見せてほしいものです。
自信満々の稲垣の鼻っ柱、折ってやれ!!
最後まで頑張ってください(^^)


そして、無事に試合に間に合った富士子。
立場的に西海大側を応援しないといけないのは仕方ないですが、これからはもう目をそらさずに花園の頑張りを見守ってあげてほしいですね。

彼がこれだけ頑張ったのは、富士子に影響されたからであり、富士子のためでもあります。
そのことをしっかりと受け取って、花園のことを支えてあげてくれればーと思います。
きっとこの試合が終わったら、ますます2人の仲は近づきますね。
大学の先の進路も見据え始める時期ー今後の2人の進む先も、ますます楽しみです!









さて、次回はいよいよ決勝戦ですね。

ここまで苦戦しながらも、着実に一本勝ちを決めてきた花園。
実力も気合も十分!最後の相手である稲垣にも、臆せず向かっていってほしいです。

富士子も会場にいるので、かっこいいところを存分に見せつけちゃってください!!
優勝できると信じていますよ(^^)

次回も楽しみです☆