◎あらすじ◎

柔（やわら）の完全復活は、彼女とさやかの決戦に向けて観客たちの興奮をたちまちに高めた。
会場中に熱気があふれるなか、次に出番となるさやかが土俵へ上がる。

彼女は騒ぎには耳も貸そうとせず、余裕をたたえた笑みを浮かべ、相手選手と向き合った。
そして開始早々ー彼女は出足払いで難なく一本を取った。

そのあまりに速すぎる試合ぶりに、柔たちは言葉をなくした。
強すぎる・・。
会場の興奮は、ますます大きくなっていくのだった。

一方その頃、まもなく出番を控えた富士子（ふじこ）は、緊張で震えていた。
久しぶりの試合、負けてしまったらどうしよう・・。
そうネガティブに考え込む彼女に、両親が優しく声をかける。
その笑顔に励まされそうになっていた富士子は、ふと父親のポケットにバルセロナ旅行のパンフレットが刺してあることに気づく。

海外旅行に行ったことのない両親は、オリンピック出場を機に海外旅行できることを期待しているんだ・・。
それを感じ取った富士子の緊張は、ますます高まってしまうこととなる。
そしてその最悪のコンディションのなか、彼女はついに土俵へと向かうこととなったのだった。

久しぶりの試合は、開始早々散々なものとなった。
ガチガチに緊張した富士子は、焦る気持ちでいっぱいになり、相手の意のままに動かされてしまう。

それに焦った彼女は勢いで内股を繰り出したが、それがいけなかった。
相手選手は内股をすかし、それにより富士子はバランスを崩して倒れてしまったのだー。

審判の判定は、技あり。
富士子は開始早々、ピンチに見舞われてしまうのだった・・。




















緊張の第1戦。

今回は柔・さやかが好調な様子を見せるなか、1回戦から富士子がピンチに陥る回でした。

まずはさやか。
恐るべき強さを見せてくれました。
柔同様、コンディションはばっちりのようですね。

怖いのは大技ではなく、出足払いのような技で一本取ったこと。
相手選手だって強いはずなのに、全く相手になりませんでした・・。
恐らくスピードが桁違いなのでしょうが、これは恐ろしいことです。

柔もさすがに危機感を覚えたようで、ますますライバル対決、親子対決は盛り上がりそうですね。
この2人の決戦を間近で見られる観客は、本当にラッキーだと思います。
わたしたちもその幸せを噛みしめて、最後まで2人の戦いを見守りたいですね。

まずは1回戦突破。
この調子で2人共勝ち進み、決勝でぶつかることを期待しています。




さて、一方の富士子。
こちらは心配していた通り、初戦から苦戦することとなってしまいました（＞＜）

やっぱりあの緊張は危険だと思ったんですよね。完全にいつもの力が出せていないので、このままでは負けてしまうのではないか・・と不安すら感じてきました。

たとえここで勝てても、この後は更に強豪たちと戦うことになります。それらの試合を、今のような緊張度で切り抜けられるとは到底思えません。

なんとか緊張から抜け出せるといいのですが、今のままだと厳しそうですね。
誰の声なら届くのだろう・・。やっぱり海外旅行をさせてあげたい、という両親への気持ちかな。

いつも通りの力を出せれば優勝だって夢ではないのです！どうか富士子が調子を取り戻し、快進撃を見せてくれますようにー。
祈っています！！








さて、次回は富士子が1回戦を突破できるのかーという回ですね。

初戦から緊張により、いつもの力が出せない富士子。
ポイントも先取されてしまい、早速大ピンチです！！

このまま彼女は負けてしまうのか。それとも自分を取り戻し、見事一本勝ちできるのか。
ハラハラしますが、彼女の実力を信じたいと思いますー。

次回も楽しみです☆