前回、ついに集結したセーラー戦士たち。
皆の力を得て戦おうとしたセーラームーンとタキシード仮面。
しかし彼らは敵の手により、力を奪われてしまいます。

2人を助けるために動く、エリオスやちびムーンたち。
彼らは敵の手から、セーラームーンたちを救い出すことができるのでしょうかー?!

感想です☆




Act.46 「夢8 エリュシオン・ドリーム」






※以下、ネタバレあり※










◎あらすじ◎

うさぎは夢を見ていた。
衛(まもる)と温かい部屋で一緒に眠る夢ー
気持ちの良い温かさに、彼女はなかなか起きることができない。

すると衛がキスで目覚めさせてくれた。
更に彼は朝食も作ってくれるという。
うさぎは幸せを感じながら、衛と一緒に学校へと向かうー。

2人はなぜか同じ学校に通っていた。
うさぎのことを思い、うさぎと一緒にいることをとても喜んでくれている・・。
うさぎはそんな生活に幸せを感じながらも、同時に違和感も感じた。
・・衛ってこんなに甘かったっけ?

いつもの衛は、もっとクールで厳しかったような気がする・・。
そこで彼女は衛に、将来の夢を尋ねてみた。
衛は悩む様子もなく、うさぎと結婚することだーと笑う。

その返答にますます違和感を強めたその時ーうさぎは体を揺すぶられて目を開けた。
そこには衛とエリオスがいた。
うさぎは慌てて起き上がると、自分たちがいる場所を見て目を見張る。

そこは荒廃しきった夜の荒野だった。
エリオスは、ここがエリュシオンだーと眉をしかめて言う。
黒いバラがはびこるその土地に、うさぎと衛は言葉を失った・・。

するとエリオスは2人を、神殿へ案内する、と提案した。
エリオスについていくと、大きなクリスタルが鎮座しているのが見えた。
中には2人の女性が入っていて、エリオスは彼女たちを神殿に仕える巫女のメナードたちだ、と話した。

2人はクリスタルの自浄作用によって、呪いから守られ眠っているのだという・・。
衛は説明を聞きながら、どこか懐かしさを覚えて周囲を見回した。

その様子を見たエリオスは、ここは地球の一族が守ってきたゴールデン・キングダムのあった場所だーと告げた。
ゴールデン・キングダム・・!!
その単語に、衛の中で過去の記憶がよみがえる。

そうだ、自分はこの地に住んでいた。
そして緑濃く、地上と同じ風の吹くこの地が自分は好きだったー。

かつてエンディミオンはエリュシオンから地球へ行き、地球とエリュシオンを守った。
エリオスもまた神殿の中で祈りを捧げ、エリュシオンを守ってきた。
2人は会うことはなかったけれど、いつも思いは1つだった。
そしてその思いは、セレニティが月に対して持っていた思いとも同じだった。

だからエンディミオンとセレニティは惹かれ、結ばれた。
2人が内と外から地球を守っていたと聞き、衛ははっと息を呑む。
セレニティは幻の銀水晶を聖石として持っていた。そしてエンディミオンはー

ゴールデン・クリスタルを、聖石として持っていたのだー。

その事実を知ったうさぎと衛は、改めて神殿を見上げた。
エリオスは、自分はこの神殿で啓示を受けたのだーと話を続けた。

その刑事は、ゴールデン・クリスタルの封印が解かれることを知らせるものだった。・
エリュシオンにとって最大の試練となるその時、エリオスの前には乙女が現れる。
そしてその乙女が、ゴールデン・クリスタルの封印を解くだろうー。

そう彼に告げたのは、プリンセス・レディ・セレニティだったのだという。
乙女というのは、おそらくセーラームーンのことだろう。
エリオスの言葉に、うさぎは戸惑う。
・・じゃあ、そのゴールデン・クリスタルはどこにあるのだ?

エリオスもそれは知らないが、幻の銀水晶を持つセーラームーンならきっと分かるはずだ、と彼女を見つめる。
そこでうさぎは考え、気づいた。
もしかしたら、衛の体の中に・・?!

そこにはなぜか確信のようなものがあった。
衛はいつも自分に力を注いでくれた。幻の銀水晶の力を強く導いてくれた。
それはきっと、彼の中にゴールデン・クリスタルがあったからなのだー!!

衛はそれを聞いて、目を見開いた。
いつも足手まといになるばかりの自分が、うさぎの役に立てる時が来たのか・・?

うさぎはほほ笑むと、さっき見た夢について話した。そして言った。
わたしの夢は、衛と2人で皆が幸せに暮らせるように、この星を守ることなのー。

衛の夢は?
そう問われて、衛も笑みを浮かべる。
自分の夢も、この星を2人で守っていくことだよー。

2人は力強く抱きしめ合った。
ふと、うさぎは神殿の奥に鳥かごがあることに気づいた。
あれはエリオスを閉じ込めていたかご・・!!

彼女は思わず駆け寄った。
だが鳥かごにバリアが張られていたらしく、うさぎは弾かれてしまった。
その衝撃に異変を感じ取ったネヘレニアは、エリュシオンへと降り立つー

うさぎは彼女に気づくと、すぐに幻の銀水晶を発動した。
それに呼応するように、衛の体も内側から光を発するー。
それを見たエリオスは、2人を守るために残り少ない力を送った。

そしてネヘレニアの攻撃からうさぎたちを守った彼は、地球へ戻るように2人に呼びかけた。
2人はうなづき、ネヘレニアの手を逃れて地球へとワープするー

そこには、セーラー戦士たちがいた。
彼らは仲間と合流するとすぐにセーラームーンとタキシード仮面に変身する。

だがそこでセーラームーンは気付いた。
ちびムーンとサターンが、アマゾネス・カルテットを追っていったきり、戻っていないのだ・・。

焦る彼らの元に、ジルコニアが現れた。
彼女はエリオスが力を使いきったことを知り、今がチャンスとばかりにセーラー戦士たちに襲い掛かる。

すると辺りにジャングルが現れ、戦士たちを高温で包んだ。
あまりの熱さに、呼吸もできない・・。
皆が次々倒れるなか、セーラームーンたちも咳込み、血を吐いてしまう。

それでも・・セーラームーンは必死に身を起こした。
倒れるわけにはいかない。皆を助けなくちゃー。

彼女はエリオスの名を呼ぶ。
するとその声が届き、エリオスはエリュシオンの神殿の中で祈りをささげた。
どうかエリュシオンの浄化の力の全てを、地球へ!!!

それは彼の最後の祈りだった。
そしてその思いは届き、地上の熱気は収まっていく・・。
タキシード仮面はすぐに、それらがエリオスの浄化の力によるものだと悟った。

そんな彼にエリオスは、呼びかける。
きっと長くはもたないだろうから、早く地球をー・・。

そこで声は途切れた。
エリオスの命が尽きたことを感じ取ったタキシード仮面は、絶叫するー

それを見たセーラームーンも、エリオスの身に何が起きたかを理解した。
そしてそれはジルコニアも同じだった。
彼女は浄化の力が弱まったのを感じると、すぐさま力を最大限に引き出した。
闇の力を増幅させ、彼女はどんどん巨大化していくー。

そしてジルコニアは一気に集めた力を放出した。
その力はセーラームーンとタキシード仮面の体を貫くー

皆の悲鳴を聞きながら、2人は倒れていくのだった・・。




















ゴールデン・クリスタルの行方。

今回はセーラームーンたちがエリュシオンに行き、ゴールデン・クリスタルのありかに気づいた回でした。

体調悪化と敵の攻撃により、倒れてしまったセーラームーンたち。
彼らはエリオスに救われて、エリュシオンに移動しました。

エリュシオンー荒廃していなければ、きっととても素敵な場所なのでしょうね。
神秘的な風景に、見入ってしまいました。

衛はエリオスと共に、地球とこのエリュシオンを守ってきたのですね。
今回はちびうさの物語かと思っていたけれど、衛の物語でもあったのだなー・・。
壮大なストーリーに、相変わらず感心してしまいます。

そしてゴールデン・クリスタルですが、衛の中にあったとは!!
たしかに地球とエリュシオンの結びつきが強いのなら、その可能性がありましたね。ちびうさだとばかり思っていたから、全く考えてなかった(^^;)
気づいたうさぎ、グッジョブ!これで戦いに勝つ目途も立ったように思います。

ただ未だジルコニアとネヘレニアという2つの巨大な壁は立ちはだかったままです・・。
この2人を完全に倒さないことには、地球の未来もありません。
セーラームーンたちの体調も良くなったわけではなく・・厳しい戦いは続きますね。

またネヘレニアの元に送られたちびムーンとサターンの安否も気になるところ。
鏡の中に閉じ込められているから、身動き取れないのかな?
ネヘレニアの手元にあるのは、不安ですね・・。

今こそセーラー戦士皆、そしてタキシード仮面の全ての力を集めて戦う時ですが、皆が本調子ではなく揃わないのはものすごい痛手です。
まずはちびムーンたちを救うところからですかね。
セーラームーンたちもピンチに陥った今、セーラー戦士たちの力を信じたいと思いますー。

後はエリオスがまた助けてくれるのかな?
でも彼の消耗も激しく・・これ以上戦えるのか気がかりなところです。

どうにかこの状況を打破してほしいー。でもどうすればいいのか・・。
鬱屈した展開が続きますが、今はセーラー戦士たちの底力と絆の力を信じて見守りたいと思います。










さて、次回はちびムーンたちを救いにセーラー戦士たちが動く話でしょうか。

ジルコニアの攻撃を受けてしまったセーラームーンとタキシード仮面。
2人のピンチを救うには、やっぱりセーラー戦士の力を結集するよりないでしょう。
そのためにはまず、ちびムーンとサターンを救い出さなければなりませんね。

ネヘレニアの元にいる2人を救う術はあるのかー?!

次回も楽しみです☆