前回、涼にぶつかっていったまつり。
そして新巻は、その本質を開花させました。

そんな中、方舟を動かした花たちですが、なぜか方舟は動かなくて・・?!

感想です☆



空の章11 「-蹉跌ー」




※以下、ネタバレあり※








 <現在地>  
・花・ナツ・蝉丸・朔也・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・ひばり  ・・佐渡
・ハル・角又・小瑠璃・あゆ・嵐・新巻・・佐渡
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島

・安吾・涼・まつり・・佐渡
・源五郎・茜・虹子・ちまき・牡丹・蘭・刈田・・鍵島

・百舌・・鍵島へ?

・くるみ・流星・・鍵島  




◎あらすじ◎

天井が開かない・・?!
4人は不安から、周囲を見回した。

方舟は天井にぶつかって、揺れているようだ。
自動的に開くはずじゃなかったのか?!
蝉丸(せみまる)が焦って叫ぶ。

ナツはペルが、天井が開かないときは開閉スイッチを押すように言っていたのを思い出し、それを押してみる。
だがそれでも天井は開かない・・
彼らは息を呑んだ。

異変を感じた嵐(あらし)が、通信で状況を訊いてくる。
そこで蝉丸は事態を伝えようとするが、花(はな)はそれを止めた。
彼女の思いを感じ、ナツも蝉丸も口をつぐむ・・。

とりあえず、落ち着くために彼らは座ることにした。
確かに外からじゃ、どうにもできないかもしれない・・。
蝉丸はそううなづき、皆は火事から急いで逃げないといけないしな、と言った。
花もそれに同意し、自分たちで何とかしよう・・と提案する。

嵐にこれ以上危ないことをさせたくないってことか・・。
蝉丸はその思いを汲み、考える。
でも・・嵐はしたいんじゃねー?

彼はそう言って笑った。
好きな女のために命を張るって、一番かっこいいことだ。
男の子は皆それをやりたいものだ。
花が今嵐のために命を張ろうとしているのと同じで、嵐もそれをしたいんじゃね?
蝉丸の言葉に、花は思いを馳せる。

そんな思い悩む彼女の頭を、蝉丸は乱暴にぐしゃぐしゃにした。
花って意外と古風な女なんだなー
そう笑う彼を見て、ナツの胸はどきっとする。

その間に、朔也(さくや)が嵐に状況を伝えてしまっていた。
彼の空気の読めなさに、蝉丸はショックを受ける。
だが・・状況を知った嵐は、目を見張った。

天井が開かないー?

すぐに角又(つのまた)がひばりに、調整室でどうにかできないのか、と尋ねた。
ひばりは自分のところでは方舟のことは何も出てこない、と答える。
開閉スイッチを押しても動かないのだ・・
朔也がそう話すのを聞いた嵐は、ふと何か引っかかるものを感じる。

開閉スイッチ・・?
あれ、待てよ、どこかで見たぞ・・
彼は必死で頭を巡らし、思い出す。

あそこだー
新巻(あらまき)が水に落ちたあのドーム状の空間・・!

そこに操作盤があった。
ARK(方舟)と書いてあった。あれが方舟の操作盤かもしれない!
嵐は叫んだ。

操作盤には、「上開」というスイッチもあった。
あれで開くと思う!
その言葉に、蝉丸はそこまで行けそうか?と尋ねた。

嵐は来た道を戻れば行ける、と返す。
それを聞いた蝉丸は、花の肩に腕を回して喜んだ。

嵐が行くと聞いて、新巻が自分も行くと申し出た。
だが嵐はーそれを断った。
彼は平気そうに見えるが怪我を負っている。
だからダメだ、と彼は言った。

それでもーと渋る新巻を、嵐はしっかりと見据える。
新巻さん、俺が行きますー。
花とナツと蝉丸がいる。俺が行くところです。
新巻さんは、この人たちと一緒に無事に上まで避難してくださいー

その言葉に、新巻も嵐をしっかりと見つめた。
ー花をダシにしないでくださいー
彼は嵐にそう言われたことを思い出し、息をつく。
分かった・・新巻はうなづいた。

そうして嵐は一人で向かうことになった。
するとそれを聞きつけた安吾(あんご)が、反対した。
彼は自分がそっちに行くと口にしたが、それを涼(りょう)が遮った。

彼が頭を抱えるのを見て、安吾は周囲を見回す。
そして考えた末ー彼は言った。
すまない、無理だ・・。

そう言いながらも、安吾は嵐を心配して色々アドバイスした。
その言葉に微笑みながら、嵐も安吾に、早く友達を上に連れて行ってあげなよーと話す。
安吾はうなづき、ナツと蝉丸を頼む、と嵐に伝えるのだった。


その後、嵐は皆に見送られて元来た道を戻った。
お掃除ロボットと蜘蛛の糸を託され、彼は新巻と固く手を握り合う。
大丈夫ですよねー
嵐は離れる新巻を、案じる。

だが角又が見ているというので、彼はお願いして行くことにした。
すぐに引き返すので、目印をつけてくれるように頼んで嵐は走る。

彼は走りながら、操作盤のことを考えた。
あの時、ほとんどの明かりが消えた中で操作盤だけは点灯していた。
動くはずだ。きっと天井を開けられるー!

通信を切った後も、安吾は嵐の身を案じていた。
でも新巻ぐらいしか彼の身体能力に付き合える人物はいないし、小瑠璃(こるり)は風を読んでいる。
何かに備えているから、風のないところには行かせられないー
安吾と涼は、そう話した。

すると、ダイが突然どこかへ行ってしまう。
まつりは慌てるが、安吾は放っておけと言う。
どうせ犬を連れて壁は登れない・・
その言葉に、まつりの額を汗が流れる。

彼女は一人、来た道を戻ることにした・・。


そうだった、涼たちは壁を登って外に出るつもりだったんだ。
じゃあ自分はついていけないじゃんー

彼女は涼が小瑠璃について話したのを聞いていた。
ー小瑠璃は上行くだろ。
それは彼が小瑠璃を認めている証拠だった。

嫌われたかもしれないけど、もっとちゃんと涼と話そうと思ったけど、そもそも自分は一緒に行けないんだー
そう思うと、彼女の瞳から涙がこぼれた。

その時だった。
涼に名前を呼ばれ、彼女は振り返った。
するとそこには、銃を構えた涼がいた。
動くなー
その言葉に、まつりは身をすくませる。

その瞬間、涼はまつりの後ろにいた蜘蛛に銃弾を放った。
全く気付いていなかったまつりは、その巨大な蜘蛛に悲鳴をあげる。

さっきまではこの辺に蜘蛛はいなかったが、こいつらも避難を始めてるー
涼はそう言うと、まつりの肩を引っ張った。
来い、勝手にうろうろするな!!
その腕の強さに、まつりは目を見開くー

気づくと、安吾も蜘蛛と戦っていた。
安吾は蜘蛛が寄ってきているということは、この先は上に抜けられるということだーと言い、急いで茂(しげる)の元へ行こうと叫ぶ。
その後を一生懸命ついていきながら、まつりは思った。

涼くん、あたしは、あたしは・・!


嵐は蜘蛛の糸を張りながら、慎重に道を進んだ。
同じ道を行くなら、前より速く動けるー
彼は花たちの状況を確認しながら、先を急いだ。

花たちのいる方舟は、水に奇妙に揺られていた。
何か引っ張られているような揺れだー
男性たちが話すのを聞き、花はふと不安に襲われる。

この方舟も、天地無用ではないかもしれない。
海に出てさかさまになる可能性もあるー
彼女は中を確認し、2人は椅子に座って2人は何か固定できるものを探そう、と声をかける。

そうしててきぱき動く様子を見て、蝉丸は花は攻めに強いけど守りに弱いタイプだな、と考える。
その分、嵐が守備力高いのか・・
その関係が面白くて、蝉丸はナツに同意を求めた。

するとナツは、何か変な顔をして口を真横に結んでいた。
その見たことのない表情に、蝉丸はもしかして妬いているのか・・?!と驚く。
だがイマイチ分からず、彼は慌ててナツに普段通り話しかけるのだった。


そんなやり取りを、嵐は笑いながら聞いていた。
そして彼はついに、操作盤のある空間に到着する。

そこは、かなり水量が増えていた。
いずれここも水に埋まるのだろう・・彼はゲル状の生き物の行く末を考え、暫しうつむいた。
逃げ道があるといいな・・。

それから、彼は操作盤の所へ向かった。
スイッチを押してみるーそう伝えて、彼は祈りを込めた。
開け・・開け!!

そしてスイッチを押した瞬間、方舟の上方が大きく音を立てた。
それは天井が開く音だった。
モニターでもそれが確認でき、4人は喜び合う。

その声を聞いた嵐は、良かったーと息をつく。
すぐに戻ろう・・そう彼が思ったその時、周囲の壁に亀裂が走った。

そしてー衝撃と共に、彼のいる場所は大きく崩れた。


足場を失った嵐は、備えていた手すりの支えに救われる。
どうにかぶら下がることができ、彼は大きく息を吐く。

その音は花たちの耳にも届いており、彼らは嵐を心配した。
しかし嵐は大丈夫だと言い、蜘蛛の糸で壁を登った。

ここからどうする・・
彼は考えた。
蜘蛛の糸をどこかに引っ掛けて、足場を作れるか・・
嵐は周囲を見回す。

一方方舟側は、天井が完全に開いた。
だがここで再び、問題が起きる。
ー方舟が、浮上していかないのだ。

嵐がいる壁は、どんどん崩れていく。
がれきから必死に身を守りながら、嵐は祈った。
待ってくれ、まだ花に会ってないー!!

そこに、ダイが駆けて来た。
彼はその姿を見付けると、どこかに蜘蛛の糸を引っかけるよう彼に頼む。

そのやり取りに、花は不安を感じる。
嵐も方舟も、危機に陥ってしまうのだったー




















脱出までの道。


今回は方舟を脱出させるため、嵐が奔走する話でした。
段々避難までの時間に余裕がなくなってきましたね。

くるみたち、本当に大丈夫なのでしょうか・・。


そんな中、方舟を出すための天井を開けに、一人戻った嵐。
安吾の言うとおり、一人にはしたくありませんでしたね・・。

この状況で一人とか、自殺行為としか思えない・・。


案の定、崩れてきて動けなくなってしまいました。
この調子だと、元来た道も崩れて戻れないのではないでしょうか・・。

もしかして、コンコースまで小瑠璃がグライダーで戻る展開かな。
彼女が風を読んでいたのも、何かの伏線につながりそうです。

嵐を助けるために・・ありえそうですね。


一気にピンチに陥った嵐。
どう脱出するのか、気になりますね。

どうか全員、脱出できますように・・!




さて、一方の方舟側。

やっと天井は開いたというのに、またしてもトラブル。
今度は方舟が浮上していきません。

もしかして、蜘蛛が足で止めているとか・・?
揺れてはいたようなので、台座からは離れているようです。
だから蜘蛛の可能性のほうが高いかな。

となると、どうやって蜘蛛を撒くかですね。
彼らは方舟の中にいるので、どうにかその機能で攻撃するしかなさそう。

果たしてそんな機能が方舟についているのか・・。
嵐に負けず、こっちも結構なピンチですね。

息苦しいので、早く脱出してほしいです。
どうなるのか、見守りたいと思います。



それにしても、花はここに来ても嵐には頼ろうとしないのですね。
それがいいと思ってるんでしょうが、ちょっと女としての可愛げは足りないなぁ。

もうちょっと泣いたり頼ったりしてもいいと思うんですけどね。
もうこの性格は変わらないのかな。

やっぱり花の相手ができるのは、嵐しかいない感じがします。
モテるけど、実際に付き合うとうまくいかないタイプだろうなぁ、花は。


ちょうど割れ鍋に綴じ蓋という蝉丸からのお墨付きも頂いたしw、末永くこのカップルには続いてほしいと思います。






さて、最後はまつりと涼。

そういえば、2人は壁を登って脱出するんでしたね。
色々込み入っていて、すっかり忘れていました(^^;)


そうなると、まつりは2人に支えられて登るしかないのかな。
でも安吾は茂を背負うから、動けるのは涼1人かな・・。

彼の焦りは、そこにあるのかもしれませんね。

なんだかんだまつりがいなくなったのを心配して見に来る辺り、まつりのことちゃんと大事にしているじゃないですか。

この後2人はどんな道を進むのか・・これは心配よりも、ドキドキのほうが大きいです。
まつりと涼、この2人のカップルにも大注目ですね!








さて、次回は嵐と方舟陣の脱出譚でしょうか。

両者、かなりのピンチに陥っていますが、解決策はあるのでしょうか。
嵐はダイが来たことが、救いになるのかな。

鍵島側の動向も、気になります。
くるみたちも!一体どうなってしまっているのでしょうか。

地下はもう長くはもちません。
この後、どうなってしまうのか・・

次回も楽しみです☆