前回、方舟を助けに向かった嵐。
そのミッションは成功しましたが、彼のいた場所が崩れ出してしまいました。
一方天井が開いた方舟側。
なのに、今度は方舟が浮上していきません。
一体方舟に何が起きているのでしょうかー
感想です☆
空の章12 「-勇気ー」
※以下、ネタバレあり※
<現在地>
・嵐・・佐渡
・くるみ・流星・・鍵島
◎あらすじ◎
嵐(あらし)が危険な中、一人で戻って天井の出口を開けてくれたのにー!!
花(はな)たちは方舟が浮上しないことに、焦りを感じていた。
蝉丸(せみまる)が騒ぐ中、ナツはモニターで外を見てあることに気付く。
方舟に、蜘蛛たちが糸をかけて動けないようにしているのだ。
どうやら蜘蛛たちは、エサを失うまいと必死らしい。
嵐がやり取りを聞いて、心配してくる。
だが花は、天井は開いたから大丈夫だ、と涙をこらえて話す。
蝉丸が状況を伝えたが、これ以上嵐にできることはない。
それより嵐の方は大丈夫なのか、と花は心配する。
嵐は自分は蜘蛛の糸に助けられている・・と話した。
そしてー彼はやってきたダイに、その糸の束を投げた。
これを受け取って、何かに巻き付けてくれ!
そう頼むと、ダイは嵐の指示通り扉の手すりに束の先を巻き付けた。
それを確認すると、嵐は糸を登った。
途中、彼は花に話しかけた。
花は、自分の心配はしなくていいーと。
大丈夫な振りもしなくていい。
落ち着いて、自分たちのことだけ考えてー
そう言われ、花はそれは難しいよ、と笑う。
そうして嵐は無事、ダイの元に登り切った。
彼は今度は、蝉丸に声をかける。
自分にはもうできることはない。何とかなりそうかー?
そう問われ、蝉丸は不安ながらもうなづく。
次に、嵐はナツにも呼び掛けた。
大丈夫か、元気かー
その言葉に、ナツはうなづく。
頑張れー
嵐は花にもそう言うと、新巻(あらまき)たちの元へ合流しようと走り出した。
花は泣きながら、嵐に礼を言う。
ありがとう、嵐。気を付けて!!
そうして別れると、朔也(さくや)がどうするか・・と今後のことを持ちかけた。
もう外からの助力は求められない。自分たちでどうにかするしかないのだ。
方舟は二重構造にはなっていないので、水中に出ることはできない。
何かロボットアームのようなものはついていないのだろうか・・
彼らは方法が浮かばず、暗い顔を見せるのだった。
一方安吾(あんご)たちは、茂(しげる)の元へ向かっていた。
ダイが嵐を助けに行ったことを知り、彼らはひとまず安堵する。
そんな中、まつりは何も言わない涼(りょう)の背中を黙って見ていた。
怒ってる・・。それに怒っていなくても、自分は壁を登ることはできない。
一緒には行けないんだったら、早く別の道を行ったほうがいいのではないだろうか・・
そう悩んでいると、ナツから通信が入った。
彼女はまつりのことを心配し、さっき嵐が頑張れと言ったことに触れた。
あの頑張れは、きっとまつりにも言ったんだと思うー
ナツはそう言い、互いに頑張ろうね、とエールを送る。
そんなナツの言葉に、まつりは思わずこみあげた涙を拭う。
そうだよ、なんで諦めるかなー
彼女はナツの言葉に、元気を振り絞った。
ついていくんだ、ついていこう。
どんな壁だって、一緒に登るんだー
そこでまつりは、涼を呼んだ。
彼女は振り向く涼に、気持ちをぶつけた。
あたし、涼くんのいいとこも悪いとこももっと知りたいからー
はっきり物を言ったら嫌がられると思う。でも嫌がられても、どこまでもついていくんで。
彼女は叫んだ。
もっと好きになりたいから!!
ー涼は何も言わなかった。
彼の瞳に、まつりは臆する。
でも・・彼女は思った。
好きな人にびくついてたら、対等に見てもらえない。
彼女は思いっきり口角を上げた。
ー笑え!!
すると安吾が、騒ぐと蜘蛛がやってくる、と注意した。
涼も、自分に悪いところなんてない、と言い捨てる。
それでも反応してくれたことに、まつりはほっとした。
頑張ろうね、ナッちゃんー
まつりの言葉に、ナツもうなづく。
安吾はー佐渡側の全員が無事でいることにほっとしていた。
彼は皆の現在の状況を思い返し、後はくるみたちと要(かなめ)だけだ・・と思いを馳せる。
要は・・鍵島まで戻れたのだろうか・・
ー百舌(もず)は、通路を走っていた。
出口を見つけ、彼は急いで滑り込む。
するとその後ろから、煙が噴き出た。
鍵島に戻ったようだ・・
彼は周囲を見回し、思った。
海底トンネルも発電所も、やがては鍵島も埋まるのだろう・・。
そのことを思い、彼の心は焦れる。
ーくるみはどこだ?生きているだろうか・・。
恐らく彼女は臨月の体だから、長くは歩いていないだろう。
最初の暖炉の部屋の、近くにいるはずだ・・
百舌はそう当たりをつけ、足を進める。
秋ヲ(あきを)、俺は確かに過去の遺物だが、何をすべきかは分かっているー。
とにかく上へ行こう。
彼は先を急ぐのだった。
一方源五郎(げんごろう)たちのところにも、煙と水はやってきていた。
トンネルが崩れたようだ・・そう呟く彼に、虹子(にじこ)は地下が埋まったほうが安定するかも、と話す。
避難のために、刈田(かりた)が蘭(らん)を背負うと言った。
だが蘭はそれを断り、彼にくるみを探しに行くように言う。
くるみも子供も、必ず担いで戻りなさいー
彼女にそう言われ、刈田は勢いよくうなづく。
その刈田に、茜(あかね)と源五郎もついていくことにした。
まだお掃除ロボットはいるはずだから、呼びかけていれば応えてくれるかもしれないー
そう考え、彼らはくるみの名を呼びながら地下を走る。
それを見届けた蘭は、自分は怪我のせいで遅くなるから、皆は先に行ってくれーと話す。
だがその腕を取り、虹子は自分の肩を貸した。
そんなこと言ってられないから、急いでー
彼女のその言葉に、蘭は驚きながらも礼を言う。
皆がくるみを探す中ー
くるみと流星(りゅうせい)は、地鳴りがすることに不安を感じていた。
ここは崩れたりしないだろうか・・流星が心配そうに天井を見上げる。
くるみはお腹を抱え、少し辛そうにしていた。
赤ちゃん、動いてる?
そう訊かれ、彼女はそろそろ名前を決めようーと提案する。
この世界で初めて生まれる子供だー
2人ははじめや新(あらた)などの名前をあげる。
流星から1文字もらってもいいかもしれない・・
くるみはそう言うが、流星はそれは駄目だ、と言った。
親の名前から1字もらうと、その親を超えられないというから・・。
自分を超えられないなんてかわいそうだ・・彼はそう話す。
それを聞いたくるみは、流星が自分を親と言ったことに、嬉しさを感じる。
この子が生まれたら、きっと流星は色んなことを教えられるよー
くるみがそう笑うと、流星も嬉しそうに笑う。
その時だった。
くるみはーお腹に違和感のある痛みを感じる。
一瞬だが、鈍い痛みが彼女を襲った。
思わず声をあげると、流星は驚いて大丈夫か、と彼女に問う。
痛みはすぐに収まり、くるみは大丈夫みたい・・と息をついた。
腰は痛くないか、ここは冷えるんじゃないかー
流星は彼女の体を心配する。
くるみは、今までとは違う痛みだ・・と不安を感じた。
その痛みは、少し空いてまた彼女を襲った。
・・まさかこれ、陣痛ー?!
くるみの顔を、汗が伝う。
最初は10分おきくらいに、痛みが来るって鷭(ばん)が言ってた・・。
そう話すと、流星は陣痛が始まったことを知り青ざめる。
ここで生まれるの・・?
ここで・・
彼は2人きりで、洞穴の中にいることを思い、焦りを浮かべる。
くるみが、初産は10時間くらいかかるから・・と流星に言った。
我慢できないの?
明らかに焦る彼に、くるみは安心させようと冷静に語った。
鷭と色々話し、彼女は出産前は歩いたり運動したほうがいいことを知っていた。
水中出産についても話し、この世界の水質は分からないからやめた経緯もあった。
だから陸で産むー
彼女は流星に、そうほほ笑む。
産めると思う・・。
彼女のその言葉に、流星は口をつぐむ。
くるみは元の世界でファームステイをし、そこではどの動物も母親だけでちゃんと産んでいたことを話す。
でも自分には、流星がいてくれるー
そう話すくるみに、流星は・・覚悟を決める。
くるみも覚悟を決めている。
鷭の言葉を思い出し、産もうとしている・・。
彼はまず、干し草で分娩台を作ることにした。
それを見ながら、くるみは今日は満月かな・・と呟く。
満月の夜は、お産が多いらしい。
皆自然の生き物だからだろうー
彼女は笑う。
これは自然なことだから、きっと大丈夫・・
再び、陣痛がくるみを襲った。
うずくまる彼女に、すぐに流星が駆け寄る。
どうやら間隔が短くなっているようだー
でもまだまだ時間はかかる・・
くるみは呻きながら、思った。
痛い、怖い、本当は怖いよ、お母さんー!!
そんな彼女の不安を感じ、流星は叫ぶ。
怖くて当たり前だよ。俺たち初めてなんだから。
彼も震えながら、くるみを抱きしめる。
でも俺がついてるから・・
彼は涙をこぼしながら、言った。
俺がちゃんと取り上げるからー!!
その言葉に、くるみは彼に身を預ける。
ぎゅっとしないで。リラックス、リラックスー
流星はくるみに、そうささやき続けた。
嵐のいる辺りは、どんどん崩れていく。
百舌はまだくるみたちを見付けられない。
方舟は浮上しない。
百舌は必死で、地下を走った。
どこだ、くるみー!!
カウントダウン。
今回は皆の避難が続く中、ついにくるみの出産が始まる回でした。
いよいよ始まってしまいましたね!やっぱりここで出産になるのかー。
2人きり、ものすごく不安だと思います。
強がっている彼女の、お母さん・・という叫びに、涙が出ました。
本当はお母さんに側にいてほしいよね。
初めての出産を2人で迎えるなんて、不安すぎるよね。
流星に覚悟が目覚めているのが救いですが、それでもお互いにどれだけ怖いと感じていることか・・。
それを思うと、胸が張り裂けそうです。
どうか無事に産まれるといいな。
自然な出産だし、結構体を酷使する生活だったから、案外お産は速いんじゃないかな・・。
でももし逆子とかだったらどうしよう・・ああ、本当落ち着かない!!
近くにお掃除ロボットがあよるうな描写が以前あったので、それで鷭や藤子と繋がれるといいですね。
さすがに2人だけで出産は、知識もなさすぎて無理じゃないでしょうか・・。
出て来た後とか、どうしていいか分からないし。
後は百舌や茜たちが合流できるといいですね。
無事生まれるまでは、本当に落ち着かない・・。
この世界で初めての子供ーどうか無事に産まれてほしいです。
出産が成功することを、祈っています!!
それにしても、流星もあの喧嘩があって、だいぶしっかりしましたね。
親になる自覚もちゃんと芽生えたようで、本当に良かった。
常に頼りない印象だった彼ですが、やっぱり父親になる・・ということなのでしょうね。
自然としっかりしてきたように思います。
くるみを抱きしめて、励ます姿はかっこよかったです。
彼、確かに頼りないけど、いいお父さんにはなりそうだな、と感じました。
くるみを大事に思っているのもしっかり伝わってくるし、しっかり向き合えば意外と頼りになるタイプなのかも。
出産を経て、彼がどう成長するかも楽しみですね。
お父さん、頑張れ!!
さて、後はまつりも勇気を出しました。
涼とぶつかった彼女。
彼らが壁を登って脱出することに思い到り、自分はついていけない・・と凹みます。
でもナツの言葉で力を取り戻した彼女は、もう一度涼にぶつかりました。
ナツとまつりのペア、好きだなぁ。一生懸命頑張ってて、可愛いです。
涼のことを、いいところも悪いところも好きになりたい、というまつり。
ハルも、小瑠璃の全てを受け入れようとしていましたね。
恋愛するって、そういうことなのだと思います。
涼の嫌な部分を見ても、尚向き合って知っていきたいだなんて、涼は絶対にまつりを離しちゃだめですよ。
彼女や蝉丸がいると、涼は自然体になれる気がします。
誰よりも感情を示すのが下手な人だから、いつも相手をよく見て周りを明るくするまつりは、ベストパートナーだと思うのです。
案外、彼も安吾と似て、人と話すのが下手くそなタイプなのかなーと今回感じました。
だから上手く人に伝えられないし、その思いが伝わらない・・
器用そうに見えて、かなり不器用なのかも、涼。
彼自身は、まつりのことをどう思っているのでしょうね。
前回を見る限りは、大事にしているのかなーと思いましたが、さてどうなるか。
彼が一緒に壁を登るつもりでいるのかも、気になりますね。
まつりを見放したりはしないでしょうが、一緒に生きようと思うのか・・
気になるところです。
さて、後は気になるのは百舌ですね。
だいぶくるみたちに近づいたようですが、出産に間に合うのでしょうか。
彼は自分のやるべきことは分かっていると言ってましたが、それはくるみの赤ちゃんを守るということかな?
死神としての役目は捨て、命を守るほうにシフトチェンジする・・ということでしょうか。
元々7SEEDS計画も未来に命を託す計画なので、そう考えるのは自然なことの気がしますね。
断絶してしまったけど、元は夏のAのことも大事に育てていた訳ですし。
意外と鷭たちでなくて、百舌が出産に立ち会う展開の方がありえそうな気がしてきました。
彼もまた、新しい命をつなぐことができるのかー
見守りたいと思います。
さて、次回はいよいよくるみの出産ですね!
無事に産まれるのか・・すごく心配です。
百舌や茜は、出産に間に合うことができるのか。
鷭たちとつながることはできるのかー
不安ですが、祈るしかないですね。
この世界初めての子供ー
その誕生を、心から待ちたいと思います。
次回も楽しみです☆
そのミッションは成功しましたが、彼のいた場所が崩れ出してしまいました。
一方天井が開いた方舟側。
なのに、今度は方舟が浮上していきません。
一体方舟に何が起きているのでしょうかー
感想です☆
空の章12 「-勇気ー」
※以下、ネタバレあり※
<現在地>
・花・ナツ・蝉丸・朔也・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・ひばり ・・佐渡
・ハル・角又・小瑠璃・あゆ・新巻・・佐渡
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島
・安吾・涼・まつり・・佐渡
・源五郎・茜・虹子・ちまき・牡丹・蘭・刈田・・鍵島
・嵐・・佐渡
・百舌・・鍵島へ?
・くるみ・流星・・鍵島
◎あらすじ◎
嵐(あらし)が危険な中、一人で戻って天井の出口を開けてくれたのにー!!
花(はな)たちは方舟が浮上しないことに、焦りを感じていた。
蝉丸(せみまる)が騒ぐ中、ナツはモニターで外を見てあることに気付く。
方舟に、蜘蛛たちが糸をかけて動けないようにしているのだ。
どうやら蜘蛛たちは、エサを失うまいと必死らしい。
嵐がやり取りを聞いて、心配してくる。
だが花は、天井は開いたから大丈夫だ、と涙をこらえて話す。
蝉丸が状況を伝えたが、これ以上嵐にできることはない。
それより嵐の方は大丈夫なのか、と花は心配する。
嵐は自分は蜘蛛の糸に助けられている・・と話した。
そしてー彼はやってきたダイに、その糸の束を投げた。
これを受け取って、何かに巻き付けてくれ!
そう頼むと、ダイは嵐の指示通り扉の手すりに束の先を巻き付けた。
それを確認すると、嵐は糸を登った。
途中、彼は花に話しかけた。
花は、自分の心配はしなくていいーと。
大丈夫な振りもしなくていい。
落ち着いて、自分たちのことだけ考えてー
そう言われ、花はそれは難しいよ、と笑う。
そうして嵐は無事、ダイの元に登り切った。
彼は今度は、蝉丸に声をかける。
自分にはもうできることはない。何とかなりそうかー?
そう問われ、蝉丸は不安ながらもうなづく。
次に、嵐はナツにも呼び掛けた。
大丈夫か、元気かー
その言葉に、ナツはうなづく。
頑張れー
嵐は花にもそう言うと、新巻(あらまき)たちの元へ合流しようと走り出した。
花は泣きながら、嵐に礼を言う。
ありがとう、嵐。気を付けて!!
そうして別れると、朔也(さくや)がどうするか・・と今後のことを持ちかけた。
もう外からの助力は求められない。自分たちでどうにかするしかないのだ。
方舟は二重構造にはなっていないので、水中に出ることはできない。
何かロボットアームのようなものはついていないのだろうか・・
彼らは方法が浮かばず、暗い顔を見せるのだった。
一方安吾(あんご)たちは、茂(しげる)の元へ向かっていた。
ダイが嵐を助けに行ったことを知り、彼らはひとまず安堵する。
そんな中、まつりは何も言わない涼(りょう)の背中を黙って見ていた。
怒ってる・・。それに怒っていなくても、自分は壁を登ることはできない。
一緒には行けないんだったら、早く別の道を行ったほうがいいのではないだろうか・・
そう悩んでいると、ナツから通信が入った。
彼女はまつりのことを心配し、さっき嵐が頑張れと言ったことに触れた。
あの頑張れは、きっとまつりにも言ったんだと思うー
ナツはそう言い、互いに頑張ろうね、とエールを送る。
そんなナツの言葉に、まつりは思わずこみあげた涙を拭う。
そうだよ、なんで諦めるかなー
彼女はナツの言葉に、元気を振り絞った。
ついていくんだ、ついていこう。
どんな壁だって、一緒に登るんだー
そこでまつりは、涼を呼んだ。
彼女は振り向く涼に、気持ちをぶつけた。
あたし、涼くんのいいとこも悪いとこももっと知りたいからー
はっきり物を言ったら嫌がられると思う。でも嫌がられても、どこまでもついていくんで。
彼女は叫んだ。
もっと好きになりたいから!!
ー涼は何も言わなかった。
彼の瞳に、まつりは臆する。
でも・・彼女は思った。
好きな人にびくついてたら、対等に見てもらえない。
彼女は思いっきり口角を上げた。
ー笑え!!
すると安吾が、騒ぐと蜘蛛がやってくる、と注意した。
涼も、自分に悪いところなんてない、と言い捨てる。
それでも反応してくれたことに、まつりはほっとした。
頑張ろうね、ナッちゃんー
まつりの言葉に、ナツもうなづく。
安吾はー佐渡側の全員が無事でいることにほっとしていた。
彼は皆の現在の状況を思い返し、後はくるみたちと要(かなめ)だけだ・・と思いを馳せる。
要は・・鍵島まで戻れたのだろうか・・
ー百舌(もず)は、通路を走っていた。
出口を見つけ、彼は急いで滑り込む。
するとその後ろから、煙が噴き出た。
鍵島に戻ったようだ・・
彼は周囲を見回し、思った。
海底トンネルも発電所も、やがては鍵島も埋まるのだろう・・。
そのことを思い、彼の心は焦れる。
ーくるみはどこだ?生きているだろうか・・。
恐らく彼女は臨月の体だから、長くは歩いていないだろう。
最初の暖炉の部屋の、近くにいるはずだ・・
百舌はそう当たりをつけ、足を進める。
秋ヲ(あきを)、俺は確かに過去の遺物だが、何をすべきかは分かっているー。
とにかく上へ行こう。
彼は先を急ぐのだった。
一方源五郎(げんごろう)たちのところにも、煙と水はやってきていた。
トンネルが崩れたようだ・・そう呟く彼に、虹子(にじこ)は地下が埋まったほうが安定するかも、と話す。
避難のために、刈田(かりた)が蘭(らん)を背負うと言った。
だが蘭はそれを断り、彼にくるみを探しに行くように言う。
くるみも子供も、必ず担いで戻りなさいー
彼女にそう言われ、刈田は勢いよくうなづく。
その刈田に、茜(あかね)と源五郎もついていくことにした。
まだお掃除ロボットはいるはずだから、呼びかけていれば応えてくれるかもしれないー
そう考え、彼らはくるみの名を呼びながら地下を走る。
それを見届けた蘭は、自分は怪我のせいで遅くなるから、皆は先に行ってくれーと話す。
だがその腕を取り、虹子は自分の肩を貸した。
そんなこと言ってられないから、急いでー
彼女のその言葉に、蘭は驚きながらも礼を言う。
皆がくるみを探す中ー
くるみと流星(りゅうせい)は、地鳴りがすることに不安を感じていた。
ここは崩れたりしないだろうか・・流星が心配そうに天井を見上げる。
くるみはお腹を抱え、少し辛そうにしていた。
赤ちゃん、動いてる?
そう訊かれ、彼女はそろそろ名前を決めようーと提案する。
この世界で初めて生まれる子供だー
2人ははじめや新(あらた)などの名前をあげる。
流星から1文字もらってもいいかもしれない・・
くるみはそう言うが、流星はそれは駄目だ、と言った。
親の名前から1字もらうと、その親を超えられないというから・・。
自分を超えられないなんてかわいそうだ・・彼はそう話す。
それを聞いたくるみは、流星が自分を親と言ったことに、嬉しさを感じる。
この子が生まれたら、きっと流星は色んなことを教えられるよー
くるみがそう笑うと、流星も嬉しそうに笑う。
その時だった。
くるみはーお腹に違和感のある痛みを感じる。
一瞬だが、鈍い痛みが彼女を襲った。
思わず声をあげると、流星は驚いて大丈夫か、と彼女に問う。
痛みはすぐに収まり、くるみは大丈夫みたい・・と息をついた。
腰は痛くないか、ここは冷えるんじゃないかー
流星は彼女の体を心配する。
くるみは、今までとは違う痛みだ・・と不安を感じた。
その痛みは、少し空いてまた彼女を襲った。
・・まさかこれ、陣痛ー?!
くるみの顔を、汗が伝う。
最初は10分おきくらいに、痛みが来るって鷭(ばん)が言ってた・・。
そう話すと、流星は陣痛が始まったことを知り青ざめる。
ここで生まれるの・・?
ここで・・
彼は2人きりで、洞穴の中にいることを思い、焦りを浮かべる。
くるみが、初産は10時間くらいかかるから・・と流星に言った。
我慢できないの?
明らかに焦る彼に、くるみは安心させようと冷静に語った。
鷭と色々話し、彼女は出産前は歩いたり運動したほうがいいことを知っていた。
水中出産についても話し、この世界の水質は分からないからやめた経緯もあった。
だから陸で産むー
彼女は流星に、そうほほ笑む。
産めると思う・・。
彼女のその言葉に、流星は口をつぐむ。
くるみは元の世界でファームステイをし、そこではどの動物も母親だけでちゃんと産んでいたことを話す。
でも自分には、流星がいてくれるー
そう話すくるみに、流星は・・覚悟を決める。
くるみも覚悟を決めている。
鷭の言葉を思い出し、産もうとしている・・。
彼はまず、干し草で分娩台を作ることにした。
それを見ながら、くるみは今日は満月かな・・と呟く。
満月の夜は、お産が多いらしい。
皆自然の生き物だからだろうー
彼女は笑う。
これは自然なことだから、きっと大丈夫・・
再び、陣痛がくるみを襲った。
うずくまる彼女に、すぐに流星が駆け寄る。
どうやら間隔が短くなっているようだー
でもまだまだ時間はかかる・・
くるみは呻きながら、思った。
痛い、怖い、本当は怖いよ、お母さんー!!
そんな彼女の不安を感じ、流星は叫ぶ。
怖くて当たり前だよ。俺たち初めてなんだから。
彼も震えながら、くるみを抱きしめる。
でも俺がついてるから・・
彼は涙をこぼしながら、言った。
俺がちゃんと取り上げるからー!!
その言葉に、くるみは彼に身を預ける。
ぎゅっとしないで。リラックス、リラックスー
流星はくるみに、そうささやき続けた。
嵐のいる辺りは、どんどん崩れていく。
百舌はまだくるみたちを見付けられない。
方舟は浮上しない。
百舌は必死で、地下を走った。
どこだ、くるみー!!
カウントダウン。
今回は皆の避難が続く中、ついにくるみの出産が始まる回でした。
いよいよ始まってしまいましたね!やっぱりここで出産になるのかー。
2人きり、ものすごく不安だと思います。
強がっている彼女の、お母さん・・という叫びに、涙が出ました。
本当はお母さんに側にいてほしいよね。
初めての出産を2人で迎えるなんて、不安すぎるよね。
流星に覚悟が目覚めているのが救いですが、それでもお互いにどれだけ怖いと感じていることか・・。
それを思うと、胸が張り裂けそうです。
どうか無事に産まれるといいな。
自然な出産だし、結構体を酷使する生活だったから、案外お産は速いんじゃないかな・・。
でももし逆子とかだったらどうしよう・・ああ、本当落ち着かない!!
近くにお掃除ロボットがあよるうな描写が以前あったので、それで鷭や藤子と繋がれるといいですね。
さすがに2人だけで出産は、知識もなさすぎて無理じゃないでしょうか・・。
出て来た後とか、どうしていいか分からないし。
後は百舌や茜たちが合流できるといいですね。
無事生まれるまでは、本当に落ち着かない・・。
この世界で初めての子供ーどうか無事に産まれてほしいです。
出産が成功することを、祈っています!!
それにしても、流星もあの喧嘩があって、だいぶしっかりしましたね。
親になる自覚もちゃんと芽生えたようで、本当に良かった。
常に頼りない印象だった彼ですが、やっぱり父親になる・・ということなのでしょうね。
自然としっかりしてきたように思います。
くるみを抱きしめて、励ます姿はかっこよかったです。
彼、確かに頼りないけど、いいお父さんにはなりそうだな、と感じました。
くるみを大事に思っているのもしっかり伝わってくるし、しっかり向き合えば意外と頼りになるタイプなのかも。
出産を経て、彼がどう成長するかも楽しみですね。
お父さん、頑張れ!!
さて、後はまつりも勇気を出しました。
涼とぶつかった彼女。
彼らが壁を登って脱出することに思い到り、自分はついていけない・・と凹みます。
でもナツの言葉で力を取り戻した彼女は、もう一度涼にぶつかりました。
ナツとまつりのペア、好きだなぁ。一生懸命頑張ってて、可愛いです。
涼のことを、いいところも悪いところも好きになりたい、というまつり。
ハルも、小瑠璃の全てを受け入れようとしていましたね。
恋愛するって、そういうことなのだと思います。
涼の嫌な部分を見ても、尚向き合って知っていきたいだなんて、涼は絶対にまつりを離しちゃだめですよ。
彼女や蝉丸がいると、涼は自然体になれる気がします。
誰よりも感情を示すのが下手な人だから、いつも相手をよく見て周りを明るくするまつりは、ベストパートナーだと思うのです。
案外、彼も安吾と似て、人と話すのが下手くそなタイプなのかなーと今回感じました。
だから上手く人に伝えられないし、その思いが伝わらない・・
器用そうに見えて、かなり不器用なのかも、涼。
彼自身は、まつりのことをどう思っているのでしょうね。
前回を見る限りは、大事にしているのかなーと思いましたが、さてどうなるか。
彼が一緒に壁を登るつもりでいるのかも、気になりますね。
まつりを見放したりはしないでしょうが、一緒に生きようと思うのか・・
気になるところです。
さて、後は気になるのは百舌ですね。
だいぶくるみたちに近づいたようですが、出産に間に合うのでしょうか。
彼は自分のやるべきことは分かっていると言ってましたが、それはくるみの赤ちゃんを守るということかな?
死神としての役目は捨て、命を守るほうにシフトチェンジする・・ということでしょうか。
元々7SEEDS計画も未来に命を託す計画なので、そう考えるのは自然なことの気がしますね。
断絶してしまったけど、元は夏のAのことも大事に育てていた訳ですし。
意外と鷭たちでなくて、百舌が出産に立ち会う展開の方がありえそうな気がしてきました。
彼もまた、新しい命をつなぐことができるのかー
見守りたいと思います。
さて、次回はいよいよくるみの出産ですね!
無事に産まれるのか・・すごく心配です。
百舌や茜は、出産に間に合うことができるのか。
鷭たちとつながることはできるのかー
不安ですが、祈るしかないですね。
この世界初めての子供ー
その誕生を、心から待ちたいと思います。
次回も楽しみです☆
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