今回から、いよいよ最終章です。
ついに出産の始まってしまったくるみ。
一方方舟は、未だ天井から出ることができません。
避難が急がれる中、ついにくるみはこの世界初めての子供を産むこととなるのでしょうか。
百舌はそこに、間に合うのかー?!
感想です☆
最終章1 「-暁闇からー」
※以下、ネタバレあり※
<現在地>
・嵐・・佐渡
・くるみ・流星・・鍵島
◎あらすじ◎
要(かなめ)・・お前は全てが滅んでしまった世界を見たいか?
私は見たくない・・。
父はそう言って、首をくくったー
百舌(もず)は、過去を思い返していた。
自分が産まれる前からずっと、祖父と父と叔父は話し合ってきた。
隕石が降り注ぐ、その日のことをー。
何をしたらいいのか、どう備えたらいいのか、どうしたら人は生き延びられるのか。
そして、誰を残すのかー
それは世間には決して知らせられない。近しい人間にも話せなかった。
父はその重圧に耐えきれなかった。
己が生きているうちに、必ずその日が来ることに・・。
彼は必死に、くるみの名を呼び続けた。
ー僕がお父さんの代わりをするので、参加させてください。
百舌はシェルター建設の横で進んでいる様々な計画の中で、特に7SEEDS計画に惹かれた。
彼は安吾(あんご)たちが産まれて間もない頃に、彼らに会いに行ったことがあった。
この子たちが行くんだ。未来に行く子供たち!!
百舌は、子供ながらにワクワクした。
それからは、安吾たちとその後に選ばれた数十人、彼らを未来で生かすためだけに自分がいた。
それが、彼の人生の全てだったー。
百舌は何度もくるみを呼びながら、絶対に命を絶やすなーと願った。
どうしてなのか・・
彼は貴士(たかし)に問う。
貴士先輩、この使命感みたいなものは、どこから来るんでしょうねー
その頃、くるみの陣痛の感覚はどんどん短くなっていた。
それに合わせて、痛みも増していく。
陣痛が来るたびに、彼女は叫び声をあげた。
痛い、痛い・・
彼女は呻きながらも、出産に向けて下着を脱ぐ。
そして横になる彼女に、お湯はいるか、と流星(りゅうせい)は尋ねた。
お湯はすぐにはいらない・・くるみはそう答える。
赤ちゃんはすぐに洗わなくていい、と鷭(ばん)が言っていたのだ。
その代わり、水がほしい・・と彼女は言った。
腰をさすって、押してー
彼女の要求に、流星はただ応え続けるので精いっぱいだった。
くるみは膝を立て、赤ちゃんが出てくるのを待つ。
痛い、痛い、痛い。
これでいいの?大丈夫?
彼女の中の、焦りは募った。
分からない。もし問題があっても、帝王切開にもできない。
もし普通じゃなかったら、死んでしまったらー
だがそう心配する間にも、陣痛はやってくる。
彼女は痛みに、呻いたー
その声は、微かだがハルの耳に届いた。
彼はすぐに、皆に静かにするように伝える。
そのハルの剣幕に、皆音を遮断した。
そしてー耳を澄ませる・・
すると、悲鳴のような声がお掃除ロボットを駆け巡った。
その声に、秋のメンバーははっとする。
くるみー?!
くるみさんって、妊婦の人・・?!
藤子(ふじこ)も、息を呑む。
鷭が、大声で叫んだ。
くるみさん!!
彼は汗を浮かべた。
陣痛が始まっているのかもしれない・・。
それを聞いた秋ヲ(あきを)たちは、どよめく。
そんなの大丈夫なのか・・?!
一方百舌はその声で、近くにいたお掃除ロボットを見つけた。
そこからは、鷭の大きな声が響いてきた。
くるみさん、聞こえますか?どういう状況ですか?
その声は、くるみたちの元にも届いていた。
彼らはお掃除ロボットの存在には気付いていなかったが、ロボットはどうやら近くにいるようだった。
陣痛が始まっているんですね・・。
そう言うと、鷭は彼女に指示した。
息をしっかり吐いて。呼吸法の練習をしたのを思い出してーと。
そこで、くるみは鷭に習ったことを思い出した。
ー息を吐くとき、身体は緩むんですよ。
あなたが浅い息をすると赤ちゃんも苦しくなるので、あなたの気持ちがお産を楽にしますー
心を強く持ってー
だが痛みは、その間も訪れる。
くるみは余りの痛さに、歯を食いしばって呻いた。
無理、無理ー!!
その声に、鷭は尚も呼び掛けた。
くるみさん、聞いてー。
彼は必死に呼びかけた。
その痛みは自然なことで、おかしいことではないから。
何も悪いことなんて起こってない。順調だからね。
あなたの体に産む準備ができて、だから今そうなってる。
心配しないで、安心して、大丈夫。
鷭は何度も、そう繰り返した。
それを聞いていた涼(りょう)は、鷭にもあんな大声が出るんだ・・と感心する。
藤子が、そこに入った。
彼女はくるみの態勢を聞き、仰向けよりは膝を立てて体を起こした方がいいーと話した。
藤子は元の世界で、第三世界のボランティアをしていた。
そこの女性は、医者が間に合わないときは皆その姿勢で子供を出産していたのだ。
膝で立って、自分で産むー
その案に、鷭もその方がいい、とうなづく。
そこでくるみは、陣痛の合間に移動した。
倒れた木に掴まって、身体を支える。
そうすれば子供は重力で降りてくるー
藤子がそう説明する。
でも子供は落とさないで!
今度は鷭が言う。
しっかり受け止めてー
そう聞いた流星は、彼女の足の間に腕を伸ばす。
大丈夫だ、俺がちゃんと受け止める!!
するとーくるみの股から、水がドバっと出た。
驚いた流星は叫ぶが、それは羊水だ、と鷭たちは説明する。
破水した・・早く産まなきゃ。
くるみの心に、焦りが生じる。
すぐ産まないと、赤ちゃんが苦しいー!!
その不安を察し、鷭が焦らないで、と言い聞かす。
これは普通のことだからー
そう言われ、くるみは呼吸法を繰り返す。
そのやり取りを聞いていた蘭の瞳から、涙がこぼれた。
だからお産なんて・・あんたが死んだら・・
その震える手を、そっと牡丹(ぼたん)が包んだ。
彼女は優しい笑みで、蘭を支えるー
茜(あかね)も、必死に呼びかけ続けた。
くるみは痛みに悶えながらも、必死に呼吸した。
流星がその体を、支え続ける。
もう陣痛の間隔は、全然なかった。
そろそろ出る頃だー
するとくるみが、全部漏れる・・と悲鳴をあげた。
すぐさま、藤子が応える。
尿とか便とか出るのは普通の事だ。赤ちゃんは腸をこそげて出てくるのだから、全部出て当たり前だ!!
彼女はそう励ます。
その時、くるみの股から血がこぼれた。
それを見た流星は叫ぶが、鷭が子宮口が開いただけだから大丈夫だ、と言い聞かせる。
くるみの体の痛みは、どんどん下に下がってきていた。
彼女がそう伝えると、鷭はそれは赤ちゃんが下がってきているからだ、と話す。
順調だから。大丈夫。
鷭と藤子は、代わる代わる彼女を安心させようと声を掛け続ける。
あなたならできる。もう少しだ。いきんでー
鷭の言葉で、くるみは体に力を込めた。
その瞬間ー流星の手に、何かが触れる。
それは赤ん坊の頭だった。
引っ張らないで、そのままー鷭が伝える。
くるみが、渾身の力でいきんだ。
叫び声をあげながら、彼女は痛みに向かう。
するとー流星の腕に、赤ん坊が降りて来た。
それを見た2人は、目を見張った。
くるみはすぐに、赤ん坊を力いっぱい抱きしめるー
くるみの悲鳴が途絶えたことで、皆は口をつぐんだ。
流星が、赤ちゃんが泣かない・・と青ざめた。
何か口に詰まっているようだ・・顔色の悪い赤ん坊を見て、流星は思わずその唇を吸った。
そして詰まっているものを吸い出すと、彼は激しくむせ返った。
くるみはその姿に驚きながらも、赤ん坊を見つめる。
新(あらた)・・
彼女はそっと呟いた。
新・・
2人は、そっと赤ん坊を抱きしめる。
その時、赤ん坊は産声をあげた。
その柔らかい泣き声に、皆息を呑み、安堵の息をつくー
産まれたー・・
喜んで手を取り合う者、泣き崩れる者、ほっとして脱力する者・・
皆それぞれ、赤ん坊の誕生を喜んだ。
鷭がすぐに、温めてあげるよう2人に言う。
彼はくるみにも休むように、と話した。
すると・・流星が口を開いた。
彼はくるみに、すごいよ・・と言った。
そして泣きながら、彼は話した。
よく人は一人で生まれて一人で死んでいくとか言うけど、産まれるときは必ずお母さんが一緒なんだよなー
この子はお父さんも一緒だったよ・・
そうくるみがほほ笑み、流星もうなづく。
うん、全然一人じゃない・・。
すると、そこにお掃除ロボットがやってきた。
皆も一緒でしたよー
そう鷭の声がするのを聞いて、彼らはこのロボットがつながっていたのか、と驚く。
鷭が、藤子に声をかけた。
へその緒をどうするかー
彼に振られ、藤子もうなづいた。
切るか、切らないかー
鷭は自分がついていたら切る選択もあったが、やっぱり感染症が怖い、と言った。
藤子も同意し、切らない場合のリスクはないし、その方がいいだろう、と答える。
そこで鷭はくるみに、へその緒はそのままにしよう、と話した。
自然に取れるまで、胎盤と一緒にしておこうー
彼らが胎盤は食べることもできるのだと話すのを聞いて、流星は驚く。
くるみは、新にお乳をあげていた。
無事に出たことに、彼女はほっとしていた。
その姿に、流星は再びすごい・・と感じる。
するとくるみは、流星もすごかった、と言った。
咄嗟に子供の口から、吸い出してた・・そう言われて、彼は照れる。
名前・・新って呼んでたー?
彼はくるみにそう尋ねた。
くるみはうなづき、顔を見たらそう思ったのだ、と話す。
子供の名前は、新に決まった。
ちなみに女の子だー
その報告に、また皆声をあげる。
鷭に言われ、くるみは横になることにした。
新を抱きながら、彼女は呟いた。
こんな世界に生まれてきて、生きていけるのかな・・。
彼女は考えた。
どんな病気があるのかも分からない。薬もワクチンもない。
何を食べさせていいのかも分からない・・。
こんな世界に産み出すなんて、ひどいことしたのかなー
そう言うと、流星はうなづいた。
でも逆に、昔あった病気がなくなってるかもしれないじゃんー
その言葉に、くるみは思わず吹き出す。
流星の楽観主義は、今はいいところだということにしておく・・
彼女はそう言うと、眠りについた。
ありがとう、頼もしかった・・。
そう言われ、流星は自分の手を見やる。
新を抱き留めた感触がよみがえり、彼は再び泣いた・・。
鷭が、藤子に礼を言った。
女性がついていてくれて、安心したと思う・・
そう話す彼に、藤子は出しゃばって済まなかった、と謝る。
だが鷭は心強かった、と笑う。
会えるのが楽しみですー
そう言われて、藤子もほほ笑むのだった。
茜は、くるみにおめでとうを言った。
それに続き、皆くるみの出産を祝う。
するとー蘭が口を開いた。
ありがとう、くるみ・・。
彼女は泣きながら言った。
この世界でやっと、生きていけそうな気がするー
その言葉に、秋のメンバーはうなづいた。
引き続きくるみを探す刈田(かりた)に、ハルが音による情報を伝える。
声の響き具合からして、天井の高いところ。
ドーム状の広い空間で、水がある。その上は外につながっているので、地下ではない。
水の大本を辿ってー
そう言われ、刈田は走り出す。
百舌は、産声が直にも聞こえたことに気付いていた。
近い・・
そう思った彼は、あることに気付く。
それは、蟻の存在だった。
蟻は血液にも群がる・・彼は考えた。
赤ん坊は脂まみれ、このままだと母子共に襲われる。
くるみはまだ動けないー!!
彼はすぐに、叫んだ。
誰か早くくるみと合流しろ。ロボットの名前を訊き出せー
その声に、流星はロボットはカシオペアだ、と答える。
するとのび太(のびた)が、位置を覚えている・・と笑みを浮かべた。
彼の指示で、刈田はくるみたちのところへ向かう。
その間にー百舌は、蟻に切りかかった。
油が好物だったよなー
彼はそう呟き、自らランプの油を浴びる。
さあ来い、油も血もあるぞー
その頃、花(はな)は頑張った藤子をねぎらっていた。
蝉丸(せみまる)が、自分もあんな風にして生まれたのだろうか・・と呟く。
母ちゃん、ありがとうー
その言葉に、ナツも泣く。
蟻をおびき寄せながら、百舌が花に通信を入れた。
呼びかけられ、花は驚く。
彼女は百舌に、外に出たら聞きたいことがあるーと話した。
両親のことか・・。
そこで百舌は、なぜ花という名前になったか知っているか、と彼女に尋ねる。
桜の花とかから取ったんじゃないのか・・と戸惑う彼女に、百舌は話した。
花は、一つの花を表すのではないーと。
花が産まれる前、貴士はこう言っていた。
ー結局植物が一番強いんだよな。
未来に行ってあらゆる動物がいなくなってたとしても、植物は繁っていると思う。
花を咲かせる植物があるかどうかは分からない。でも必ずまた、そう進化する。
花というのは植物が工夫に工夫を重ねて作った、最終勝利形態だ。
その時点での完成型だよー
貴士はそう言い、祈った。
ーたくましく自分らしく、最善を尽くして生きてほしい。
その言葉に、美帆(みほ)もうなづく。
ー図太く諦め悪く、自信をもって身を結んでほしいわ。
それを聞いた花の瞳に、涙が浮かぶ。
2人はお前のために生きた。
それは何があっても、揺るがないー
百舌はそう言い、通信を切った。
彼はお掃除ロボットを捨て、蟻を連れて走る。
じいさま、叔父上、シェルターはどうやら皆失敗したようです。
でも私が育てた子供たちは、ここで生きています。
見てくれましたかー?
彼は戦いながら、思った。
私の手柄ではない。彼らがそれぞれの力を伸ばして合わせ、これからを超えていくのでしょう。
彼は初めて見た安吾たちの姿を思い出し、くるみの子供を見たかったな・・と残念に思う。
ねえ先輩、どうして我々は自分で未来に行こうと思わなかったのでしょうね。
彼は貴士に問うた。
でも・・それでいいー
彼は蟻に、ナイフを振るった。
くるみ、こんなところに連れてきて申し訳なかった。
百舌は時間と距離を稼げたことを確認し、腹を決める。
蟻は先導する者を追う。食らう気なら、食い尽くせ!!
来いー!!
彼は無数の蟻と、対峙した。
身体を食われるのを感じながら、彼は思った。
過去の遺物は、過去へ還ろうー
始まりと終わり。
今回はくるみが出産し、百舌が死神としての運命に決着をつけた回でした。
出産シーン、すごくリアルで呑まれました。
こんなに丁寧に描写してるの、漫画では見たことないかも。
全てがリアルで、素晴らしかったです。
常に鷭と藤子が大丈夫、と励ます姿もすごく良かったです。
いい医者になれるよ、2人共。
膝を立てて産むのは、確かに胎児がするっと降りてきそうでいいかも。
仰向けで産むスタイルしか想像できなかったので、こんな出産方法もあるのかーと非常に興味深かったです。
取材のたまものなのでしょうね。
そして生まれた瞬間の、くるみと流星の動きがすごすぎて、もう・・。
身体が傷むはずなのに、すぐに全力で赤ん坊を抱きしめるくるみ。
赤ん坊の身を案じて、すぐに唇に吸い付いた流星。
2人共立派に親の顔でしたね。
きっと互いに支え合える、良い両親になるのだ、と思わせてくれました。
確かにくるみの言うように、この世界には何があるか分かりません。
まだ佐渡に住めるかもわかっていませんからね、生活を始めるのにだって苦戦するでしょう。
今回は成功しましたが、毎回このような出産が上手くいくという保証もありません。
これからも、不安はつきまとうでしょう・・。
でも逆に、皆に助けられ見守られることで、幸せな子育てはできることでしょう。
それに流星のいうように、元の世界にあった病気がなくなっている可能性もあります。
悲観するばかりでなく、この世界で生きていくことを目標にするー
ここでの子育てには、そんな覚悟がいるでしょうね。
未来で生まれた子供だから、彼らとは違う性質を備えている可能性もあります。
色んな可能性があるから、未来は面白いのだと思うのです。
どうか新がすくすく元気に育っていきますように・・。
願い続けたいと思います。
さて、後は蘭の言葉にも、号泣でした。
くるみの身を案じる蘭にも涙したし、この世界で生きられる気がする・・というその言葉にも、涙。
ようやくそう思えるようになったんだね・・。
本当に良かった。
蘭がどれだけ、秋のチームのメンバーのことを思っているかがよく分かりますね。
くるみの出産、皆で共有できて本当に幸せだったと思います。
きっとこの体験が、今後の皆の気持ちのありようを大きく変えていくことになるのでしょう。
地上で再会するその時が、楽しみですね!
くるみ、流星、本当におめでとう。お疲れ様でした!
さて、今回はもう1つ。
百舌の話がありました。
くるみと新を守るため、彼は大きな決断を、自分に下しました、。
ある意味死神が、命を守るために一つの命を切り捨てた・・とも取れますね。
悲しい結末ですが、百舌らしいといえば百舌らしいです。
彼もまた、貴士同様使命には命を賭けていたのですよね。
ただそのやり方が間違っていたのです。
彼らがしたことは、ここに来ても許すことはできません。
でも、その裏には未来の命を守りたいという思いがあったことは、忘れないでいたいと思います。
今回は彼の心情部分もあって、過去の様子が分かりました。
そこを見ても、百舌がどんな思い出7SEEDS計画を進めてきたかがよく分かりました。
産まれて間もない頃から、世界が滅ぶと分かっている人生は、どんなものだったのでしょう。
父親はその重圧に耐えきれず、自殺。
そして誘拐に遭い、生き抜く力の必要さを知った彼は7SEEDS計画に自分の体験を投影していった・・。
ある意味彼も、環境の犠牲だったのかもしれません。
こんな特殊環境に置かれたからこそ、彼は夏のAチームへの間違いにも気づくことができなかったのでしょう。
最後まで謝れなかったのも、小さい時から刷り込まれてきた価値観を今更覆すことができなかったからかもしれませんね。
彼にとっては、どれだけ批判されても自分のしたことが正しかったのでしょう。
最後まで理解し合えなかったのは、悲しいことでしたね・・。
でも皆、百舌が必死だったことは知っているはずです。
夏のAもBも、彼がいつも一生懸命だったことは分かっているのでは・・と思います。
だから全員で地上に出ることは叶いませんでしたが、彼らは百舌の思いも汲んで生きて行ってくれるといいですね。
やり方は間違っていた。でも、皆未来に思いを託してきた・・そのことには、気づいてほしいです。
百舌も、自問していましたね。
どうして皆、未来に来るという選択肢はなかったのかー
でもわたしも、なんとなく分かる気はします。
シェルターと未来に行ける道、どっちを子供のために選ぶかと言われたら、わたしは未来に賭ける気がします。
シェルターなら、一緒に入れるかもしれない。
でも世界滅亡のとき、本当にシェルターが機能するか分からない。いつまで滅亡の影響が続くのかも分からない・・。
そうなることを予想すると、わたしは子供たちに未来を託すと思います。
未来で、子供たちは生きられるー
その結果は見られないから、願うしかありません。
でも現実に立ち向かうより、未来に生きることを願うほうが希望がある気がするのです。
貴士や皆の家族も、それを願ったのではないでしょうか。
そして滅亡を知っていた人々は、皆未来に希望を託しました。
今はその人たちは皆いないけど、彼らはその思いを確かに受け取りました。
だから、計画者たちは来なかったのでしょう・・。
百舌の事情を知り、今なら分かります。
そして彼の言う通り、それでよかったのだと思います。
何も知らない子供たちだからこそ、一から始めることができるのでしょう。
大人はそれを見守る側で、良かったのだと思います。
今後はつながれた新しい命が、この大地で育っていくのでしょう。
新や、方舟の子供たちもいます。
ナツたち第一陣がいて、その次がある・・。
それは未来ある子供にしか広げられなかった世界だと思います。
貴士や要の願った未来が、そこにはあります。
過去の遺物は過去に還ろうー
悲しい言葉ではありますが、真理だとも思います。
輪を紡ぎ、次につなげていくー
それが、7SEEDS計画の神髄だったのではないでしょうか。
百舌、計画者たちが皆亡くなった中、最後までありがとうございました。
もう子供たちは大丈夫だと思います。
お疲れ様でした。
さて、次回は脱出ですね。
出産も終わり、皆つながりました。
後は地上に出るのみです!
方舟組と嵐が心配ですね・・。
何とか地上に出る方法が見つかれば、と思います。
次回も楽しみです☆
ついに出産の始まってしまったくるみ。
一方方舟は、未だ天井から出ることができません。
避難が急がれる中、ついにくるみはこの世界初めての子供を産むこととなるのでしょうか。
百舌はそこに、間に合うのかー?!
感想です☆
最終章1 「-暁闇からー」
※以下、ネタバレあり※
<現在地>
・花・ナツ・蝉丸・朔也・・佐渡
・藤子・ちさ・・佐渡
・ひばり ・・佐渡
・ハル・角又・小瑠璃・あゆ・新巻・・佐渡
・のび太・蛍・秋ヲ・鷭・・鍵島
・安吾・涼・まつり・・佐渡
・源五郎・茜・刈田・・鍵島
・虹子・ちまき・牡丹・蘭・・鍵島
・虹子・ちまき・牡丹・蘭・・鍵島
・嵐・・佐渡
・百舌・・鍵島
・くるみ・流星・・鍵島
◎あらすじ◎
要(かなめ)・・お前は全てが滅んでしまった世界を見たいか?
私は見たくない・・。
父はそう言って、首をくくったー
百舌(もず)は、過去を思い返していた。
自分が産まれる前からずっと、祖父と父と叔父は話し合ってきた。
隕石が降り注ぐ、その日のことをー。
何をしたらいいのか、どう備えたらいいのか、どうしたら人は生き延びられるのか。
そして、誰を残すのかー
それは世間には決して知らせられない。近しい人間にも話せなかった。
父はその重圧に耐えきれなかった。
己が生きているうちに、必ずその日が来ることに・・。
彼は必死に、くるみの名を呼び続けた。
ー僕がお父さんの代わりをするので、参加させてください。
百舌はシェルター建設の横で進んでいる様々な計画の中で、特に7SEEDS計画に惹かれた。
彼は安吾(あんご)たちが産まれて間もない頃に、彼らに会いに行ったことがあった。
この子たちが行くんだ。未来に行く子供たち!!
百舌は、子供ながらにワクワクした。
それからは、安吾たちとその後に選ばれた数十人、彼らを未来で生かすためだけに自分がいた。
それが、彼の人生の全てだったー。
百舌は何度もくるみを呼びながら、絶対に命を絶やすなーと願った。
どうしてなのか・・
彼は貴士(たかし)に問う。
貴士先輩、この使命感みたいなものは、どこから来るんでしょうねー
その頃、くるみの陣痛の感覚はどんどん短くなっていた。
それに合わせて、痛みも増していく。
陣痛が来るたびに、彼女は叫び声をあげた。
痛い、痛い・・
彼女は呻きながらも、出産に向けて下着を脱ぐ。
そして横になる彼女に、お湯はいるか、と流星(りゅうせい)は尋ねた。
お湯はすぐにはいらない・・くるみはそう答える。
赤ちゃんはすぐに洗わなくていい、と鷭(ばん)が言っていたのだ。
その代わり、水がほしい・・と彼女は言った。
腰をさすって、押してー
彼女の要求に、流星はただ応え続けるので精いっぱいだった。
くるみは膝を立て、赤ちゃんが出てくるのを待つ。
痛い、痛い、痛い。
これでいいの?大丈夫?
彼女の中の、焦りは募った。
分からない。もし問題があっても、帝王切開にもできない。
もし普通じゃなかったら、死んでしまったらー
だがそう心配する間にも、陣痛はやってくる。
彼女は痛みに、呻いたー
その声は、微かだがハルの耳に届いた。
彼はすぐに、皆に静かにするように伝える。
そのハルの剣幕に、皆音を遮断した。
そしてー耳を澄ませる・・
すると、悲鳴のような声がお掃除ロボットを駆け巡った。
その声に、秋のメンバーははっとする。
くるみー?!
くるみさんって、妊婦の人・・?!
藤子(ふじこ)も、息を呑む。
鷭が、大声で叫んだ。
くるみさん!!
彼は汗を浮かべた。
陣痛が始まっているのかもしれない・・。
それを聞いた秋ヲ(あきを)たちは、どよめく。
そんなの大丈夫なのか・・?!
一方百舌はその声で、近くにいたお掃除ロボットを見つけた。
そこからは、鷭の大きな声が響いてきた。
くるみさん、聞こえますか?どういう状況ですか?
その声は、くるみたちの元にも届いていた。
彼らはお掃除ロボットの存在には気付いていなかったが、ロボットはどうやら近くにいるようだった。
陣痛が始まっているんですね・・。
そう言うと、鷭は彼女に指示した。
息をしっかり吐いて。呼吸法の練習をしたのを思い出してーと。
そこで、くるみは鷭に習ったことを思い出した。
ー息を吐くとき、身体は緩むんですよ。
あなたが浅い息をすると赤ちゃんも苦しくなるので、あなたの気持ちがお産を楽にしますー
心を強く持ってー
だが痛みは、その間も訪れる。
くるみは余りの痛さに、歯を食いしばって呻いた。
無理、無理ー!!
その声に、鷭は尚も呼び掛けた。
くるみさん、聞いてー。
彼は必死に呼びかけた。
その痛みは自然なことで、おかしいことではないから。
何も悪いことなんて起こってない。順調だからね。
あなたの体に産む準備ができて、だから今そうなってる。
心配しないで、安心して、大丈夫。
鷭は何度も、そう繰り返した。
それを聞いていた涼(りょう)は、鷭にもあんな大声が出るんだ・・と感心する。
藤子が、そこに入った。
彼女はくるみの態勢を聞き、仰向けよりは膝を立てて体を起こした方がいいーと話した。
藤子は元の世界で、第三世界のボランティアをしていた。
そこの女性は、医者が間に合わないときは皆その姿勢で子供を出産していたのだ。
膝で立って、自分で産むー
その案に、鷭もその方がいい、とうなづく。
そこでくるみは、陣痛の合間に移動した。
倒れた木に掴まって、身体を支える。
そうすれば子供は重力で降りてくるー
藤子がそう説明する。
でも子供は落とさないで!
今度は鷭が言う。
しっかり受け止めてー
そう聞いた流星は、彼女の足の間に腕を伸ばす。
大丈夫だ、俺がちゃんと受け止める!!
するとーくるみの股から、水がドバっと出た。
驚いた流星は叫ぶが、それは羊水だ、と鷭たちは説明する。
破水した・・早く産まなきゃ。
くるみの心に、焦りが生じる。
すぐ産まないと、赤ちゃんが苦しいー!!
その不安を察し、鷭が焦らないで、と言い聞かす。
これは普通のことだからー
そう言われ、くるみは呼吸法を繰り返す。
そのやり取りを聞いていた蘭の瞳から、涙がこぼれた。
だからお産なんて・・あんたが死んだら・・
その震える手を、そっと牡丹(ぼたん)が包んだ。
彼女は優しい笑みで、蘭を支えるー
茜(あかね)も、必死に呼びかけ続けた。
くるみは痛みに悶えながらも、必死に呼吸した。
流星がその体を、支え続ける。
もう陣痛の間隔は、全然なかった。
そろそろ出る頃だー
するとくるみが、全部漏れる・・と悲鳴をあげた。
すぐさま、藤子が応える。
尿とか便とか出るのは普通の事だ。赤ちゃんは腸をこそげて出てくるのだから、全部出て当たり前だ!!
彼女はそう励ます。
その時、くるみの股から血がこぼれた。
それを見た流星は叫ぶが、鷭が子宮口が開いただけだから大丈夫だ、と言い聞かせる。
くるみの体の痛みは、どんどん下に下がってきていた。
彼女がそう伝えると、鷭はそれは赤ちゃんが下がってきているからだ、と話す。
順調だから。大丈夫。
鷭と藤子は、代わる代わる彼女を安心させようと声を掛け続ける。
あなたならできる。もう少しだ。いきんでー
鷭の言葉で、くるみは体に力を込めた。
その瞬間ー流星の手に、何かが触れる。
それは赤ん坊の頭だった。
引っ張らないで、そのままー鷭が伝える。
くるみが、渾身の力でいきんだ。
叫び声をあげながら、彼女は痛みに向かう。
するとー流星の腕に、赤ん坊が降りて来た。
それを見た2人は、目を見張った。
くるみはすぐに、赤ん坊を力いっぱい抱きしめるー
くるみの悲鳴が途絶えたことで、皆は口をつぐんだ。
流星が、赤ちゃんが泣かない・・と青ざめた。
何か口に詰まっているようだ・・顔色の悪い赤ん坊を見て、流星は思わずその唇を吸った。
そして詰まっているものを吸い出すと、彼は激しくむせ返った。
くるみはその姿に驚きながらも、赤ん坊を見つめる。
新(あらた)・・
彼女はそっと呟いた。
新・・
2人は、そっと赤ん坊を抱きしめる。
その時、赤ん坊は産声をあげた。
その柔らかい泣き声に、皆息を呑み、安堵の息をつくー
産まれたー・・
喜んで手を取り合う者、泣き崩れる者、ほっとして脱力する者・・
皆それぞれ、赤ん坊の誕生を喜んだ。
鷭がすぐに、温めてあげるよう2人に言う。
彼はくるみにも休むように、と話した。
すると・・流星が口を開いた。
彼はくるみに、すごいよ・・と言った。
そして泣きながら、彼は話した。
よく人は一人で生まれて一人で死んでいくとか言うけど、産まれるときは必ずお母さんが一緒なんだよなー
この子はお父さんも一緒だったよ・・
そうくるみがほほ笑み、流星もうなづく。
うん、全然一人じゃない・・。
すると、そこにお掃除ロボットがやってきた。
皆も一緒でしたよー
そう鷭の声がするのを聞いて、彼らはこのロボットがつながっていたのか、と驚く。
鷭が、藤子に声をかけた。
へその緒をどうするかー
彼に振られ、藤子もうなづいた。
切るか、切らないかー
鷭は自分がついていたら切る選択もあったが、やっぱり感染症が怖い、と言った。
藤子も同意し、切らない場合のリスクはないし、その方がいいだろう、と答える。
そこで鷭はくるみに、へその緒はそのままにしよう、と話した。
自然に取れるまで、胎盤と一緒にしておこうー
彼らが胎盤は食べることもできるのだと話すのを聞いて、流星は驚く。
くるみは、新にお乳をあげていた。
無事に出たことに、彼女はほっとしていた。
その姿に、流星は再びすごい・・と感じる。
するとくるみは、流星もすごかった、と言った。
咄嗟に子供の口から、吸い出してた・・そう言われて、彼は照れる。
名前・・新って呼んでたー?
彼はくるみにそう尋ねた。
くるみはうなづき、顔を見たらそう思ったのだ、と話す。
子供の名前は、新に決まった。
ちなみに女の子だー
その報告に、また皆声をあげる。
鷭に言われ、くるみは横になることにした。
新を抱きながら、彼女は呟いた。
こんな世界に生まれてきて、生きていけるのかな・・。
彼女は考えた。
どんな病気があるのかも分からない。薬もワクチンもない。
何を食べさせていいのかも分からない・・。
こんな世界に産み出すなんて、ひどいことしたのかなー
そう言うと、流星はうなづいた。
でも逆に、昔あった病気がなくなってるかもしれないじゃんー
その言葉に、くるみは思わず吹き出す。
流星の楽観主義は、今はいいところだということにしておく・・
彼女はそう言うと、眠りについた。
ありがとう、頼もしかった・・。
そう言われ、流星は自分の手を見やる。
新を抱き留めた感触がよみがえり、彼は再び泣いた・・。
鷭が、藤子に礼を言った。
女性がついていてくれて、安心したと思う・・
そう話す彼に、藤子は出しゃばって済まなかった、と謝る。
だが鷭は心強かった、と笑う。
会えるのが楽しみですー
そう言われて、藤子もほほ笑むのだった。
茜は、くるみにおめでとうを言った。
それに続き、皆くるみの出産を祝う。
するとー蘭が口を開いた。
ありがとう、くるみ・・。
彼女は泣きながら言った。
この世界でやっと、生きていけそうな気がするー
その言葉に、秋のメンバーはうなづいた。
引き続きくるみを探す刈田(かりた)に、ハルが音による情報を伝える。
声の響き具合からして、天井の高いところ。
ドーム状の広い空間で、水がある。その上は外につながっているので、地下ではない。
水の大本を辿ってー
そう言われ、刈田は走り出す。
百舌は、産声が直にも聞こえたことに気付いていた。
近い・・
そう思った彼は、あることに気付く。
それは、蟻の存在だった。
蟻は血液にも群がる・・彼は考えた。
赤ん坊は脂まみれ、このままだと母子共に襲われる。
くるみはまだ動けないー!!
彼はすぐに、叫んだ。
誰か早くくるみと合流しろ。ロボットの名前を訊き出せー
その声に、流星はロボットはカシオペアだ、と答える。
するとのび太(のびた)が、位置を覚えている・・と笑みを浮かべた。
彼の指示で、刈田はくるみたちのところへ向かう。
その間にー百舌は、蟻に切りかかった。
油が好物だったよなー
彼はそう呟き、自らランプの油を浴びる。
さあ来い、油も血もあるぞー
その頃、花(はな)は頑張った藤子をねぎらっていた。
蝉丸(せみまる)が、自分もあんな風にして生まれたのだろうか・・と呟く。
母ちゃん、ありがとうー
その言葉に、ナツも泣く。
蟻をおびき寄せながら、百舌が花に通信を入れた。
呼びかけられ、花は驚く。
彼女は百舌に、外に出たら聞きたいことがあるーと話した。
両親のことか・・。
そこで百舌は、なぜ花という名前になったか知っているか、と彼女に尋ねる。
桜の花とかから取ったんじゃないのか・・と戸惑う彼女に、百舌は話した。
花は、一つの花を表すのではないーと。
花が産まれる前、貴士はこう言っていた。
ー結局植物が一番強いんだよな。
未来に行ってあらゆる動物がいなくなってたとしても、植物は繁っていると思う。
花を咲かせる植物があるかどうかは分からない。でも必ずまた、そう進化する。
花というのは植物が工夫に工夫を重ねて作った、最終勝利形態だ。
その時点での完成型だよー
貴士はそう言い、祈った。
ーたくましく自分らしく、最善を尽くして生きてほしい。
その言葉に、美帆(みほ)もうなづく。
ー図太く諦め悪く、自信をもって身を結んでほしいわ。
それを聞いた花の瞳に、涙が浮かぶ。
2人はお前のために生きた。
それは何があっても、揺るがないー
百舌はそう言い、通信を切った。
彼はお掃除ロボットを捨て、蟻を連れて走る。
じいさま、叔父上、シェルターはどうやら皆失敗したようです。
でも私が育てた子供たちは、ここで生きています。
見てくれましたかー?
彼は戦いながら、思った。
私の手柄ではない。彼らがそれぞれの力を伸ばして合わせ、これからを超えていくのでしょう。
彼は初めて見た安吾たちの姿を思い出し、くるみの子供を見たかったな・・と残念に思う。
ねえ先輩、どうして我々は自分で未来に行こうと思わなかったのでしょうね。
彼は貴士に問うた。
でも・・それでいいー
彼は蟻に、ナイフを振るった。
くるみ、こんなところに連れてきて申し訳なかった。
百舌は時間と距離を稼げたことを確認し、腹を決める。
蟻は先導する者を追う。食らう気なら、食い尽くせ!!
来いー!!
彼は無数の蟻と、対峙した。
身体を食われるのを感じながら、彼は思った。
過去の遺物は、過去へ還ろうー
始まりと終わり。
今回はくるみが出産し、百舌が死神としての運命に決着をつけた回でした。
出産シーン、すごくリアルで呑まれました。
こんなに丁寧に描写してるの、漫画では見たことないかも。
全てがリアルで、素晴らしかったです。
常に鷭と藤子が大丈夫、と励ます姿もすごく良かったです。
いい医者になれるよ、2人共。
膝を立てて産むのは、確かに胎児がするっと降りてきそうでいいかも。
仰向けで産むスタイルしか想像できなかったので、こんな出産方法もあるのかーと非常に興味深かったです。
取材のたまものなのでしょうね。
そして生まれた瞬間の、くるみと流星の動きがすごすぎて、もう・・。
身体が傷むはずなのに、すぐに全力で赤ん坊を抱きしめるくるみ。
赤ん坊の身を案じて、すぐに唇に吸い付いた流星。
2人共立派に親の顔でしたね。
きっと互いに支え合える、良い両親になるのだ、と思わせてくれました。
確かにくるみの言うように、この世界には何があるか分かりません。
まだ佐渡に住めるかもわかっていませんからね、生活を始めるのにだって苦戦するでしょう。
今回は成功しましたが、毎回このような出産が上手くいくという保証もありません。
これからも、不安はつきまとうでしょう・・。
でも逆に、皆に助けられ見守られることで、幸せな子育てはできることでしょう。
それに流星のいうように、元の世界にあった病気がなくなっている可能性もあります。
悲観するばかりでなく、この世界で生きていくことを目標にするー
ここでの子育てには、そんな覚悟がいるでしょうね。
未来で生まれた子供だから、彼らとは違う性質を備えている可能性もあります。
色んな可能性があるから、未来は面白いのだと思うのです。
どうか新がすくすく元気に育っていきますように・・。
願い続けたいと思います。
さて、後は蘭の言葉にも、号泣でした。
くるみの身を案じる蘭にも涙したし、この世界で生きられる気がする・・というその言葉にも、涙。
ようやくそう思えるようになったんだね・・。
本当に良かった。
蘭がどれだけ、秋のチームのメンバーのことを思っているかがよく分かりますね。
くるみの出産、皆で共有できて本当に幸せだったと思います。
きっとこの体験が、今後の皆の気持ちのありようを大きく変えていくことになるのでしょう。
地上で再会するその時が、楽しみですね!
くるみ、流星、本当におめでとう。お疲れ様でした!
さて、今回はもう1つ。
百舌の話がありました。
くるみと新を守るため、彼は大きな決断を、自分に下しました、。
ある意味死神が、命を守るために一つの命を切り捨てた・・とも取れますね。
悲しい結末ですが、百舌らしいといえば百舌らしいです。
彼もまた、貴士同様使命には命を賭けていたのですよね。
ただそのやり方が間違っていたのです。
彼らがしたことは、ここに来ても許すことはできません。
でも、その裏には未来の命を守りたいという思いがあったことは、忘れないでいたいと思います。
今回は彼の心情部分もあって、過去の様子が分かりました。
そこを見ても、百舌がどんな思い出7SEEDS計画を進めてきたかがよく分かりました。
産まれて間もない頃から、世界が滅ぶと分かっている人生は、どんなものだったのでしょう。
父親はその重圧に耐えきれず、自殺。
そして誘拐に遭い、生き抜く力の必要さを知った彼は7SEEDS計画に自分の体験を投影していった・・。
ある意味彼も、環境の犠牲だったのかもしれません。
こんな特殊環境に置かれたからこそ、彼は夏のAチームへの間違いにも気づくことができなかったのでしょう。
最後まで謝れなかったのも、小さい時から刷り込まれてきた価値観を今更覆すことができなかったからかもしれませんね。
彼にとっては、どれだけ批判されても自分のしたことが正しかったのでしょう。
最後まで理解し合えなかったのは、悲しいことでしたね・・。
でも皆、百舌が必死だったことは知っているはずです。
夏のAもBも、彼がいつも一生懸命だったことは分かっているのでは・・と思います。
だから全員で地上に出ることは叶いませんでしたが、彼らは百舌の思いも汲んで生きて行ってくれるといいですね。
やり方は間違っていた。でも、皆未来に思いを託してきた・・そのことには、気づいてほしいです。
百舌も、自問していましたね。
どうして皆、未来に来るという選択肢はなかったのかー
でもわたしも、なんとなく分かる気はします。
シェルターと未来に行ける道、どっちを子供のために選ぶかと言われたら、わたしは未来に賭ける気がします。
シェルターなら、一緒に入れるかもしれない。
でも世界滅亡のとき、本当にシェルターが機能するか分からない。いつまで滅亡の影響が続くのかも分からない・・。
そうなることを予想すると、わたしは子供たちに未来を託すと思います。
未来で、子供たちは生きられるー
その結果は見られないから、願うしかありません。
でも現実に立ち向かうより、未来に生きることを願うほうが希望がある気がするのです。
貴士や皆の家族も、それを願ったのではないでしょうか。
そして滅亡を知っていた人々は、皆未来に希望を託しました。
今はその人たちは皆いないけど、彼らはその思いを確かに受け取りました。
だから、計画者たちは来なかったのでしょう・・。
百舌の事情を知り、今なら分かります。
そして彼の言う通り、それでよかったのだと思います。
何も知らない子供たちだからこそ、一から始めることができるのでしょう。
大人はそれを見守る側で、良かったのだと思います。
今後はつながれた新しい命が、この大地で育っていくのでしょう。
新や、方舟の子供たちもいます。
ナツたち第一陣がいて、その次がある・・。
それは未来ある子供にしか広げられなかった世界だと思います。
貴士や要の願った未来が、そこにはあります。
過去の遺物は過去に還ろうー
悲しい言葉ではありますが、真理だとも思います。
輪を紡ぎ、次につなげていくー
それが、7SEEDS計画の神髄だったのではないでしょうか。
百舌、計画者たちが皆亡くなった中、最後までありがとうございました。
もう子供たちは大丈夫だと思います。
お疲れ様でした。
さて、次回は脱出ですね。
出産も終わり、皆つながりました。
後は地上に出るのみです!
方舟組と嵐が心配ですね・・。
何とか地上に出る方法が見つかれば、と思います。
次回も楽しみです☆
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