今回から、外伝です!
佐渡で合流した7SEEDSのメンバーたち。
彼らは早速佐渡での生活をスタートしましたが、果たしてその後の彼らの生活はどうなったのでしょうか。
そして安吾たちは、どうしているのでしょうか。
感想です☆
前編 「-New Team-」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
涼(りょう)、待て!!
安吾(あんご)は彼の後を追った。
涼は、船を貸せと言ってもあいつらは貸さないだろうから、こっそり奪っていくしかない、と足を速める。
だがそんな彼を、安吾は必死で止めた。
それは、絶対に駄目だー
佐渡で、暮らし始めた。
花(はな)は朝、鳥の声で目覚めた。
日差しを浴びて、身体が起きる。
そこに、ナツがやってきて挨拶した。
眠れたか、と訊くと、彼女は色んな音が気になって余り眠れなかったと言う。
彼らは全員集合してすぐは船で寝起きしていたが、少しずつ陸に移動して体を慣れさせ始めたのだ。
くるみたちだけが、まだ船で生活をしている。
空を見上げ、花は今日も雨が降るかな・・と呟いた。
ここのところ、毎日雨は降り続いている。
ふと、彼女はもう焚き木がまとめてあるのを見て、誰がやってくれたのだろう、と感心した。
と、そこへ藤子(ふじこ)が起きてくる。
普段遅起きの藤子だが、どうやら彼女もよく眠れなかったらしい。
藤子は花に、昨晩嵐(あらし)と木の上でデートしているのを見たと言い、ワイルドで信じられない、とナツに語った。
藤子やちさは、初めから気さくに話しかけてくれるー
ナツはそのことを、嬉しく思った。
それから藤子は、水時計を作ったという話をした。
かめの水が一定の量が一定の間隔で落ちれば、減った水の量で一分一時間が計れるのだ。
これからは共通認識が必要になる・・彼女はそう言った。
今日は何日の何時、ここはどこでそれは何か。
植物の名前や動物の名前。
大人数で生活するには、全員が同じ認識を持っていないといけないのだ。
時間も1時間ごとに鐘をつくなりで、知らせられるようにしたい・・
そう話す藤子に、花は納得する。
さすが藤子!!
彼女は思いっきり、藤子に抱き着くのだった。
その様子を見ていたナツは、思わず微笑んだ。
花の表情が、皆に出会ってから柔らかくなった。
嵐や春のチームの皆と会って、ほっとしたのだろう。
とても柔らかくて優しい顔をする彼女を、可愛いとナツは思った。
そしてデートなんて羨ましいな・・と彼女はうっとりする。
するとそこに、蝉丸(せみまる)が顔を出した。
彼に訊かれて、ナツは花と嵐のデートの件を話す。
それを聞いた蝉丸は、ナツとデートすることを考えた。
だが彼には、ナツがどんなデートを喜ぶのかがさっぱり分からなかった。
彼の思い悩む様子に、ナツは不穏なものを感じる。
とりあえず2人は、朝食の準備を始めることにするのだった。
メンバーは、30人になった。
初対面の人が多くて、ナツは緊張する毎日を送っていた。
集まってまず初めにしたことは、チームを組みなおすことだった。
源五郎(げんごろう)の提案で、実用的なチーム分けをすることにしたのだ。
まずは海チーム。
海と海岸の地形を把握して、食べられるもの使えるものを集めるチームで、リーダーは海女の茜(あかね)だ。
彼女は源五郎に他に誰をメンバーにしたいか問われ、嵐を選ぶ。
水泳の腕を買われた嵐は、照れる。
他にスポーツ万能な流星(りゅうせい)が加わり、彼らは毎日海に出ていくようになった。
魚は増やしたいから、なるべく捕らないー
そう決めて、彼らは少しずつ貝などが食べられるか調べていった。
ふと嵐は、佐渡の地下にいたゲル状の生き物を見た気がした。
あそこから逃げ出せたのなら、良かった・・。
彼は一人、そう安堵するのだった。
続いては空チームだ。
リーダーは小瑠璃(こるり)で、空から島全体の地形を把握することが仕事だ。
彼女はなんと、パートナーにちまきを選んだ。
ハルもちまきも、予想しなかった選出に目を見開く。
一緒に飛んで、絵を描いてほしいーと彼女は説明する。
どうやら髪の毛がクリクリ同士、ひそかに仲良くなっていたらしい。
ハルはそのことに、一抹の不安を感じるのだった。
早速、小瑠璃はちまきを連れて飛ぶようになった。
最初は怖がっていたちまきも、次第に風を気持ちいいと思うようになる。
彼らは佐渡の二重構造を全て把握しよう、と毎日出ていくのだった。
もう1つ、探索チームとして地上組が用意された。
リーダーは花。彼女はパートナーに、朔也(さくや)を選ぶ。
全体を見て歩くーその任務には、朔也の記憶力が絶対に必要だった。
彼らも毎日、探索に出た。
佐渡は、水のせいで渡れない道も多かった。
水路を開拓したほうがいいかも・・花はそう感じる。
今は恐らく雨季で、水は豊富にある。
そもそも佐渡は乾季でも水があるので、本格的な雨季にはどうなるのかがまだ読めなかった。
また佐渡には、あちこちに地下とつながっていたであろう地点があった。
しばらくは地響きや煙が出たりしたが、それもやがて落ち着いた。
地下が落ち着いたのなら、良かった・・。
花と朔也は、そう息をつくのだった。
次は、動物チームだ。
リーダーはもちろん源五郎。
彼はパートナーに、新巻(あらまき)を指名した。
2人で動物の種類と個体数、生態の調査と食料調達をしよう、と言われ、新巻は笑顔でうなづく。
するとそれに、あゆが異論を唱えた。
彼女は自分が新巻と組むつもりだったと怒るが、あゆは植物チームのリーダーになるので、新巻は渡せない、と源五郎は諭す。
そこであゆは、だったら角又(つのまた)をもらうと彼を引っ張るが、源五郎はそれも却下した。
角又は弓が得意なので、彼も動物チームにもらうー
その正当な理由に、角又も動物チーム行きを了承するのだった。
その結果に、あゆはじゃあ植物チームは誰と組めばいいのか、と怒る。
すると源五郎は、ハルを推薦した。
彼の耳と感覚で、森を知り尽くしてほしいー
そう言われ、思ってもみなかった選出にハルは戸惑う。
あゆは、ハルが使えるのか、とまだ納得していない様子だ。
そこで源五郎が、もう1人誰か植物チームに入ってほしい、と言った。
それを聞いた嵐は、手をあげるー
彼は、なんとナツを推薦した。
ナツはこっちの世界に来てからずっと、食べられるものや食べられないものなどをメモし続けてきた。
きっと役に立つはずだーと彼は話す。
あゆの視線が刺さり、ナツは思わず背をびくつかせた。
溜まらず蝉丸も申し出るが、彼はシェフなのでダメだと源五郎が却下する。
頑張れ、ナツ。負けるんじゃないぞー
仕方なく、蝉丸は彼女を見送るのだった。
早速、3人で出かけることになった。
嵐が推薦してくれたのは嬉しいが、ナツはこのメンバーに緊張がマックスだった。
初対面の中の人でも、あゆは特に怖かったのだ。
美人だし、さらっとしてすらっとしている。
愛想もなく、言葉もキツい。
にっこりしてくれないと話すことのできない自分を、ナツは呪った。
またハルも、不必要なとは話さずしーんとしているタイプだった。
3人の間には、特に会話はないのだった・・。
そこに、同じく調査に出ていた動物チームが合流する。
当面は一緒に行動したほうがいいかも・・源五郎の提案で、2チームは共に歩き出した。
乾燥した大地も厄介だけど、これだけ水があって植物が茂っていると、危険も増すなー
源五郎が呟いた。
湿度が高いと、怪我をしたら化膿するし、病気にもかかりやすい。
また虫もごっそりいるので、毒にも気を付けなければ・・と彼は心した。
ふと木の上に実を見つけたあゆが、角又を引っ張っていく。
2人のやり取りを寂しそうに見ている新巻に気付いたハルは、気になる?と彼に声をかけた。
すると新巻は、気になるのかもしれない・・と笑う。
追われたら逃げたくなるけど、去って行きそうになったら寂しいー
新巻も普通の男なのだな、とハルは安心するのだった。
その後も、彼らは探索を続けた。
鳥は増やしたいから、捕るのはやめようと源五郎が言う。
花の受粉に興味を持ったあゆが、調べる。
蜂の羽音がする、とハルが道を案内する。
皆のスキルの高さに、ナツはついていくだけしかできない。
それでも、ついていけるようになったのは進歩だー
彼女はそう自分を奮い立たせ、頑張るのだった。
更に、チーム分けは続いた。
水と家のチームには、蘭(らん)と虹子(にじこ)がついた。
水の状況を見て、家を建てるところを決めてほしいー
そう頼まれ、2人はどっちがリーダーになるのか、といがみ合う。
彼らも、すぐに周辺を調べに出た。
日当たりは欲しいけど、雨をまともに食らう場所は避けたい。また、畑も流されないようにしないといけない。
とりあえず水質は信用しなければ生活できないが、鉱物毒などの可能性も出てくるだろう・・。
色んな問題点を議論し合いながら、彼らはがっつり検討しながら住む場所を決めよう、と合意するのだった。
それから、住むところが決まってからのチームとして、畑チームが欲しい、と源五郎は言った。
リーダーを引き受けてくれないかと頼まれ、まつりは顔を上げる。
彼女は牡丹(ぼたん)と組み、ストックしてある種を色々試してみることにした。
あゆの助言で、まずは菜種を植えて土を肥やす。
その後は大豆やトウモロコシを増やそう、とまつりは元気に話した。
だがー本当は彼女に元気がないのに、ナツは気づいていた。
その理由は、涼だ。
彼と一緒にいられないことが、まつりの心に影を落としているのだ・・
ナツは、そっと彼女を心配するのだった。
続いては、医療チーム。
これはもちろん、鷭(ばん)と藤子の2人が入ることとなった。
彼らはくるみのケアを始め、皆の体のチェックを頼まれる。
くるみは産後、子宮の戻りによる痛みに苦しんでいた。
だがそれも順調な回復の証拠だー
2人は様子を見に行っては、そう励ますのだった。
それから、大事なのが生活全般のことや在庫をまとめるトップの存在だ。
源五郎は、そのトップに秋ヲ(あきを)を指名した。
すると彼は、サポートにちさをつけてほしい、と申し出た。
鯛網(たいあみ)の祖父に、色々仕込まれているはずだー
その言葉に、花たちもちさは万能だ、と推す。
これで、このチームも決まった。
残る刈田(かりた)は、全員の危機管理をする、ガードの役を任された。
後は子供たちだが、とりあえず藤子が一番頼れそうな蛍(ほたる)に、水時計の管理を頼んだ。
時報を鳴らすのもお願いされ、彼女は嬉しそうに任につく。
本当は子供たちには勉強をさせたいのだが・・
源五郎の言葉に、牡丹もいずれ学校を開こう、とうなづく。
こうして、全メンバーのチーム分けが、完成したのだった。
蛍は船から鐘を持ってきて、1時間ごとにその鐘を鳴らした。
鐘で知らせるようになりたいから、いずれはモールス信号も勉強したい、と彼女は前向きだ。
それを聞いたひばりが、また良い子ぶって、と彼女を睨む。
あんたが良い子にすると、こっちがだめだと思われるから迷惑だー
そう文句を言うのを聞いた蘭は、それは違う、と2人の間に入る。
羨ましいなら、そう言えば。全部、ひばり自身の問題ではないかー
蘭の子供でも容赦しない言葉に、ひばりは黙る。
そしてすぐに嵐に泣きつきに行く彼女を見て、茜がひばりとのび太(のびた)は海のチームに来たらいい、と提案した。
塩の係をやってほしいー
そう言うと、彼女はいずれは塩田も作りたいと話す。
それぞれ空いた時間は、自分で考えて何でもやる。
トイレは設置したところでし、それ以外でする場合は水源を汚染しないこと。
まずは食料確保に励むようにー
そう取り決め、共同生活はスタートするのだった。
その後、ナツはまつりに声をかけた。
彼女に心配され、まつりは素直に胸の内を明かす。
ここに涼たちがいれば、頼りになるのに・・
その言葉に、ナツもうなづく。
まつりちゃん、顔に出していいんだと思うー
ナツはそう言うと、彼女の手を引いた。
会いに行こうー
2人は、少し離れた安吾たちの住処へ向かうのだった。
安吾と涼は、元気そうだった。
彼らに2人は、近況報告をする。
ナツが植物チームであゆと組むことになったことをまつりが伝えると、安吾は唸った。
あゆは、出来ない奴には厳しいぞー
そう言われ、ナツはどうしたらいいのか、と彼に助言を求める。
するとー安吾は自分たちの採集した植物を、ナツに渡した。
これは食べても大丈夫だと分かったから、これを持ってあゆのところへ行けー
その言葉に、ナツはショックを受ける。
だが安吾は、気にするな、と彼女に話した。
ただのとっかかりだから、やましいことでもない。
あゆは厳しいが、真っすぐだ。上手く付き合えば、強力な味方になる。
そう話す安吾は、自分は嫌われているから名前を出すな、とナツに強く言う。
涼が睨むが、安吾はナツと茂(しげる)を混同している訳ではない、と言い切る。
それから、彼らは2人に頼んだ。
牡丹と、会わせてほしいーと。
船を貸してほしいー
安吾と涼は、牡丹にそう頼んだ。
彼らは外国に行くつもりだ、と話す。
その目的は?
牡丹に問われ、彼らは自分たちはここにいない方がいいだろう、と答えた。
二度と姿を見せないようにする・・
その言葉に、牡丹はそれが理由では渡せない、と断る。
安吾たちの話では、実質船を渡すことになる。
だが今はまだ佐渡が安全かどうかも分からないから、避難できる手段は残しておきたい。
皆が安定して暮らせるようになるまで待ちなさいー
彼女はそう諭すのだった。
また、船は水漏れもしていた。
今の状態では、大きな海を渡ることは難しいだろう・・と牡丹は息をつく。
それを聞いた涼は、やっぱり盗めばよかった、と言い捨てる。
すぐに安吾とまつりが叱り、まつりは涼の腕をきつく抱きしめた・・。
その様子を見ていたナツは、皆で一緒に住むことはできないのだろうか・・と呟く。
それを花に言えるのか?
蝉丸がすぐに、ナツを諫めた。
それから彼は、十六夜(いざよい)を殺したのは本当に事故とかじゃないのかー?と安吾に問う。
だが安吾は、違う、と背を向ける。
全部、皆の言ってる通りなんだな・・
その返答に、蝉丸もナツもうつむくのだった。
空には、冬の星座が見られた。
そこで彼らは、全員が合流した日を一月一日と決めた。
日常が忙しく始まり、動物チームは日々の食料確保のために、狩りに勤しんだ。
ナツは、早速あゆの元に植物を持って行った。
名前をつけて持って行くと、あゆもハルも疑うことなくそれを採用する。
他にも色々意見を求められるようになり、ナツは頑張ろう、と決意した。
人見知りとか言ってる場合ではない・・彼女は安吾のことを思い、胸を痛めた。
安吾に、ダメな子だから面倒を見ようーといつまでも思われたくない・・。
夕方の5時には、全員集合することになった。
食事をしながらミーティングをし、あらゆることを報告し合う。
全員食べるものを少しずつ変えて、何がいけなかったのかすぐに分かるようにもした。
そうして生活が整っていく中、ハルは小瑠璃の元へ行った。
小瑠璃は最近、ハルに隠れて何かしているようだった。
彼はちまきとは上手くいっているのか、と彼女に尋ねる。
そうして楽しそうに語る小瑠璃にーハルはそっとキスをした。
やきもちを焼かれているのに気づいた小瑠璃は、思わず頬を赤らめる。
そこに、互いの情報を照らし合わせよう、と花たちがやってきた。
小瑠璃は、ちまきの描いてくれた地図を広げる。
その地図を見て感心した花は、彼に話しかけに行った。
地図の感想を伝えると同時に、花はずっと礼を言いたかったことがある・・と切り出した。
それは猫の島で、彼女がちまきの絵を見たときのことだった。
当時彼女は危険な状態で、心もへこたれていた。
でもその時にあの絵を見つけ、横にある嵐の名前にも気付いた。
文字だけだったら気付かなかった。絵があったから、知ることができた。
あの絵を見つけていなかったら、きっと死んでただろうーと彼女は言う。
でもあそこで初めて、生きて行こうと思えた。
本当にありがとうー
そう言って、花はちまきの元を去るのだった。
そんな彼女の後姿を見送りながら、ちまきは一人呟く。
そんなつもりじゃなかったんだけど・・。
彼は初めて言われた言葉に、大きく戸惑うのだった。
その後、楽器を演奏するハルの元へ、ちまきは行った。
音楽は分かりやすくていいねー
彼にそう声をかけられ、ハルは驚く。
音楽は人に聞いてもらうために、やるでしょ。
そう言われ、ハルは絵だってそうじゃないのか、と返す。
だがちまきは、絵はただ好きだから描いてただけだ、と答えた。
誰かがそれを見て何か感じるかとか、考えたこともなかった・・。
するとハルは、いいね、と言った。
自分はこっちの世界に来るまでは、音楽が好きかどうかなんて考えたこともなかったよー
その言葉に、2人は互いの境遇の違いを感じる。
小瑠璃とのことは気にしないで・・それだけ言って、ちまきは去っていくのだった。
翌朝、安吾はいつものように焚き木を集めた。
蘭と虹子は、今日も住居を構える場所を探していた。
彼らは候補地を見つけた。珍しく、意見も一致している。
そこは比較的平らだし、地盤もしっかりしている。
水の便利もいいし、畑も展開しやすいし、木の切りだしや運搬もしやすい、と好条件だった。
するとそこに、植物チームがやってくる。
あゆはふと、木に実がたくさん成っているのを見つけ、その一つを調べてみた。
そして中の種を目にした彼女は、蘭たちの元へ向かう。
この場所はやめたほうがいいー
彼女はそう言った。
この高さまで、水が上がってくる。
その言葉に2人は疑問を呈するが、あゆは断固としてここは駄目だ、と言った。
植物が教えてくれている。ここは本格的な雨季になったら、埋まる、と。
ただ恐らく一瞬だから、ダメージを残していないのだ・・。
そこで、虹子はあゆが言うなら・・と信じる。
2人はもう1つの候補地にするか、と再び検討を始めた。
その真剣な様子を見て、ナツは皆自分の意見をはっきり言う・・と思った。
そしてそれは、皆怖い人だからではなく、一生懸命だからなのだー
彼女はそう、気づくのだった。
その後、蘭たちはついに拠点を決めた。
斜面に住居を建てようとしているのを見て、安吾は感心する。
畑はどうする。海まで遠くないだろうかー
彼はすぐに動いて、色々と調べ始めた。
何のために、未来に来たのかー
彼は、涼に声をかける。
橋をかけたいー
そう言うと、涼は驚いた顔をした。
後は海まで出やすいように階段もいるし、川の底を深くもしたい・・
色々案を出した彼は、最後に言った。
こっそりなー
彼は、何のために未来に来たのかを、ずっと考えていた。
ずっと見失っていた。人を殺め、叩き潰そうとした。
それを悔やんでも詫びても、なかったことにはできないし、恐らく許されもしない。
木材や蔓がいる。蜘蛛も飼おう。
やることができると、安吾はキビキビと動き出した。
その様子に、涼はまた優等生に戻るのか、とため息をつく。
だが安吾は、首を振った。
それはもう、永久になれない・・
それから、安吾は毎日必死に働いた。
一人で動くその姿を見て・・涼は決意する。
刈田は、毎日早朝に安吾が焚き木を置きに来るのに気づいていた。
彼は安吾が敷地内に入らないように、注意して見張る。
安吾は相変わらず、ナツに植物を渡していた。
だがついに、ナツも決意する。
皆に、安吾のことを話そうーと。
その頃、花と朔也は佐渡を探索していた。
彼らは蜘蛛の住む場所を見つけ、近くに真っ黒な地面も発見する。
蘭たちの元へ持ち帰って、見てもらおうー
そう準備をしていた花は、やってくる足音に気付き顔を上げた。
その表情が、一気に強張る。
夕暮れだった。
涼が・・会いに来たー
新生活。
外伝スタートは、佐渡での暮らしから始まりましたね!
皆が楽しそうに生活の基盤を築いていく姿が見られて、ほっとしました。
気のせいか、本編では余り触れられなかったキャラに焦点が当たっているような・・。
ちまきや刈田やひばりなど、もっと知りたいキャラだったので嬉しいです。
新しく組んだチームも、なかなかいい感じ。
相変わらずなメンバーもいれば、意外な組み合わせにわくわくしたりも。
でも会って早々にあゆとのチームは、ナツじゃなくてもなかなか厳しいものがある気はします・・w
嵐、本当天然だなw
あゆは相変わらずですね。
でも新巻との仲は、意外と上手くいってそう?
ちょっぴりやきもちをかいている彼がかわいかったです。
そんな中で、やっぱり辛いのが安吾と涼。
そして涼を好きなまつりと、夏のBチーム。
複雑ですよね。
花や秋のチームの気持ちを考えたら、一緒に暮らすことはできませんもんね。
でも夏のAチームが仕切るのを見たら、2人のこと思い出しますよね。
2人もここにいたら、きっと活躍したのに・・
そう思ってしまうのが、辛いですね。
彼らがしたことは、夏のBの皆にも明らかにされました。
今回も蝉丸が確認して、その罪が更に確固としたものになりました。
これでは、フォローもできないですよね。
でも、たまに顔を見せてくれる夏のBの存在は、安吾たちにとっては救いになっているんじゃないかな。
ナツに頼られて世話を焼くのも、きっと嬉しいのだと思います。
ただここちょっと違和感あって、これだけ世話を焼くと、ナツはかえってみじめな気持ちになるんじゃないかなーと思いました。
彼女の表情も、少し悲しそうですよね。
なんだか茂との確執を彷彿とさせるなぁ・・と。
安吾、無意識に相手を下に見る癖、まだ直っていないのですねぇ。。
そこに気付けると、ナツとの関係ももっと築いて行けたのにな、と感じました。
以前は安吾とくっつくのもアリかなと思ってたけど、今回見てると蝉丸と一緒の方がナツは幸せになれそうですね。
彼のことはもう怖くない、と最終回でナツは語っていました。
それは彼がナツという存在を認めて、側にいてくれるから・・。
安吾には、そういう視点が足りないな、と今回強く思いました。
面倒見いいのはいいけど、そうじゃないんだよなぁ。。
いずれ、彼も気付いてくれるといいですね。
後は、涼の問題も、外伝に来てもまだ変わらず。
相変わらず、斜に構えたようなこと言っちゃうの、彼の癖なんですかね?
安吾とまつりに注意されても直らないの、なかなか問題だと思います。
根底には、安吾を守りたいという思いがあるのは知っていますよ。
でもそれって、深く付き合わないと分からないですよね。
分かれば人付き合い下手なんだ、で済むけど、今の状況であの態度を貫くのは良くないと感じます。
まつりにも一度注意されているのだから、こっちも徐々に改まっていくといいですね。
でないと、今度は涼が安吾の足を引っ張りかねません。
涼、馬鹿じゃないのだから、花とのやり取りでもやらかさないでくださいよ。
ラストの不穏な感じ・・すごく心配です!!
さて、後は船で外国へ行こうという案について。
今回は牡丹の理屈のほうが正しかったので引くことになりましたが、いずれはやっぱり2人、出ていくのでしょうね。
正直この狭いコミュニティの中で、一緒に暮らすのは無理だと思います。
見ていても、なんか公開処刑のようで気分が暗くなるというか・・。
刈田とか、何を思っているのでしょうかね。毎朝焚き木を持ってくる安吾を見て。
この状態を長く続けるのは、互いにストレスになり良くないと思います。
だったらやっぱり、安吾たちは海に出たほうがいいんじゃないでしょうか。
そうなるとまつりはついていくのかな。
案外角又も行ったりしないかな?彼も方舟を開けたいと強く願っているだろうし・・。
この先、どうまとまるのかは分かりませんが、互いが納得した答えを出せるといいですね。
その上で、安吾たちが少しでも楽になれる状況が生まれればな・・と思います。
罪は永遠に消えるものではありません。
でも本気で反省しているのなら、時間が経てば許されることもあるかもしれません。
その時まで、2人には誠心誠意こめて生きてほしいな、と思います。
後3話・・どんな結末を迎えるのか、心して見て行きたいと思います。
さて、次回は花と涼の邂逅ですね。
涼の目的は何か、話し合いは穏便に済むのか・・。
ラストを見る限り、あんまりいい予感はしませんね。
後は住居作りが順調に進むのかも気になります。
皆で困難を、乗り越えていけるといいですね。
次回も楽しみです☆
佐渡で合流した7SEEDSのメンバーたち。
彼らは早速佐渡での生活をスタートしましたが、果たしてその後の彼らの生活はどうなったのでしょうか。
そして安吾たちは、どうしているのでしょうか。
感想です☆
前編 「-New Team-」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
涼(りょう)、待て!!
安吾(あんご)は彼の後を追った。
涼は、船を貸せと言ってもあいつらは貸さないだろうから、こっそり奪っていくしかない、と足を速める。
だがそんな彼を、安吾は必死で止めた。
それは、絶対に駄目だー
佐渡で、暮らし始めた。
花(はな)は朝、鳥の声で目覚めた。
日差しを浴びて、身体が起きる。
そこに、ナツがやってきて挨拶した。
眠れたか、と訊くと、彼女は色んな音が気になって余り眠れなかったと言う。
彼らは全員集合してすぐは船で寝起きしていたが、少しずつ陸に移動して体を慣れさせ始めたのだ。
くるみたちだけが、まだ船で生活をしている。
空を見上げ、花は今日も雨が降るかな・・と呟いた。
ここのところ、毎日雨は降り続いている。
ふと、彼女はもう焚き木がまとめてあるのを見て、誰がやってくれたのだろう、と感心した。
と、そこへ藤子(ふじこ)が起きてくる。
普段遅起きの藤子だが、どうやら彼女もよく眠れなかったらしい。
藤子は花に、昨晩嵐(あらし)と木の上でデートしているのを見たと言い、ワイルドで信じられない、とナツに語った。
藤子やちさは、初めから気さくに話しかけてくれるー
ナツはそのことを、嬉しく思った。
それから藤子は、水時計を作ったという話をした。
かめの水が一定の量が一定の間隔で落ちれば、減った水の量で一分一時間が計れるのだ。
これからは共通認識が必要になる・・彼女はそう言った。
今日は何日の何時、ここはどこでそれは何か。
植物の名前や動物の名前。
大人数で生活するには、全員が同じ認識を持っていないといけないのだ。
時間も1時間ごとに鐘をつくなりで、知らせられるようにしたい・・
そう話す藤子に、花は納得する。
さすが藤子!!
彼女は思いっきり、藤子に抱き着くのだった。
その様子を見ていたナツは、思わず微笑んだ。
花の表情が、皆に出会ってから柔らかくなった。
嵐や春のチームの皆と会って、ほっとしたのだろう。
とても柔らかくて優しい顔をする彼女を、可愛いとナツは思った。
そしてデートなんて羨ましいな・・と彼女はうっとりする。
するとそこに、蝉丸(せみまる)が顔を出した。
彼に訊かれて、ナツは花と嵐のデートの件を話す。
それを聞いた蝉丸は、ナツとデートすることを考えた。
だが彼には、ナツがどんなデートを喜ぶのかがさっぱり分からなかった。
彼の思い悩む様子に、ナツは不穏なものを感じる。
とりあえず2人は、朝食の準備を始めることにするのだった。
メンバーは、30人になった。
初対面の人が多くて、ナツは緊張する毎日を送っていた。
集まってまず初めにしたことは、チームを組みなおすことだった。
源五郎(げんごろう)の提案で、実用的なチーム分けをすることにしたのだ。
まずは海チーム。
海と海岸の地形を把握して、食べられるもの使えるものを集めるチームで、リーダーは海女の茜(あかね)だ。
彼女は源五郎に他に誰をメンバーにしたいか問われ、嵐を選ぶ。
水泳の腕を買われた嵐は、照れる。
他にスポーツ万能な流星(りゅうせい)が加わり、彼らは毎日海に出ていくようになった。
魚は増やしたいから、なるべく捕らないー
そう決めて、彼らは少しずつ貝などが食べられるか調べていった。
ふと嵐は、佐渡の地下にいたゲル状の生き物を見た気がした。
あそこから逃げ出せたのなら、良かった・・。
彼は一人、そう安堵するのだった。
続いては空チームだ。
リーダーは小瑠璃(こるり)で、空から島全体の地形を把握することが仕事だ。
彼女はなんと、パートナーにちまきを選んだ。
ハルもちまきも、予想しなかった選出に目を見開く。
一緒に飛んで、絵を描いてほしいーと彼女は説明する。
どうやら髪の毛がクリクリ同士、ひそかに仲良くなっていたらしい。
ハルはそのことに、一抹の不安を感じるのだった。
早速、小瑠璃はちまきを連れて飛ぶようになった。
最初は怖がっていたちまきも、次第に風を気持ちいいと思うようになる。
彼らは佐渡の二重構造を全て把握しよう、と毎日出ていくのだった。
もう1つ、探索チームとして地上組が用意された。
リーダーは花。彼女はパートナーに、朔也(さくや)を選ぶ。
全体を見て歩くーその任務には、朔也の記憶力が絶対に必要だった。
彼らも毎日、探索に出た。
佐渡は、水のせいで渡れない道も多かった。
水路を開拓したほうがいいかも・・花はそう感じる。
今は恐らく雨季で、水は豊富にある。
そもそも佐渡は乾季でも水があるので、本格的な雨季にはどうなるのかがまだ読めなかった。
また佐渡には、あちこちに地下とつながっていたであろう地点があった。
しばらくは地響きや煙が出たりしたが、それもやがて落ち着いた。
地下が落ち着いたのなら、良かった・・。
花と朔也は、そう息をつくのだった。
次は、動物チームだ。
リーダーはもちろん源五郎。
彼はパートナーに、新巻(あらまき)を指名した。
2人で動物の種類と個体数、生態の調査と食料調達をしよう、と言われ、新巻は笑顔でうなづく。
するとそれに、あゆが異論を唱えた。
彼女は自分が新巻と組むつもりだったと怒るが、あゆは植物チームのリーダーになるので、新巻は渡せない、と源五郎は諭す。
そこであゆは、だったら角又(つのまた)をもらうと彼を引っ張るが、源五郎はそれも却下した。
角又は弓が得意なので、彼も動物チームにもらうー
その正当な理由に、角又も動物チーム行きを了承するのだった。
その結果に、あゆはじゃあ植物チームは誰と組めばいいのか、と怒る。
すると源五郎は、ハルを推薦した。
彼の耳と感覚で、森を知り尽くしてほしいー
そう言われ、思ってもみなかった選出にハルは戸惑う。
あゆは、ハルが使えるのか、とまだ納得していない様子だ。
そこで源五郎が、もう1人誰か植物チームに入ってほしい、と言った。
それを聞いた嵐は、手をあげるー
彼は、なんとナツを推薦した。
ナツはこっちの世界に来てからずっと、食べられるものや食べられないものなどをメモし続けてきた。
きっと役に立つはずだーと彼は話す。
あゆの視線が刺さり、ナツは思わず背をびくつかせた。
溜まらず蝉丸も申し出るが、彼はシェフなのでダメだと源五郎が却下する。
頑張れ、ナツ。負けるんじゃないぞー
仕方なく、蝉丸は彼女を見送るのだった。
早速、3人で出かけることになった。
嵐が推薦してくれたのは嬉しいが、ナツはこのメンバーに緊張がマックスだった。
初対面の中の人でも、あゆは特に怖かったのだ。
美人だし、さらっとしてすらっとしている。
愛想もなく、言葉もキツい。
にっこりしてくれないと話すことのできない自分を、ナツは呪った。
またハルも、不必要なとは話さずしーんとしているタイプだった。
3人の間には、特に会話はないのだった・・。
そこに、同じく調査に出ていた動物チームが合流する。
当面は一緒に行動したほうがいいかも・・源五郎の提案で、2チームは共に歩き出した。
乾燥した大地も厄介だけど、これだけ水があって植物が茂っていると、危険も増すなー
源五郎が呟いた。
湿度が高いと、怪我をしたら化膿するし、病気にもかかりやすい。
また虫もごっそりいるので、毒にも気を付けなければ・・と彼は心した。
ふと木の上に実を見つけたあゆが、角又を引っ張っていく。
2人のやり取りを寂しそうに見ている新巻に気付いたハルは、気になる?と彼に声をかけた。
すると新巻は、気になるのかもしれない・・と笑う。
追われたら逃げたくなるけど、去って行きそうになったら寂しいー
新巻も普通の男なのだな、とハルは安心するのだった。
その後も、彼らは探索を続けた。
鳥は増やしたいから、捕るのはやめようと源五郎が言う。
花の受粉に興味を持ったあゆが、調べる。
蜂の羽音がする、とハルが道を案内する。
皆のスキルの高さに、ナツはついていくだけしかできない。
それでも、ついていけるようになったのは進歩だー
彼女はそう自分を奮い立たせ、頑張るのだった。
更に、チーム分けは続いた。
水と家のチームには、蘭(らん)と虹子(にじこ)がついた。
水の状況を見て、家を建てるところを決めてほしいー
そう頼まれ、2人はどっちがリーダーになるのか、といがみ合う。
彼らも、すぐに周辺を調べに出た。
日当たりは欲しいけど、雨をまともに食らう場所は避けたい。また、畑も流されないようにしないといけない。
とりあえず水質は信用しなければ生活できないが、鉱物毒などの可能性も出てくるだろう・・。
色んな問題点を議論し合いながら、彼らはがっつり検討しながら住む場所を決めよう、と合意するのだった。
それから、住むところが決まってからのチームとして、畑チームが欲しい、と源五郎は言った。
リーダーを引き受けてくれないかと頼まれ、まつりは顔を上げる。
彼女は牡丹(ぼたん)と組み、ストックしてある種を色々試してみることにした。
あゆの助言で、まずは菜種を植えて土を肥やす。
その後は大豆やトウモロコシを増やそう、とまつりは元気に話した。
だがー本当は彼女に元気がないのに、ナツは気づいていた。
その理由は、涼だ。
彼と一緒にいられないことが、まつりの心に影を落としているのだ・・
ナツは、そっと彼女を心配するのだった。
続いては、医療チーム。
これはもちろん、鷭(ばん)と藤子の2人が入ることとなった。
彼らはくるみのケアを始め、皆の体のチェックを頼まれる。
くるみは産後、子宮の戻りによる痛みに苦しんでいた。
だがそれも順調な回復の証拠だー
2人は様子を見に行っては、そう励ますのだった。
それから、大事なのが生活全般のことや在庫をまとめるトップの存在だ。
源五郎は、そのトップに秋ヲ(あきを)を指名した。
すると彼は、サポートにちさをつけてほしい、と申し出た。
鯛網(たいあみ)の祖父に、色々仕込まれているはずだー
その言葉に、花たちもちさは万能だ、と推す。
これで、このチームも決まった。
残る刈田(かりた)は、全員の危機管理をする、ガードの役を任された。
後は子供たちだが、とりあえず藤子が一番頼れそうな蛍(ほたる)に、水時計の管理を頼んだ。
時報を鳴らすのもお願いされ、彼女は嬉しそうに任につく。
本当は子供たちには勉強をさせたいのだが・・
源五郎の言葉に、牡丹もいずれ学校を開こう、とうなづく。
こうして、全メンバーのチーム分けが、完成したのだった。
蛍は船から鐘を持ってきて、1時間ごとにその鐘を鳴らした。
鐘で知らせるようになりたいから、いずれはモールス信号も勉強したい、と彼女は前向きだ。
それを聞いたひばりが、また良い子ぶって、と彼女を睨む。
あんたが良い子にすると、こっちがだめだと思われるから迷惑だー
そう文句を言うのを聞いた蘭は、それは違う、と2人の間に入る。
羨ましいなら、そう言えば。全部、ひばり自身の問題ではないかー
蘭の子供でも容赦しない言葉に、ひばりは黙る。
そしてすぐに嵐に泣きつきに行く彼女を見て、茜がひばりとのび太(のびた)は海のチームに来たらいい、と提案した。
塩の係をやってほしいー
そう言うと、彼女はいずれは塩田も作りたいと話す。
それぞれ空いた時間は、自分で考えて何でもやる。
トイレは設置したところでし、それ以外でする場合は水源を汚染しないこと。
まずは食料確保に励むようにー
そう取り決め、共同生活はスタートするのだった。
その後、ナツはまつりに声をかけた。
彼女に心配され、まつりは素直に胸の内を明かす。
ここに涼たちがいれば、頼りになるのに・・
その言葉に、ナツもうなづく。
まつりちゃん、顔に出していいんだと思うー
ナツはそう言うと、彼女の手を引いた。
会いに行こうー
2人は、少し離れた安吾たちの住処へ向かうのだった。
安吾と涼は、元気そうだった。
彼らに2人は、近況報告をする。
ナツが植物チームであゆと組むことになったことをまつりが伝えると、安吾は唸った。
あゆは、出来ない奴には厳しいぞー
そう言われ、ナツはどうしたらいいのか、と彼に助言を求める。
するとー安吾は自分たちの採集した植物を、ナツに渡した。
これは食べても大丈夫だと分かったから、これを持ってあゆのところへ行けー
その言葉に、ナツはショックを受ける。
だが安吾は、気にするな、と彼女に話した。
ただのとっかかりだから、やましいことでもない。
あゆは厳しいが、真っすぐだ。上手く付き合えば、強力な味方になる。
そう話す安吾は、自分は嫌われているから名前を出すな、とナツに強く言う。
涼が睨むが、安吾はナツと茂(しげる)を混同している訳ではない、と言い切る。
それから、彼らは2人に頼んだ。
牡丹と、会わせてほしいーと。
船を貸してほしいー
安吾と涼は、牡丹にそう頼んだ。
彼らは外国に行くつもりだ、と話す。
その目的は?
牡丹に問われ、彼らは自分たちはここにいない方がいいだろう、と答えた。
二度と姿を見せないようにする・・
その言葉に、牡丹はそれが理由では渡せない、と断る。
安吾たちの話では、実質船を渡すことになる。
だが今はまだ佐渡が安全かどうかも分からないから、避難できる手段は残しておきたい。
皆が安定して暮らせるようになるまで待ちなさいー
彼女はそう諭すのだった。
また、船は水漏れもしていた。
今の状態では、大きな海を渡ることは難しいだろう・・と牡丹は息をつく。
それを聞いた涼は、やっぱり盗めばよかった、と言い捨てる。
すぐに安吾とまつりが叱り、まつりは涼の腕をきつく抱きしめた・・。
その様子を見ていたナツは、皆で一緒に住むことはできないのだろうか・・と呟く。
それを花に言えるのか?
蝉丸がすぐに、ナツを諫めた。
それから彼は、十六夜(いざよい)を殺したのは本当に事故とかじゃないのかー?と安吾に問う。
だが安吾は、違う、と背を向ける。
全部、皆の言ってる通りなんだな・・
その返答に、蝉丸もナツもうつむくのだった。
空には、冬の星座が見られた。
そこで彼らは、全員が合流した日を一月一日と決めた。
日常が忙しく始まり、動物チームは日々の食料確保のために、狩りに勤しんだ。
ナツは、早速あゆの元に植物を持って行った。
名前をつけて持って行くと、あゆもハルも疑うことなくそれを採用する。
他にも色々意見を求められるようになり、ナツは頑張ろう、と決意した。
人見知りとか言ってる場合ではない・・彼女は安吾のことを思い、胸を痛めた。
安吾に、ダメな子だから面倒を見ようーといつまでも思われたくない・・。
夕方の5時には、全員集合することになった。
食事をしながらミーティングをし、あらゆることを報告し合う。
全員食べるものを少しずつ変えて、何がいけなかったのかすぐに分かるようにもした。
そうして生活が整っていく中、ハルは小瑠璃の元へ行った。
小瑠璃は最近、ハルに隠れて何かしているようだった。
彼はちまきとは上手くいっているのか、と彼女に尋ねる。
そうして楽しそうに語る小瑠璃にーハルはそっとキスをした。
やきもちを焼かれているのに気づいた小瑠璃は、思わず頬を赤らめる。
そこに、互いの情報を照らし合わせよう、と花たちがやってきた。
小瑠璃は、ちまきの描いてくれた地図を広げる。
その地図を見て感心した花は、彼に話しかけに行った。
地図の感想を伝えると同時に、花はずっと礼を言いたかったことがある・・と切り出した。
それは猫の島で、彼女がちまきの絵を見たときのことだった。
当時彼女は危険な状態で、心もへこたれていた。
でもその時にあの絵を見つけ、横にある嵐の名前にも気付いた。
文字だけだったら気付かなかった。絵があったから、知ることができた。
あの絵を見つけていなかったら、きっと死んでただろうーと彼女は言う。
でもあそこで初めて、生きて行こうと思えた。
本当にありがとうー
そう言って、花はちまきの元を去るのだった。
そんな彼女の後姿を見送りながら、ちまきは一人呟く。
そんなつもりじゃなかったんだけど・・。
彼は初めて言われた言葉に、大きく戸惑うのだった。
その後、楽器を演奏するハルの元へ、ちまきは行った。
音楽は分かりやすくていいねー
彼にそう声をかけられ、ハルは驚く。
音楽は人に聞いてもらうために、やるでしょ。
そう言われ、ハルは絵だってそうじゃないのか、と返す。
だがちまきは、絵はただ好きだから描いてただけだ、と答えた。
誰かがそれを見て何か感じるかとか、考えたこともなかった・・。
するとハルは、いいね、と言った。
自分はこっちの世界に来るまでは、音楽が好きかどうかなんて考えたこともなかったよー
その言葉に、2人は互いの境遇の違いを感じる。
小瑠璃とのことは気にしないで・・それだけ言って、ちまきは去っていくのだった。
翌朝、安吾はいつものように焚き木を集めた。
蘭と虹子は、今日も住居を構える場所を探していた。
彼らは候補地を見つけた。珍しく、意見も一致している。
そこは比較的平らだし、地盤もしっかりしている。
水の便利もいいし、畑も展開しやすいし、木の切りだしや運搬もしやすい、と好条件だった。
するとそこに、植物チームがやってくる。
あゆはふと、木に実がたくさん成っているのを見つけ、その一つを調べてみた。
そして中の種を目にした彼女は、蘭たちの元へ向かう。
この場所はやめたほうがいいー
彼女はそう言った。
この高さまで、水が上がってくる。
その言葉に2人は疑問を呈するが、あゆは断固としてここは駄目だ、と言った。
植物が教えてくれている。ここは本格的な雨季になったら、埋まる、と。
ただ恐らく一瞬だから、ダメージを残していないのだ・・。
そこで、虹子はあゆが言うなら・・と信じる。
2人はもう1つの候補地にするか、と再び検討を始めた。
その真剣な様子を見て、ナツは皆自分の意見をはっきり言う・・と思った。
そしてそれは、皆怖い人だからではなく、一生懸命だからなのだー
彼女はそう、気づくのだった。
その後、蘭たちはついに拠点を決めた。
斜面に住居を建てようとしているのを見て、安吾は感心する。
畑はどうする。海まで遠くないだろうかー
彼はすぐに動いて、色々と調べ始めた。
何のために、未来に来たのかー
彼は、涼に声をかける。
橋をかけたいー
そう言うと、涼は驚いた顔をした。
後は海まで出やすいように階段もいるし、川の底を深くもしたい・・
色々案を出した彼は、最後に言った。
こっそりなー
彼は、何のために未来に来たのかを、ずっと考えていた。
ずっと見失っていた。人を殺め、叩き潰そうとした。
それを悔やんでも詫びても、なかったことにはできないし、恐らく許されもしない。
木材や蔓がいる。蜘蛛も飼おう。
やることができると、安吾はキビキビと動き出した。
その様子に、涼はまた優等生に戻るのか、とため息をつく。
だが安吾は、首を振った。
それはもう、永久になれない・・
それから、安吾は毎日必死に働いた。
一人で動くその姿を見て・・涼は決意する。
刈田は、毎日早朝に安吾が焚き木を置きに来るのに気づいていた。
彼は安吾が敷地内に入らないように、注意して見張る。
安吾は相変わらず、ナツに植物を渡していた。
だがついに、ナツも決意する。
皆に、安吾のことを話そうーと。
その頃、花と朔也は佐渡を探索していた。
彼らは蜘蛛の住む場所を見つけ、近くに真っ黒な地面も発見する。
蘭たちの元へ持ち帰って、見てもらおうー
そう準備をしていた花は、やってくる足音に気付き顔を上げた。
その表情が、一気に強張る。
夕暮れだった。
涼が・・会いに来たー
新生活。
外伝スタートは、佐渡での暮らしから始まりましたね!
皆が楽しそうに生活の基盤を築いていく姿が見られて、ほっとしました。
気のせいか、本編では余り触れられなかったキャラに焦点が当たっているような・・。
ちまきや刈田やひばりなど、もっと知りたいキャラだったので嬉しいです。
新しく組んだチームも、なかなかいい感じ。
相変わらずなメンバーもいれば、意外な組み合わせにわくわくしたりも。
でも会って早々にあゆとのチームは、ナツじゃなくてもなかなか厳しいものがある気はします・・w
嵐、本当天然だなw
あゆは相変わらずですね。
でも新巻との仲は、意外と上手くいってそう?
ちょっぴりやきもちをかいている彼がかわいかったです。
そんな中で、やっぱり辛いのが安吾と涼。
そして涼を好きなまつりと、夏のBチーム。
複雑ですよね。
花や秋のチームの気持ちを考えたら、一緒に暮らすことはできませんもんね。
でも夏のAチームが仕切るのを見たら、2人のこと思い出しますよね。
2人もここにいたら、きっと活躍したのに・・
そう思ってしまうのが、辛いですね。
彼らがしたことは、夏のBの皆にも明らかにされました。
今回も蝉丸が確認して、その罪が更に確固としたものになりました。
これでは、フォローもできないですよね。
でも、たまに顔を見せてくれる夏のBの存在は、安吾たちにとっては救いになっているんじゃないかな。
ナツに頼られて世話を焼くのも、きっと嬉しいのだと思います。
ただここちょっと違和感あって、これだけ世話を焼くと、ナツはかえってみじめな気持ちになるんじゃないかなーと思いました。
彼女の表情も、少し悲しそうですよね。
なんだか茂との確執を彷彿とさせるなぁ・・と。
安吾、無意識に相手を下に見る癖、まだ直っていないのですねぇ。。
そこに気付けると、ナツとの関係ももっと築いて行けたのにな、と感じました。
以前は安吾とくっつくのもアリかなと思ってたけど、今回見てると蝉丸と一緒の方がナツは幸せになれそうですね。
彼のことはもう怖くない、と最終回でナツは語っていました。
それは彼がナツという存在を認めて、側にいてくれるから・・。
安吾には、そういう視点が足りないな、と今回強く思いました。
面倒見いいのはいいけど、そうじゃないんだよなぁ。。
いずれ、彼も気付いてくれるといいですね。
後は、涼の問題も、外伝に来てもまだ変わらず。
相変わらず、斜に構えたようなこと言っちゃうの、彼の癖なんですかね?
安吾とまつりに注意されても直らないの、なかなか問題だと思います。
根底には、安吾を守りたいという思いがあるのは知っていますよ。
でもそれって、深く付き合わないと分からないですよね。
分かれば人付き合い下手なんだ、で済むけど、今の状況であの態度を貫くのは良くないと感じます。
まつりにも一度注意されているのだから、こっちも徐々に改まっていくといいですね。
でないと、今度は涼が安吾の足を引っ張りかねません。
涼、馬鹿じゃないのだから、花とのやり取りでもやらかさないでくださいよ。
ラストの不穏な感じ・・すごく心配です!!
さて、後は船で外国へ行こうという案について。
今回は牡丹の理屈のほうが正しかったので引くことになりましたが、いずれはやっぱり2人、出ていくのでしょうね。
正直この狭いコミュニティの中で、一緒に暮らすのは無理だと思います。
見ていても、なんか公開処刑のようで気分が暗くなるというか・・。
刈田とか、何を思っているのでしょうかね。毎朝焚き木を持ってくる安吾を見て。
この状態を長く続けるのは、互いにストレスになり良くないと思います。
だったらやっぱり、安吾たちは海に出たほうがいいんじゃないでしょうか。
そうなるとまつりはついていくのかな。
案外角又も行ったりしないかな?彼も方舟を開けたいと強く願っているだろうし・・。
この先、どうまとまるのかは分かりませんが、互いが納得した答えを出せるといいですね。
その上で、安吾たちが少しでも楽になれる状況が生まれればな・・と思います。
罪は永遠に消えるものではありません。
でも本気で反省しているのなら、時間が経てば許されることもあるかもしれません。
その時まで、2人には誠心誠意こめて生きてほしいな、と思います。
後3話・・どんな結末を迎えるのか、心して見て行きたいと思います。
さて、次回は花と涼の邂逅ですね。
涼の目的は何か、話し合いは穏便に済むのか・・。
ラストを見る限り、あんまりいい予感はしませんね。
後は住居作りが順調に進むのかも気になります。
皆で困難を、乗り越えていけるといいですね。
次回も楽しみです☆
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