前回、家康の新たな天下に向けて、それぞれ生き延びる道の選択を迫られる武将たち。
戦う者、引く者・・それぞれがこれから来る世に向けて、決断を下しますー。

そんな中、ついに三成の処刑の時が。
彼は最期に何か残すことができるのでしょうかー?!

感想です☆




第163席~「イシダイシダ」






※以下、ネタバレあり※












◎あらすじ◎

1600年10月。
織部(おりべ)の元に、大徳寺から届け物があった。

誰からだろうと不思議に思った織部は、その包みを開けて驚愕する。
なんとそれは、正澄(まさずみ)の茶室で見た花入れだったのだー。

これを自分に預けるということは・・。
織部はその意味を考え、返すことに決める。

自分には豊臣(とよとみ)の世の行く末を背負うことなど、とてもできないー。
家康(いえやす)にこのことが知れる前に、と彼は急いで使者の後を追うのだった。

同刻ー
三成(みつなり)ら石田(いしだ)派の人間たちの処刑が行われた。

最後に何か欲しいものはあるかと問われた三成は、のどが渇いたので白湯が欲しい、と口にする。
だがそこに白湯はなかったので、干し柿が手渡された。
干し柿ーそれを見た三成は、再び織部のことを思い出す・・。

彼はその思い出にふっと笑みを浮かべると、一言忠告を・・と口を開いた。
干し柿は、痰の毒ぞー。

その意味は徳川(とくがわ)派の武将たちには伝わらず、一笑に付された。
そのまま処刑は続行され、行長(ゆきなが)など武将たちの首が次々に切り落とされていく・・。

そして最後に、三成の番が来た。
と、そこに1人の男が近づいた。
彼の顔を見て、三成ははっと目を見開く。

その男はー宗二(そうじ)の息子の道七(どうしち)だった。
彼は徳川家の茶頭となり、今回の処刑についても助力する承認を得ていた。
つまり彼はー父の仇である三成の首を落とす権利を得てきたのだー。

三成はその意味を噛みしめ、ただ一言やれ、とつぶやく。
その言葉通り、道七は三成の首を切り落とした。
それがー三成の最期だった。


数日後。
大阪城では、家康による秀頼(ひでより)への謁見が行われた。

場も和やかに、2人は盃を回し合って飲む。
その際茶々(ちゃちゃ)から盃を受け取った秀忠(ひでただ)は、秀頼(ひでより)よりも先に家康の元にそれを運んだ。
驚く茶々に家康は、自分が先にもらっても・・?と許可を求める。

これは挑戦だー。
茶々は内心面白く思わないものの、それを許す。

これからは徳川と上手くやっていかなければならないのだから・・。
彼女は早速新しい世がやってくる兆しを、ひしひしと感じるのだった。




















三成の最期。

今回は三成が処刑された話でした。

三成・・最後の最後に数奇を理解しましたが、そのことを分かってくれる人はいませんでしたね。
宗二の復讐も受け、なんとも悲しい最期でした。
せめてあの世では安らげるといいな、と思います。

彼に関しては、本当に性格で損をした、という印象です。
仕事だってできるのに、人が関わることとなるととんとダメで・・。そういうところが逆に人間らしいな、と見ている身としてはほほえましかったりもあったのですが、戦争ではそこが思いっきり弱点として出てしまいました。
それを思うと、この結果も仕方なかったかな・・と感じます。

ただ彼もまた、自分の信念で戦ったことだけは覚えておきたいです。
これまで多くの武将たちが、思いを遂げられずに死んでいきました。
でもその誰にも、自分が守りたい信念があったのです。その重み、家康はこれから武将たちと対峙していくなかでいやというほど知ることでしょう。
そこに三成もいたことを、忘れないでほしいですね。

とはいえ、これで1つの時代が終わりました。
ここからは家康の治世。
早くも茶々をけん制したり、と空気が凍るのに冷や冷やですが、これは序の口です。
家康の目指す治世の先には、どれだけ泣く武将が出るのか・・。
わたしたちも覚悟して見て行く必要があります。

でも純粋に、家康がどんな世の中を見せてくれるのかは楽しみでもあります。
数奇もどんな風に変化していくのか。そしてそこに、織部の姿はあるのかー。
気持ちを切り替えて、ここからは家康の手腕を見せてもらおうと思います。







さて、次回は家康の治世が始まる回ですね。

秀頼への謁見も終え、正式に政治の実権を握ることとなった家康。
彼の目指す世の中には、武将の数は必要ないーということで、ここから厳しい粛清が始まっていくのかと思います。
一体どんな世の中となるのでしょうかー。

織部に関しても、どこまで重用されるのかはまだ疑問です。
家康は織部の力を必要とするのか・・。

次回も楽しみです☆