前回、とらと共に戦ううしお。
2人は人間や妖怪の力も借り、ついに白面の物を霊域まで押し込みます。

真由子たちの結界が効くこの場で、彼らは白面にとどめを刺すことができるのでしょうかー?!
感想です☆



第五十四章「太陽に命とどくまで」~ 其ノ四「旅の意味」




※以下、ネタバレあり※




◎あらすじ◎

白面の者を真由子(まゆこ)たちの結界に閉じ込めた。
ついに動きを封じた・・!!と、妖怪たちは俄かに盛り上がる。

だが白面の怒りも、これに会わせてどんどん大きくなっていた。
彼は婢妖たちを放ち、何とか結界を張る者達を殺そうと目論む。

それに対しうしおたちも応戦しようとしたが、そこに新たに加わる勢力があった。
戦車に戦闘機ーそれらを見て、うしおは思わず笑みをこぼす。
それはー自衛隊の面々と鎌鼬兄妹だったのだ。

更に彼らの後ろには、今までうしおが旅先で出会った様々な妖怪たちもついてきていた。
雪女やサンピタラカムイ、他にも見知った顔がたくさんいることにうしおの胸は熱くなる。

サンピタラカムイは2人の横に並ぶと、お前たちの旅は無駄ではなかったーと言った。
旅の中で築いた深い絆が、今ここで力となっているのだから・・。

うしおもそのことを強く実感し、大きくうなづいた。
そんな様子を守矢(もりや)はずっと映像で流し続けていた。
そしてー店に戻り家族で炊き出しを頑張っていた麻子(あさこ)もまた、その映像に励まされていた。

彼らは日本に残らねばならない人たちのために、最後までこの地で自分たちにできることをしようと考え船には乗らなかった。
今ではそれが正しい道だったと自信を持って言えるー
麻子は遠くにいるうしおに向かってエールを送った。

頑張ろうね、うしお。麻子も頑張るからね・・。


同刻ー白面の胸には怒りと焦りが広がっていた。
それがまた腹立たしいが、彼にはその感情の止め方がわからなかった。

なぜだ、いつからこうなった。どこで形勢がおかしくなったー・・。
彼はこれまでの戦いを思い返し、ある結論にたどり着く。
そうか、あの2人か・・。

うしおととら。彼らが人間と妖怪を結び付け、皆から恐怖の心を薄らがせた。
そして我が有利の状況を覆した・・。

つまり、あの2人を完全に砕いてしまわなかったのが自分の過ちだったー・・。
白面はそう結論づけると、早急にうしおととらを消そうと企んだ。
その殺気を察知した真由子が、皆に呼びかける。

逃げて。逃げてーーーー!!!

その声は人間も妖怪も問わず、胸に響いた。
だが皆が動きを取る間もなかった。
突然白面が自分の体を毒気と変化させ、結界内を有毒ガスで満たしたのだ。

もちろんその場にいては命など助からない・・。
人間も妖怪も、急いでその場を離れた。
しかしその中で2人ーうしおととらだけは退かなかった。

白面もそれを予想していたらしく、2人に向けて禍々しい笑みを見せる。
ここからはタイマンだーー!!
うしおととらは気合を入れ、いざ白面に向かっていくのだった。




















総員結集!!

今回はうしおととらが今まで関わってきた者たちが応援に加わり、白面の者を劣勢へと追いやっていった回でした。
まさに集大成!今までの大変な日々が実をなした瞬間に立ち会え、本当に心が熱くなりました。

辛い思いもたくさんしたし、数えきれないくらい涙も流しましたよね。
でもそれも全部無駄ではなかった。

そのひたむきでまっすぐな姿勢に心動かされたたくさんの人たちや妖怪たちが、今うしおたちの味方として立ってくれています。
この景色、うしおたちすごく喜んでいるんだろうなぁー・・。

それに対し、皆の恐怖の心がどんどん薄れることで劣勢に落ちていく白面。
さすがに焦りが見えてきましたね。その姿を見ると、いよいよ勝利の時も近いと胸がはやります。

彼の反省どおり、うしおととらの力を見誤ったのがこの劣勢の原因であることは間違いないでしょう。
確かに力量だけではうしおたちは白面には敵わないかもしれません。

でも2人には出会った者たちの心を動かす力がありました。
それが窮地でどれだけ力になるかーそのことが白面にはわからなかったのですね。
いや、今もわかってはいないのかもしれません・・。

1人では敵わない。2人でも厳しい。
でもそういう人たちの力が幾重にも重なれば、それは驚異的な力に変わることもある。
白面はまさにこれからそのことを思い知ることになるでしょう。

その過程で、彼は反省することがあるのでしょうかー。少しでも心を動かすことがあるのでしょうか。
いよいよ決着がつこうという段階で、白面が最後に何を思うのかに段々興味が出てきました。
悪意の塊である白面が、心に変化を生じること、あるのでしょうか・・。

個人的にはそうであってほしいですが、そうはならない予感もあります。
それこそが、白面と人間、妖怪たちとの最大の違いでもありますからね・・。
反省してほしいと思うのすら、人間側であるわたしたちの思い上がりなのかもしれません。

それでも・・白面の心に焦りが見え感情がわかるようになってくると、どうしても彼のことも理解したいと思ってしまいますね。
戦いの最後では、白面の心情も少しは語られるといいなと思います。
彼が何を考え、どう生きてきたのかはここまで戦ってきて純粋に興味がありますから・・。


が、それでも白面がここで滅ぶことを望む思いは変わりません。
本当に後少し!もう少し皆の力を借りて、うしおととらには頑張ってほしいと思います。
いよいよタイマン勝負!
どちらが勝つのかーしっかりと最後まで見届けましょう。






さて、次回はうしおととらが白面の者と直接ぶつかる話ですね。

最後の切り札として、周囲に毒気をばらまいた白面。
それに対抗できるのはうしおととらだけーということで、2人は今真っ向から彼とぶつかることとなりました。

これが本当に最後の戦い。
皆の悲願を糧に、2人は白面を倒すことができるのでしょうかー?!

次回も楽しみです☆