前回、とらの過去の物語が語られました。
うしおと出会う前のとら、まだ荒々しいところがだいぶあって初々しかったですね。
さて、今回は誰の物語なのでしょうかー。
感想です☆
第2話「桃影抄~符呪師・鏢」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
それは、鏢(ひょう)No家族が殺された夜のことだった。
自身も目をえぐられた鏢は、恨み言を口にしながら路上に倒れた・・。
目がさめると、彼は知らない場所にいた。
どうやら桃の精霊であるミンシアという女性が彼を見つけたようで、彼女は先生と仰ぐ仙人の元へ運んで介抱してくれたようだ。
仙人はえぐられた左目に新たな目を仕込んでおいてくれていた。
だが翠竜晶と呼ばれる水晶は、鏢の体になかなかなじまないのだった・・。
意識を取り戻した鏢は、まず化物への復讐を誓った。
仙人によれば、ここは桃花源という場所で、時の流れが止まった楽園なのだという。
時が止まっているのは好都合だ・・。
鏢はここで化物を倒すための鍛錬を行おうと考え、専任に術を教えてくれーと請う。
仙人はどうすべきか迷ったが、ミンシアはなぜか鏢のことを放っておけなかった。
彼女には、求婚を迫る李王(りおう)という男もいた。
だが彼には魅力は感じず、ミンシアの瞳はつい鏢を追ってしまうのだった・・。
その後鏢は仙人から課せられた試練もクリアし、正式に仙術を教えてもらうこととなった。
その修行は難しく厳しいものだった。
度々疲れで倒れこむ鏢に、専任は仇討ちはやめたほうがいいのではないか・・と助言することもあった。
しかし今の鏢にとっては、妻子の仇を討つことだけが生きる理由だった。
これを失ったらもう自分には何も残らないー。
その思いで鏢はただひたすらに修行に打ち込むのだった。
そんな彼を、ミンシアはずっと陰で見守り続けた。
月日が経つうちに、2人の仲も少しずつ打ち解けていったものになる。
ミンシアは李王と違い、子供にやさしく接する鏢を好ましく思った。
だが彼は過去のことを聞こうとすると、鬼のような形相となる一面もあった。
相反する2つの人格を秘める鏢に、ミンシアはなかなか近づくことができずそのことに苦悩するのだった・・。
そんなある日、ミンシアの煮え切らない態度に業を煮やした李王が、強硬な手段に出た。
なんと彼女を直接さらってしまったのだ。
しかも向かった場所が桃花源の北の森の奥にある山だと聞き、仙人たちは慌てる。
そこには魔性が蠢いていて、危険な妖怪もいる・・。
それを聞いた鏢は、自分に行かせてほしいーと仙人に頼んだ。
彼はミンシアが自分に思いを寄せていることに気づいていた。
だから今回のことも、自分に一員があると感じていたのだ。
仙人は、鏢が死んでも構わないと考えていることを危惧した。
ミンシアと戻ってきたら、ここで一生暮らさないか・・?
復讐を諦めさせようと、仙人や精霊たちは口々にそう話す。
だが鏢は、ただ黙ってこれまでの霊を皆に告げるだけだった。
そして彼は、いざミンシアたちのいる山へと向かったのだったー。
その頃、ミンシアを連れた李王は、馬に乗って山を抜けようとしていた。
外の世界へ行けば、自分たちを邪魔する者は誰もいないー!
彼は半ば狂気に取り付かれたかのように、ミンシアの警告も無視して走り続ける。
だが桃花源を越えようかというところで、彼らは窮鬼(きゅうき)という妖怪の襲撃を受けてしまった。
おまけに桃花源を少し越えたからか、2人は術を使うこともできなくなっていた。
彼らは窮鬼に立ち向かう術を持たず、死を覚悟するー
そこへ鏢が駆けてきた。
彼は仙人に習った符術を使い、ミンシアたちを守る。
その顔には、妖怪が見えるようにと符が貼られていた。
それに気づいた窮鬼は、鏢を攻撃しはがしてしまう。
そのため鏢の目には妖怪の姿が映らなくなってしまった・・。
万事休すかー
そう思われたが、鏢はあきらめなかった。
彼はもう二度と目の前で人の命が奪われるのだけは耐えられなかった。
今度こそ・・助けるんだ!!
彼が気力で起き上がると、それに呼応するように左の眼が光り出した。
それは翠竜晶の力だった。
体に妖力がみなぎってくるのを感じた鏢は、術を唱え符にその力をこめて窮鬼に飛ばした。
もう誰も殺させない・・!!
その思いが爆発し、窮鬼の体は符の前に弾け地っていく・・。
そうして戦いが終わると、鏢は堰があふれたように泣き崩れた。
ミンシアたちを救えた安堵、救えなかった妻子への無念とこれまで泣くことができなかった分の苦しみ・・
すべてがあふれて、彼の涙は止まることがなかった。
ミンシアはそんな彼を胸の内に抱き寄せ、嗚咽が止まるまでただ黙って側にいた。
何もできないけれど、ただ側に・・。
数日後、鏢は桃花源を立つことにした。
皆名残惜しく止めようとしたが、彼の決意は固かった。
それを知ったミンシアは、静かに彼を見送ることにする・・。
最後に名前だけは教えてほしい、と頼むと、鏢はこっそりと教えてくれた。
自分はこれから鏢として生きていく。だから昔の名前はここに置いていく。
その言葉にミンシアはうなづき、自分は忘れないでおこう・・と1人胸に誓う。
それから、ミンシアは長い時を生きた。
だがその間一度も鏢を忘れることはなく、その名前も寂しい微笑みもずっと彼女の胸に生き続けるのだった・・。
鏢と桃花源の出会い
今回は妻子を殺された鏢が、桃花源で復讐のための修行を受けた回でした。
2話目は鏢でしたか!
桃花源、前に鏢がうしおに語っていた場所ですね。修行しようとしていた場所。
その時は時間が足りず叶いませんでしたが、素敵な場所なのできっと連れて行ったらうしおも喜んだだろうな。
仙人やミンシアもまだ健在でしょうから、喜んだだろうなと思うとちょっと切なくなりますね・・。
話としては前回とちょっと似たところもありましたが、鏢の心が段々と癒されていくのが伝わってきてよかったです。
こうやって人との縁に生かされながら、鏢も頑張ってきたんだなーと。
彼の最期を知っているからこそ、その人生が不幸だけではなかったことに救われました。
ただ・・やっぱり悲恋ものは読んでいて辛いですね。
ミンシアが鏢に惹かれるのわかるなぁ。なんか陰がある男って魅力的に見えるものなんですよねぇ。
うるさく語ったりしないのも好ポイントだし。
でも妻子を亡くしたばかりの鏢が恋愛気分になるはずもなく、その思いは成就せずに終わることとなりました。
まぁ鏢が恋愛しているところ、正直言って見たくないですからね。このくらいの切ない物語が彼には似合うと思います。
ミンシアはかわいそうではありましたが、結末としてはあれでよかったのでしょう。
桃花源の人たちは、これからも生きてあの地を守っていくのだと思われます。
鏢は亡くなってしまったけれど、きっと彼らの記憶の中で生き続けていきますよね。
うしおだって彼のことを忘れないだろうし、そうやって鏢はこれからは皆の記憶の中で幸せに生きていくのだと思います。
天国ではちゃんと妻子と会えたかな?
現世では辛い思いをしたぶん、ゆっくりと休んでいてくれるといいなーと願います。
まだ傷の癒えない時期の話なので悲しい部分もありましたが、鏢が前を向くきっかけともなるいい話でした。
次は誰の話かなー。期待して待ちたいと思います(^^)
さて、次回はまた別の誰かの物語ですね。
とら、鏢と続き選ばれたのは誰なのか。
うしおととらの後日談なんかも読みたいなーと思いつつ、どんな話が来るのかわくわくしていたいですね。
次回も楽しみです☆
うしおと出会う前のとら、まだ荒々しいところがだいぶあって初々しかったですね。
さて、今回は誰の物語なのでしょうかー。
感想です☆
第2話「桃影抄~符呪師・鏢」
※以下、ネタバレあり※
◎あらすじ◎
それは、鏢(ひょう)No家族が殺された夜のことだった。
自身も目をえぐられた鏢は、恨み言を口にしながら路上に倒れた・・。
目がさめると、彼は知らない場所にいた。
どうやら桃の精霊であるミンシアという女性が彼を見つけたようで、彼女は先生と仰ぐ仙人の元へ運んで介抱してくれたようだ。
仙人はえぐられた左目に新たな目を仕込んでおいてくれていた。
だが翠竜晶と呼ばれる水晶は、鏢の体になかなかなじまないのだった・・。
意識を取り戻した鏢は、まず化物への復讐を誓った。
仙人によれば、ここは桃花源という場所で、時の流れが止まった楽園なのだという。
時が止まっているのは好都合だ・・。
鏢はここで化物を倒すための鍛錬を行おうと考え、専任に術を教えてくれーと請う。
仙人はどうすべきか迷ったが、ミンシアはなぜか鏢のことを放っておけなかった。
彼女には、求婚を迫る李王(りおう)という男もいた。
だが彼には魅力は感じず、ミンシアの瞳はつい鏢を追ってしまうのだった・・。
その後鏢は仙人から課せられた試練もクリアし、正式に仙術を教えてもらうこととなった。
その修行は難しく厳しいものだった。
度々疲れで倒れこむ鏢に、専任は仇討ちはやめたほうがいいのではないか・・と助言することもあった。
しかし今の鏢にとっては、妻子の仇を討つことだけが生きる理由だった。
これを失ったらもう自分には何も残らないー。
その思いで鏢はただひたすらに修行に打ち込むのだった。
そんな彼を、ミンシアはずっと陰で見守り続けた。
月日が経つうちに、2人の仲も少しずつ打ち解けていったものになる。
ミンシアは李王と違い、子供にやさしく接する鏢を好ましく思った。
だが彼は過去のことを聞こうとすると、鬼のような形相となる一面もあった。
相反する2つの人格を秘める鏢に、ミンシアはなかなか近づくことができずそのことに苦悩するのだった・・。
そんなある日、ミンシアの煮え切らない態度に業を煮やした李王が、強硬な手段に出た。
なんと彼女を直接さらってしまったのだ。
しかも向かった場所が桃花源の北の森の奥にある山だと聞き、仙人たちは慌てる。
そこには魔性が蠢いていて、危険な妖怪もいる・・。
それを聞いた鏢は、自分に行かせてほしいーと仙人に頼んだ。
彼はミンシアが自分に思いを寄せていることに気づいていた。
だから今回のことも、自分に一員があると感じていたのだ。
仙人は、鏢が死んでも構わないと考えていることを危惧した。
ミンシアと戻ってきたら、ここで一生暮らさないか・・?
復讐を諦めさせようと、仙人や精霊たちは口々にそう話す。
だが鏢は、ただ黙ってこれまでの霊を皆に告げるだけだった。
そして彼は、いざミンシアたちのいる山へと向かったのだったー。
その頃、ミンシアを連れた李王は、馬に乗って山を抜けようとしていた。
外の世界へ行けば、自分たちを邪魔する者は誰もいないー!
彼は半ば狂気に取り付かれたかのように、ミンシアの警告も無視して走り続ける。
だが桃花源を越えようかというところで、彼らは窮鬼(きゅうき)という妖怪の襲撃を受けてしまった。
おまけに桃花源を少し越えたからか、2人は術を使うこともできなくなっていた。
彼らは窮鬼に立ち向かう術を持たず、死を覚悟するー
そこへ鏢が駆けてきた。
彼は仙人に習った符術を使い、ミンシアたちを守る。
その顔には、妖怪が見えるようにと符が貼られていた。
それに気づいた窮鬼は、鏢を攻撃しはがしてしまう。
そのため鏢の目には妖怪の姿が映らなくなってしまった・・。
万事休すかー
そう思われたが、鏢はあきらめなかった。
彼はもう二度と目の前で人の命が奪われるのだけは耐えられなかった。
今度こそ・・助けるんだ!!
彼が気力で起き上がると、それに呼応するように左の眼が光り出した。
それは翠竜晶の力だった。
体に妖力がみなぎってくるのを感じた鏢は、術を唱え符にその力をこめて窮鬼に飛ばした。
もう誰も殺させない・・!!
その思いが爆発し、窮鬼の体は符の前に弾け地っていく・・。
そうして戦いが終わると、鏢は堰があふれたように泣き崩れた。
ミンシアたちを救えた安堵、救えなかった妻子への無念とこれまで泣くことができなかった分の苦しみ・・
すべてがあふれて、彼の涙は止まることがなかった。
ミンシアはそんな彼を胸の内に抱き寄せ、嗚咽が止まるまでただ黙って側にいた。
何もできないけれど、ただ側に・・。
数日後、鏢は桃花源を立つことにした。
皆名残惜しく止めようとしたが、彼の決意は固かった。
それを知ったミンシアは、静かに彼を見送ることにする・・。
最後に名前だけは教えてほしい、と頼むと、鏢はこっそりと教えてくれた。
自分はこれから鏢として生きていく。だから昔の名前はここに置いていく。
その言葉にミンシアはうなづき、自分は忘れないでおこう・・と1人胸に誓う。
それから、ミンシアは長い時を生きた。
だがその間一度も鏢を忘れることはなく、その名前も寂しい微笑みもずっと彼女の胸に生き続けるのだった・・。
鏢と桃花源の出会い
今回は妻子を殺された鏢が、桃花源で復讐のための修行を受けた回でした。
2話目は鏢でしたか!
桃花源、前に鏢がうしおに語っていた場所ですね。修行しようとしていた場所。
その時は時間が足りず叶いませんでしたが、素敵な場所なのできっと連れて行ったらうしおも喜んだだろうな。
仙人やミンシアもまだ健在でしょうから、喜んだだろうなと思うとちょっと切なくなりますね・・。
話としては前回とちょっと似たところもありましたが、鏢の心が段々と癒されていくのが伝わってきてよかったです。
こうやって人との縁に生かされながら、鏢も頑張ってきたんだなーと。
彼の最期を知っているからこそ、その人生が不幸だけではなかったことに救われました。
ただ・・やっぱり悲恋ものは読んでいて辛いですね。
ミンシアが鏢に惹かれるのわかるなぁ。なんか陰がある男って魅力的に見えるものなんですよねぇ。
うるさく語ったりしないのも好ポイントだし。
でも妻子を亡くしたばかりの鏢が恋愛気分になるはずもなく、その思いは成就せずに終わることとなりました。
まぁ鏢が恋愛しているところ、正直言って見たくないですからね。このくらいの切ない物語が彼には似合うと思います。
ミンシアはかわいそうではありましたが、結末としてはあれでよかったのでしょう。
桃花源の人たちは、これからも生きてあの地を守っていくのだと思われます。
鏢は亡くなってしまったけれど、きっと彼らの記憶の中で生き続けていきますよね。
うしおだって彼のことを忘れないだろうし、そうやって鏢はこれからは皆の記憶の中で幸せに生きていくのだと思います。
天国ではちゃんと妻子と会えたかな?
現世では辛い思いをしたぶん、ゆっくりと休んでいてくれるといいなーと願います。
まだ傷の癒えない時期の話なので悲しい部分もありましたが、鏢が前を向くきっかけともなるいい話でした。
次は誰の話かなー。期待して待ちたいと思います(^^)
さて、次回はまた別の誰かの物語ですね。
とら、鏢と続き選ばれたのは誰なのか。
うしおととらの後日談なんかも読みたいなーと思いつつ、どんな話が来るのかわくわくしていたいですね。
次回も楽しみです☆
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