前回、それぞれの理由でケヴィンを追う勢力。
一方ケヴィンはシズコのアパートに身を隠します・・。

そんな中、シズコが何者かに襲われー?!
感想です☆



第12話「何万人の容疑者」




※以下、ネタバレあり※





◎あらすじ◎

ある畑ー
そこで鍬を振る白洲次郎(しらすじろう)に、スミスは話しかけた。

なぜ畑を耕しているのか・・。
スミスにはわからなかったが、次郎は日本は一から耕し直さないといけないのだ、と話した。
スミスはふむ・・と首をかしげ、それから人相書きを懐から取り出す。

この男を見かけませんでしたか?
そう尋ねると、次郎は見たことある気もするな、と肯定とも否定ともとれる答え方をした。

スミスは更に踏み込み、彼が下山事件に関わっているかもしれないことを明かす。
すると次郎は、何万人の容疑者のうちの1人か?と笑う。

あの事件は国鉄左派によるものかもしれないし、キャノン機関やCIC、CTSの作戦ということも考えられる。
ほかにも様々な組織が絡んでいるという噂もあるし・・
そこまで言うと、次郎はスミスを指出した。

あんたらが始末したという可能性だってあるかもしれないー。

どっちにしても、この事件は下山(しもやま)を殺して日本の歴史に闇を作ろうとする奴らのいたずらだろう、というのが次郎の見立てだった。
その考え方に触れるのは初めてで、スミスは興味を抱く。

だがいたずらにしては、全身の血が抜かれていたりと執拗な面もある・・。
彼はあくまでも参考にとどめよう、と考える。

次郎は最後に、この国の民主主義は即席でできたものなんだ・・と語った。
少人数で作った民主主義だから、ほとんどが真っ暗な闇の中なんだー。
スミスはその言葉も、忘れないようにしよう、と胸に誓うのだった。


同刻、娼婦たちに案内されてケヴィンはシズコを助けるために必死に走っていた。
裏路地に連れていかれると、そこには血を吐いて倒れるシズコの姿があった。
彼は急いでその体を抱き上げる。

シズコは警察は呼ぶなと言った。
それよりも金持(きんじ)に伝えたいことがある・・。
そう言うと彼女は苦し気に、空手チョップの男にやられたのだ・・と話す。

自分が漫画を読んだから、こんな目に遭ったのだ・・。
彼女はそう言うとケヴィンに、漫画の続きを描いてもっと面白くしてほしい、と頼んだ。
もっと面白いものにして、世界中を元気にして・・

彼女はもう目も見えていないようだった。
それでも必死に夢を語る姿に、ケヴィンは何も言うことができなかった。

そしてもう2度と戦争なんか起きない世界を作って・・。
そこまで言うと、シズコは目を閉じた。
呼吸が止まっているのに気付いたケヴィンは、彼女の亡きがらを抱きしめながら慟哭をあげる。

自分に会わなければこんなことにはならなかった・・。
ケヴィンの胸は今、その後悔で押しつぶされそうになっていた。
シズコの優しさ、そしてかわいらしい笑顔が思い出され、彼はそのまましばらく泣き続ける。

その時、警察を呼びにいっていた娼婦が戻ってきた。
だがどうも様子がおかしい・・。
顔を上げたケヴィンは、彼女の後ろを歩いてくる人物を見て息を呑んだ。

それはー来栖(くるす)だった。
どうやら警察を名乗り、彼は娼婦に道案内をさせたらしい。
だが彼女も途中で来栖たちの異様な雰囲気に気づいたようだ。
逃げて、と彼女は必死でジェスチャーする。

それを見た残りの娼婦たちも、ケヴィンに逃げるように言った。
シズコの気持ちを無駄にするな、ここで捕まったら犬死になってしまうー

彼らはそう言って、ケヴィンを走らせた。
ケヴィンもまた、皆の協力を無駄に住まい、と懸命に足を動かす。

彼は川に入り、懸命に逃げた。
そしてようやく後ろからの足音が消えた頃ー彼は不可思議なものを目撃する。

それは、コウモリだった。
コウモリのビリーが、目の前に立っていたのだ。

彼は驚くケヴィンに声をかける。
お前は逃げてばっかりだな。それでいいのかー?と。




















シズコの死

今回はシズコが何者かによって殺されてしまった話でした。
シズちゃん・・いい子だったのに、こんなところで亡くなってしまうなんて泣)
フラグは立っていましたが、信じたくなかったよー辛い。。

彼女を殺した男性は一体誰なのでしょう。
来栖やフィニーが怪しいと思うけど、他の人物であってもおかしくはないからなぁ。
誰が味方で敵なのか、ますますわかりませんね。ただ不安が募るだけだ・・。

ケヴィンはここからまた1人で逃げることになるのですね。
ここでビリーと出会ったことが、彼を動かす転機となるのでしょうか?
やっぱりアメリカに行くことになるのかー

このビリーが白なのか黒なのかも気になるし、もしかして彼がケヴィンに漫画家先生と同じ運命を担わせるのかもしれないですよね。
この出会いがどこにつながるのか、引き続き見守りたいと思います。


さて一方、今回はスミスと次郎のやりとりも描かれました。
次郎があの日サロンにいたことがわかったから訪ねていった感じでしょうか。
スミスは相変わらず味方サイドに見えるけど、どうなんだろう・・。

今回も次郎はつかみどころがない感じで、彼こそ敵か味方か悩む立ち位置ですね。
ただ彼は一連の問題について相当詳しいことは間違いなさそう。
どの立場にいるのだろう・・観測者的なポジションなのかな。

彼が言うには、下山事件は誰が容疑者でもおかしくないくらいきな臭い事件のようです。
この調子だと史実どおり迷宮入りになるのかな。
色んな人間が歴史を動かすために彼の死を利用したようですもんね・・。それだけ大きな話だと、迷宮入りになってしまうのもさもありなん、という感じでしょうか・・。

となるとスミスの捜査もいずれは打ち切られてしまうのでしょうかね。
そうなると彼は事件からは弾かれてしまうわけだけど、それでも一連の流れを追い続けるのでしょうか。
段々と各自の立場が動き出したような感じがしますね。

ケヴィンにしても、このまま日本にとどまるのかアメリカに行くのかでだいぶ状況は変わってきます。
今のところは信じられるのは自分だけ。
そんな中で、彼はどんな選択をするのでしょうか。

シズコの死によって、確実に状況は動き出しました。
まずはケヴィンがどう動くのかを見守っていきましょう。






さて、次回はケヴィンがビリーと対話する回ですね。

逃げた先で、ビリーと再会したケヴィン。
彼が作り出したコウモリのキャラビリーは、この状況でケヴィンに何を語るのでしょうか。

そして彼は白なのか、それとも黒なのかー?
次回も楽しみです☆